街の狛犬江戸の狛犬・埼玉県の狛犬川口市③  街の狛犬江戸の狛犬トップ

 

戸田市・下戸田氷川神社狛犬阿像・明治42年(1909年)石工・秋本文太郎

思っても見なかったことなのですが、江戸に近く、日光御成街道・奥州街道の通る埼玉県には古い時代の手彫りの狛犬がかなり多く奉納されて居る事がグーグル・マップで分かってきました(勿論とっくに知っている方が多いとは思うのですが)。きっかけは土手のジョギングの帰路、何の気なしに立ち寄った笹目神社の狛犬・天保4年(1833年)狛犬との出会いに始まります。

都内以外にもこれ程多くの江戸の狛犬が居る事は全く考えても居ませんでした。ジョギングを楽しむ馴染みの土手からの自宅への帰路に隣接する場所を中心にグーグル・マップで真剣に探すと、嬉しい事にこの地域の手彫りの狛犬の数は私の想像以上のようです。

11月5日、戸田市と川口市で見つけた狛犬を訪ねてみました。驚いたことに、川口市・春日神社で、石工名も見ずに思わず見惚れた狛犬が”酒井八右衛門・井亀泉(せいきせん)”の刻んだものでした。文京区の根津権現以来の井亀泉の狛犬です、思いもかけない神社での江戸の代表的石工の素晴らしい狛犬との遭遇に大いに興奮してしまいました。(*禁・無断転載) ◉埼玉県の狛犬マップ参照ください。

前回の2018・02・19の狛犬巡り・戸田市・美女木八幡さいたま市・辻熊野神社蕨市・和楽備神社 に味を占めて、同年6月12日土手のジョギングからの家への帰路戸田市の上戸田氷川神社新曽氷川神社を回りました。この二つの社の狛犬が大変素晴らしい江戸の狛犬だったので、その後もグーグル・マップで神社を探し狛犬の有無を確認する作業を続けています。

2018.10.09の土手のジョギング帰りの狛犬巡りの中で、川口神社での5つの狛犬との出会いに度肝を抜かれてその近くをグーグル・マップで探した処幾つかが見つかったので11月5日ジョギングの帰路の短い時間の間に立ち寄ってみました。最後の春日神社では夕暮れにせっつかれるような参拝になりましたが、大きな満足を得る事が出来ました。

◉2018.10.05と11.09の川口市の狛犬狛犬巡り順路:①掲載分・川口神社⇒②掲載分・元郷氷川神社朝日氷川神社八幡木八幡神社 ③掲載分・戸田市・下戸田氷川神社⇒川口市・前川神社⇒④掲載分・川口市・春日神社(酒井八右衛門)

2018.11.05

 

埼玉県の狛犬スライド 日光御成街道やその脇街道の街には嬉しい事に江戸の狛犬がかなり残っています。無駄な飾りを省いた粋な江戸の職人らしい(地元の石工を含めて)狛犬が多く見られるのも大変嬉しい事です。

 
戸田市・下戸田氷川神社

下戸田氷川神社住所:戸田市中町1丁目28−7。もうないだろうと思った戸田市に手彫りの狛犬がある事をグーグル・マップで見つけました。個人宅のような神社の小さな狛犬一つを除いて、戸田市の狛犬は全て手彫りの見応えのある石像が揃っています。

この神社は17号国道に近く、江戸時代旧中山道にあった戸田の渡しにも近い場所です。神社も個人のお宅の庭の一部のようにも見える微笑ましい佇まいです。私は近くのパーキングに車を止めましたが、最寄りの駅は埼京線戸田公園駅です。

神社は大きな通りから一本入った家の建て込んだ中に鎮座していました。公園・公民館が隣接しています。2018.11.05

戸田市・下戸田氷川神社・明治42年(1909年)石工・秋本文太郎

右に置かれた阿像、伸びた木の枝が前面を覆っているのでそれを除けて写しました。確りした台座の上に置かれた明治の狛犬です。大きさは普通のサイズです。

足下に玉を置いた意匠、台座が高いので全体を見る事ができませんが優し気な雰囲気に感じます。

2018.11.05

左に置かれた吽像、余り騒々しさを感じない静かな狛犬です。2018.11.05

 

