車で通る時は殆ど見る事もない日本橋の上に青銅製の狛犬と思しき像が見えます。足下にあるのは多分東京都のマークだと推測します。

右の像が東京駅側の狛犬で口を開いているので阿像かもしれません。左は神田駅寄りで口が閉じているので吽像に見えます。新しい青銅製の狛犬のようですが作りはかなり豪華に見えます。２０１６．０６．２１

これが東京の道路元標と言われるもののようです。２０１６．０６．２１

東京駅側から日本橋川に掛かる日本橋を見ています。左が上流で右が下流、隅田川に注ぎ込みます。

橋を対岸に渡ると神田駅方面になります。橋桁には狛犬状のブロンズ像の他に麒麟の像が置かれています。やはり豪華な造りが目立ちます。２０１６．０６．２１

中央通りに面する三越デパートの反対側にあるコレド室町に東宝シネマはあります。中央通りから綺麗な江戸橋通りに入り左側にある入り口からエスカレーターで上に登ります。この辺りに来たのは随分久し振りでその変貌ぶりに驚いています。私が知るのはまだ人々の暮らしが見える町並みでしたが、機能的なビルが立ち並び暮らしている人々を見る事は出来ないようです。

チケット売り場で切符を買って開演時間を聞くと私の調べた１２時１５分ではなく２次１５分とのこと、仕方がないので切符だけ買って待合室でパンを食べて待つことにしました。窓から江戸橋通りを見下ろしています。それでも昼食抜きで急いできたので２時間以上の待ち時間があります。それなら近くの水天宮に行こうと長い地下道を歩いて地下鉄半蔵門線に乗ります。一つ目の水天宮前で降りて通りに出ると目の前にありました。コレド室町２住所：東京都中央区日本橋室町2-3-1２０１６．０６．２１

子宝安産で有名な水天宮は沢山の若い女性とその親族で一杯でした。新しい社、沢山の人だかり、今まで訪れていた狛犬の居る神社とは異質の雰囲気に圧倒されて早々に退散することにしました。

青銅製の立派な狛犬がコンクリート造りの境内の入り口に置かれていました。かなり新しい作品に見えます。２０１６．０６．２１

水天宮を出て新大橋通りを渡り、アメ横に寄ろうと日比谷線・人形町駅に向かいます。道路の両側には商店が並んでいます。妊婦関係の品を販売している店が目立つのは水天宮のお蔭かもしれません。

甘酒横丁の交差点にでると沢山の食べ物屋の店が出てきました。右に曲がって店をのぞいてみます。古そうな豆腐屋さん（観光客に適した品も地元の人に適した品も売っているようです）でオカラのドーナツを売っていました。試しにドーナッツ5個とガンモドキを一袋買いました。個人的にはフワフワして味の薄い豆腐類の食べ物に興味が無かったのですが、この豆腐屋さんのガンモドキは確りと身が入っていて歯ごたえと美味しさが詰まっていました。どうせ客寄せの珍しさだけだろうと思っていたドーナッツもかなり美味しく見直してしまいました（過日秩父で食べたオカラ・ドーナッツは正直に言えばすかすかして全く食べる気がしませんでしたが）。

甘酒横丁を散歩している間に時計を見るとアメ横に回っていると映画の時間に間に合わなくなりそうです。それならと近くの松島神社で狛犬を見て日本橋に戻ることにしました。２０１６．０６．２１

小さな狛犬ですが頭の飾りの仕様などから江戸の狛犬ではないかと推測されます。小さいながら手入れの行き届いた清潔な社で狛犬の前には胡蝶蘭が供えられていました。賽銭箱の前に柵があって狛犬に近づくことは出来ませんでした。急いで地下鉄半蔵門線・水天宮前駅に戻り、日本橋に向かう事にします。２０１６．０６．２１

水を張った小さな入れ物に田植えの終わった田圃を模したお供えが置かれていました。

お参りをする前に手を洗おうとひしゃくに手を伸ばすと水が流れ出します。不思議に思って何度か試すと人が前に立つと水が出るようです。このような社を残したことも素晴らしい事ですが、この心使いも凄いと思いました。

再開発が進んでいるようでこの社も新しい事から、元の場所から引っ越してきたのかもしれません。融通無下な日本の神様は、仏様も再開発も関係なく誰でも受け入れてくれる心優しい神様です。

新しい狐の石像が奉納されていました。熱心に手をわせる地元の人と思われる人を見ました。右の背広姿の人の柏手の打ち方は横綱の土俵入りのように堂々としています。凄いと感心してしまいました、推測ですが証券取引所に集まる株屋さんではないかと思いました。私達もお参りをして映画館に向かいました。 福徳神社（芽吹稲荷） 住所：東京都中央区日本橋室町2-4-14 ２０１６．０６．２１