雪の山寺・上の山温泉・南陽ワイン②置賜桜回廊・そばとワイン
   ①山寺・上山温泉 置賜桜回廊から滝桜

知り合いに勧められた山形県上の山温泉”日本の宿・古釜”が、格安の冬料金で予約が出来たので雪の山寺と山形市を訪ねる事にしました。雪の山寺が素晴らしいとの話も聞いて更に興味をいだきました。色々調べていると、山形市から西に一山越えた置賜地方で古代桜が数多く見られるとの事。早速仕事の都合を勘案しながら4月下旬、赤湯温泉に予約を入れました。その下見も兼ねて出かけた今回の旅の走行距離は暮らす町から1,003.3キロになりました。

庄内に魅かれて尋ね出した山形県への旅は、鶴岡酒田大石田朝日連峰月山鳥海山銀山温泉肘折温泉温海温泉最上川船下りと忘れがたい素晴らしい思い出を沢山作る事が出来ました。今回も山形市から白鷹町(蕎麦が大変美味しい)・長井市・南陽市(南陽ワインの産地)と大変魅力的な町を訪ねる事が出来ました。この地も他の山形で味わったものと同じように、昔の日本の良さが存分に残る場所で、人々の話す柔らかい言葉と多くの親切に接して大変心地よい時間を過ごす事が出来ました。撮影日2014.02.25

2月24日は午前中から山寺を回り、午後から山形市内で漬物を買いました。市内を少し歩いてから、途中でガソリンを給油して今夜宿泊する上山温泉古窯に向かいます。

上の山温泉・古窯(こよう)

山形の方に勧められ予約をした古窯は親切なサービス、豪華な設備でした。部屋からは日が暮れていく蔵王連山が手に取るように見えます。

部屋は次の間付き、バス・トイレ・化粧室の豪華さと広さには驚きました。部屋つきの若い係りの人が新しい袋をハサミで切ってお茶を入れてくれました。茶うけの菓子も上品で大変美味でした。撮影日2014.02.24

安価な冬の特別価格の夕食としては十分です。近頃は食事ではあまり感動しなくなり、設備の綺麗な方が好ましく思うようになりました。翌朝の朝食のバッフェは種類と質が大変豪華で久しぶりに沢山食べてしまいました。8階の露天風呂からは暮行く蔵王連山の大パノラマが堪能できます。
冬に咲く山形の桜・啓翁桜が廊下に飾られていました。ほのかな香りが漂います。枝がかなり沢山出る桜のようです。
日が暮れた窓の外に目をやると駐車場に沿った岩の庭園にイルミネーションが輝いていました。至れり尽くせりのサービスです。

内風呂は大変大きく、お湯の温度によって二つに分けられています。シャンプーとリンス、ボデイ・ソープと石鹸が綺麗に備えられている洗い場は各々に仕切りがあります。大型のバス・タオルは脱衣場に大量に積み上げてあり自由に何枚でも使えるようになっています。最も一枚で十分ですが。今まで宿泊した山形県内の旅館で外れた事はありませんが、この古窯も極めて高いグレードでした。快適な一夜に感謝する次第です。朝食後一風呂浴びて山形県立美術館で印象派の絵を見るべきホテルの人に見送られて宿を出ました。古窯住所:〒999-3292 山形県上山市葉山5-20電話 : 023-672-5454 撮影日2014.02.25

山形市霞城公園

 

 

 

山形県立美術館は印象派の絵が見られるとHPに書かれたいたので立ち寄るべく、隣り合った霞城公園の駐車場に車を停めました。

辺りは雪が積もっていて見当が付きません。近くに車を停めた方に聞いたところ二の丸の大手門と言われて白壁の土手を登ってみました。土手の上は雪で埋まっています。お堀の向こうを電車が通り抜けました。どうも違うようです。うろうろしていると土手を散歩する人が通ったので再度尋ねたところ目の前の3角形の建物が美術館で門は、白壁の城郭の角を曲がるとの事。

