浅草近辺の江戸の狛犬を訪ねる(その2) 映画・ブルックリンを見て(その1)

 

↑寿4丁目・黒船神社の飯嶋吉六作狛犬・嘉永七年

有楽町で映画”ブルックリン”を見た後、合羽橋道具街に買い物にきました。途中浅草通りを上野駅まで散歩しながら狛犬を見ました。最も見たかった黒船神社の狛犬を見る事が出来ました。夏のような日照りの暑い一日でした。2016.07.11

宗吾殿

宗吾殿住所:東京都台東区寿3-19-12。黒船神社を探して都営銀座線・田原町駅から国際通りを浅草橋方面に歩いてきて一つ目の信号を曲がりました。3つ目の路地の辺りに黒船神社が有るはずだと目を凝らしていると右手に小さな社がありました。まさか狛犬は居ないだろうと中を覗くと新しいながら作りの良い狛犬が鎮座していました。2016.07.11

幕末の幕府に於いて、開国派として老中首座を務めて活躍した堀田 正睦の佐倉藩に関係する場所に建つ狛犬でした。芝居や映画などで宗吾の話は取り上げられた事から芸能関係の人の信仰が厚かったようです。寄進した人達の名前の中に歌舞伎役者らしき人の名前が見られます。入り口の門柱の上には歌舞伎座の名前、横には明治座の名前が刻まれていました。2016.07.11

多分かっての新東宝の社長と思われる大蔵貢と言う人の名前(全て推測です)や歌舞伎役者の名前が、寄進者として彫られていました。2016.07.11

宗吾殿狛犬
 

戦災後の昭和28年に再建されたと説明板に書かれていることから28年かそれ以降に作られたものと推測されます。

阿像と思われる右側の狛犬は口に玉を咥えています。年代は新しいようですが彫りは中々細部までしっかりと彫られているようにみえます。2016.07.11

 
黒船神社

黒船神社住所:東京都台東区寿4丁目3−1。宗吾殿を道なりに100m程進むと道路の左側に黒舟神社がありました。思ったより小さな神社でした、そしてお目当ての江戸の狛犬は境内入口からはみ出す様に目の前にありました。2016.07.11

飯嶋吉六作・嘉永七年(甲寅・1854年)狛犬
160年前の、石工の名前と年号がはっきりと残っていました。

迫力のある大きな狛犬、入口の右の狛犬です。この飯嶋吉六という石工は江戸時代から明治時代まで何代か続く腕の良い石工の系譜のようです。右横に大きな古いザクロの木がありました、そして既に幾つかの実がなっていました。2016.04.11

左側の狛犬です。子供を足下に置いているようです。顔の表情が大変リアルです。怖い印象ではありませんが、心の中を見通すような目つきの表現に感心してしまいました。2016.04.11
   

大きな狛犬には境内が少し狭いかもしれません。写真を撮るにも後ろに下がるスペースが余りないので苦労しました。

保存の状態もかなり良好、久しぶりに良い江戸の狛犬に遭遇することができました。

社の奥まで進んでお参りをしました。家が立て込む都会の中でここは静かな空間です。狛犬がのぞき込むような姿でこちらを見ていました。

これから近くの合羽橋道具街で買い物をして上野駅に向かう事にします。2016.04.11

 
下谷神社

下谷神社住所:東京都台東区東上野3−29−8 。地下鉄銀座線・稲荷町駅の交差点を過ぎます。上野駅が見えてきました。浅草通りを進むと左手に下谷神社があります。広々とした感じの良い境内に入っていきました。2016.04.11

下谷神社狛犬・阿像・昭和9年
 

口を開いた狛犬なので阿像と推測されます。

昭和9年の横に”石匠・松仙・芝”と彫られているようです。大型で堂々とした狛犬に見えました。2016.07.11

下谷神社狛犬・吽像・昭和9年
日が当たっている吽像がささやかな都会の社の緑の中に浮き上がっています。状態が綺麗な狛犬です。2016.04.11
二つの狛犬がはさんだ空間には目に見えないバリアが存在するように見えてしまいます。社を護持するよう立つ狛犬は間違いなくその勤めを果たしているようです。2016.07.11

 

寛政10年(1768年)下谷稲荷神社(現在下谷神社に合祀されているのではないかと推測します)境内で初めて有料の咄の階が開催されたそうです。これが江戸の寄席の始まりと言えるようです。子規の”寄席はねて 上野の鐘の 夜長哉”の句碑が建っていました。

お参りをして何時もの通り、お賽銭の高を超えた沢山のお願いをしました。

2016.07.11
子規の句碑の前に白い物体が固まっていました。良く良く見るとアヒルです、目を疑いました。池などはみあたりません、近くに水の入ったバケツが置いてあります。多分アヒルの住み家はそれではないかと思い当たりました。あひるに不満がなければ随分と洒落た組み合わせです。2016.07.11

下町八社福参りの看板が立ててありました。街を歩いている間に、水天宮住吉神社、この下谷神社と三つを回っていたようです。

お参りの度のお願いの量が多すぎるせいかいまだ御利益と言うほどの幸運には恵まれていません。

朝家を出て、映画ランチ買い物、狛犬と訪ねられた事、これが神様のくれた御利益かもしれません。上野駅を目指して歩きます2016.07.11

 

 
07/23/2016
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下谷神社の寄席発祥地の碑の横に子規の俳句が刻まれた石碑がありました。根岸の子規庵はここからそれほど遠くはありません。