台座には年号と石工の名前が刻まれています。石工の”秋本文太郎”と言う人は當所と書かれている事から戸田の人のようです。”伊勢神宮大々講”と別の台座に刻まれている事から伊勢講の人々が奉納した狛犬と思われます。2018.11.05
左の吽像、この位置からは少し厳しい風貌です。 右の阿像を正面から写しています。
 
境内と人家の庭とが一体としているなかで、ザクロの赤い実が輝いていました。

下記の実も大量になっています。

ピラカンサスと思われる木が沢山の赤い実をつけています。
拝殿の後ろに奥の院が付いた社。2018.11.05 秋の花が咲いている庭の中に狛犬は置かれています。心和む神社の佇まいです。2018.11.05
 
川口市・前川神社

前川神社住所:川口市前川3丁目49−1 。 駐車場があったので落ち着いて参詣が出来ました。

拝殿前の狛犬は所謂岡崎式と言われる狛犬でした。2018.11.05
前川神社の御由来。神社の周りは人家で取り囲まれています。裏手は芝川が流れているので未だ自然が残っているように見えます。
境内内社・八坂神社
参拝を済ませてから参道を見回してみると、参道左に境内社の八坂神社がありました。その前に高さが50cm程のかなり小型ながら古そうな狛犬が置かれているのが目に入りました。2018.11.05

こちらは左に置かれた阿像と思われます。摩耗の状態や作りからかなり古そうな狛犬に見えます。

小型ながら全体はしっかりと彫られている様子が見られます。台座は既に破損したのか石工名や年代を見つける事が出来ませんでした。手彫りの狛犬が事だけでも幸運でした。2018.11.05

左に置かれた吽像、残念ながら顔の一部が欠落しているようです。玉を足下に納めた所謂玉取りという意匠のようです。

玉にも美しい模様が彫られていて職人の腕の程を示しています。石工は名前を狛犬に残す事が出来ませんでしたが、作品は未だ狛犬を見る人に感動を与えてくれることでしょう。2018.11.05

阿像から吽像を見ています。同じ方向を凝視している二つの狛犬の表情は無機質な石像ながら私には生き物のような躍動感を感じました。手彫りの狛犬を見ると、単なる思い込みなのでしょうが、石工の思いのようなものが伝わってくるような気がしてきます。2018.11.05
境内社の狛犬

拝殿の後ろにはスズメバチが出没するらしく立ち入り禁止になっていました。

拝殿の後ろに境内社が見えた神社の左側の道路を歩いて行くと果たして狛犬が奉納されていました。境内社の名前等も見えませんが、狛犬は道路の柵の外から写真を撮る事が出来ました。こちらは右に置かれた阿像、飾り彫りが施された玉を足下に納めている中々の彫りに見えます。サイズは通常よりやや小型かもしれません。

柵を覆って茂る木の枝の間から写真を撮りました。2018.11.05

 

左の吽像は道路に近いので比較的はっきりと写す事ができました。ハッキリしませんが、牡丹らしきものがみえます。彫りはやはりかなり精緻な作業に感じられます。

スズメバチが行動しなくなる冬にでも訪れればこの狛犬を近くで見る事が出来るかもしれません。

近くの春日神社に向かうことにします。2018.11.05

 

今回の”街の狛犬・江戸の狛犬巡り”はジョギング帰りの神社巡りとしては想像以上に中身の濃い狛犬との出会いでした。最初の川口神社での5つの狛犬との出会いには度肝を抜かれた程の驚きです。ジョギングはまだまだ続けられそうなので、まだ見ぬ狛犬をグーグル・マップで探して訪れる楽しみが多く残って居そうな予感がしています。

川口市の狛犬③
11/09/2018
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