秩父節分草・札所・福寿草・蕎麦(その2) その1前回掲載済分 
満開の福寿草
 
国民休養地の福寿草園  山の花一覧・高山植物一覧

前回まだ早かった福寿草を見る為に国民休養地に向かいます。暖かな日差しが溢れています。雪が残る前回とは様子が一変しています。福寿草群生地までの道に梅が満開の枝を垂らしていました。福寿草はこの陽気で一気に花弁を開かせていました。

広がる青空、武甲山を背景にサンシュウが満開。地味な花ですが春の到来を素早く告げてくれるのです。あっというまに時間が過ぎてしまい、目当ての秩父の蕎麦屋さんは店が閉まったしまい全て間に合いそうにありません。昼食はまだだったので、秩父を目指して小鹿野町を立ちます。一つだけ遅くても食べられるところを調べてありました。

カーナビに導かれて小鹿野を出ると案の定、峠越えの道にかかります。峠を越えるとミューズ・パークと書かれた施設がありました。武甲山のセメント工場に削り取られた無残な姿はっきりと見えます。2013.03.11
美味しい秩父道の駅の立ち食いそば

秩父で人気の蕎麦屋さんは既に閉店の時間です。地元の方のウエッブ・サイトで、観光客が並ぶ幾つかの蕎麦屋、地元の人が食べる蕎麦屋と併せて、道の駅の蕎麦屋さんが美味しいと書かれていました。その方は毎週1回は食べると言うのに魅かれて出かけて見ました。市内の派手な道の駅の建物です。ちょっとがっかり、それほど美味しい蕎麦が食べられるのかと不安になります。2013.03.11

内部も観光客用の猥雑な感じです。左側に”秩父そばの会”の看板を掛けた立ち食いそば屋さんがありました。自動販売機で券を買います。ますます味が不安になりましたが、私は大盛り¥550、家人は天麩羅蕎麦450、二人で¥1,000です。腹が膨れれば良いと諦め半分で券を渡して待ちます。

家人がカウンターから運んできた蕎麦を見てびっくり。一見して美味しさが分かる蕎麦がぼそっと盛られていました。空腹でしたので思い切りたれに蕎麦を付けてすすり込みます。これが本当に美味しいのです(個人的な好みですが)。秩父の方がウエッブ・サイトで教えてくれた事に感謝しました。
 

私は蕎麦についての知識がありません。分かるのは、自分にとって美味いか不味いかだけです。もしかしたら蕎麦に僅かに黒い粉が混じっているように思えるので甘皮と言うものが入っているのかとも思いました。能書きより、風味があって美味しくて、大盛り一つでお腹がいっぱいになればそれ以上は望みません。想像以上の立ち食いそばに出会って旅の思い出が一つ、それも大きな、増えました。

16番札所・西光寺

蕎麦を食べ終わると夕暮れが近い時間です。ずいぶん遅い昼食になりました。これでは札所めぐりも難しいかと案内をみると近くに16番札所の西光寺を見つけました。帰り道なので寄って見る事にしまいた。

住所:秩父市中村町4-8-21・電話0494-22-4444

カーナビにセットして走ると秩父の西光寺は夜祭りで有名な秩父神社の近くでした。大きな駐車場を備えた落ち着いたお寺です。5時に近かったので山門を閉めるところだったようです。

ご親切にも納経が済むまでお待ちいただけるとの事。その間にお参りをどうぞと言うので、お線香と蝋燭を買い求めて本堂に向かいます。

雰囲気のある境内です。桜の頃に訪れたらさぞかし美しい景色が出迎えてくる事でしょう。お参りを済ませ納経をお願いした場所に戻ると終わっていました。お礼を言って山門を出ます。

15番札所・少林寺

札所の案内地図を見ると近く15番札所の少林寺がありました。5時10分前、まだ間にあうかもしれないとカーナビにセットして向かいます。狭い路地を入った所に参拝者用の駐車場がありました。車を入れて大急ぎで本堂を目指します。本堂は明治11年の秩父の大火後、防火の為に洋風建築を取り入れ漆喰塗籠(しっくいぬりごめ)の土蔵作りになっているそうです。
住所:秩父市番場町7-9・電話0494-22-3541

恐縮して、5時になりましたが納経は大丈夫でしょうかとお訪ねすると快くお受け頂きました。

納経を済ませてから本堂に向かい手を合わせました。武甲山がすっきりと見えます。斜めに差し込む日差しは夕暮れの近い事をしらせています。

境内に秩父事件の説明板が掲げてありました。その横に、その折殉職した警察官二人の碑文が建っています。山県有朋が書いたとの事です。

武甲山の景色に見とれているといきなりカンカンカンと甲高い音がして数秒後、轟音を立てて境内のすぐ前を電車がものすごい速さで通り過ぎて行きました。驚きそして嬉しくなってしまいました。俗に接した精神世界の雰囲気が大好きなのです。お題目だけのものでない実のある力として私に安らぎを与えてくれる場所になりました。2013.03.11
秩父華厳の滝と満願の湯
帰路、家人が華厳の滝を見て見たいと言うので寄り道をしてみました。薄暗くなりかけた滝は静まりかえっています。まことに幽玄な景色でした。

既に夕方の薄闇が迫っています。満願の湯で温泉に入ってから家に帰る事にしました。午後5時からは¥500になるとの事、二人で¥1,000です。暗闇の濃い絵山里の空には星が瞬いていました。露天風呂に入り1時間ほどのんびりとして関越自動車道花園ICに向かいます。いつ来ても秩父では思いがけない思い出が沢山出来るものだと、今日の一日のあれこれを思い出しながら家路につきました。満願の湯、秩父郡皆野町大字下日野沢4000 電話 0494-62-3026 2013.03.11

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06/13/2020
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