土手を降りるといきり立つ馬に乗る武将の銅像が見えます。 現在の山形城の基礎を築いた最上義光(よしあき)銅像でした。記憶に間違いがなければ、 ナポレオンの絵でこのような姿を見た覚えがありますが確かではありません。真っ白な雪中に躍動的な姿です。

この白い壁と石垣が大手門のようです。人が歩いているのが見えたので近づくと枡形に曲がる広場がありました。雪の中の道を進むとお堀に橋が架かっていて左手に三角の屋根が見えます。

とにかく雪で道が分からずうろうろしていると目の前に山形市市立郷土博物館と書かれた三層の美しい建築物が現れます。明治時代に建てられた病院・済生館と書かれていました。
辺り一面の雪の中の踏み跡を辿って建物に近づきます。どうも様子がおかしいのです。幾ら雪が多いといっても辺りに人の出入りが見られません。案の定内部作品移動の為臨時休館との張り紙。前もって電話で確認すべきでした。最も楽しみにしていた絵画鑑賞が叶わず残念でした。撮影日2014.02.25

文翔館 ・山形県郷土館

美術館が臨時休館だったので、昨日七日町の散策中に通りの先に見えた異様な建築物を訪ねることにしました。

山形県郷土館と言う建物で、本来は山形県庁と県会議事堂の建物だったものです。駐車場を探して取りあえず周囲を一回り、裏手に大きな無料の駐車場、観光バスまで止まっていました。拝観も無料です。一際目立つ時計台、銅版製との事、ロンドンのビック・ベン思い出します。

明治45年の山形大火で焼失したものを大正5年に再建したレンガ作りの石張り建築だそうです。外見・内部とも豪華で威厳が感じられます。左上写真の正庁(現在の講堂)、右は中央階段を上ったところにある当時のステンド・グラスです。現在でも正確に作動している銅板張りの時計が異彩を放っています。これほどの建築物を建てた当時のこの地域の財力には瞠目します。現在ほど東京とその他の都市との経済力に差がなかったのが感じられました。建物の豪華さに圧倒されました。出口で声を掛けられた案内人の方に富貴豆の事を聞くと、まめやと言うところで買えるとの話、場所を伺って外にでました。市内で買い物をすべく、昨日休みだったどら焼きの栄玉堂に向かいます。右上の写真はパンフレットです。文翔館住所:山形市旅篭町3-4-51・電話023-635-5501。撮影日2014.02.25
栄玉堂でどら焼きを買う

昨日漬物を買った丸八新関本店から30メートルほど離れた場所にある和菓子屋さん。どら焼きが名物のようで訪れた店内もほぼどら焼きでした。一般的などら焼き¥140と栗入りのどら焼き¥160を取り交ぜて10個買いました。防腐剤が入っていないので長持ちしないとの事で少しだけ買いました。値段は確かではありません。見ている間にも背広姿の人が大量に買っていきました。どうもお土産にも最適なようです。途中で我慢できず早速半分ずつ食べてみました。あっさり・ふんわりした触感、小豆も大変美味しく、これはうまいと思いました。無料の駐車場があります。住所:山形県山形市旅篭町2-1 電話023-622-2134

まめやで富貴豆を買う

 

 まめ屋住所:山形市旅篭町1丁目5-11
 TEL:(023)623-0554

栄玉堂でまめやさんを聞くとすぐ斜め前あたりに見えました。店の前に駐車場があります。元祖富貴豆と看板にあったのでここが発祥のようです。防腐剤が入っていないので長持ちしないと言われたので下から2番目の大きさの箱入りを買いました。¥1,120だったと思います。これが大変美味しいのです。ほっくりした豆が甘すぎない大変上品な味なのです。豆自体も美味しいのでしょうが絶妙な味付けです。食べだすと止まりません。地元の方が富貴豆と勧める訳が理解できました。山形市内で地元の人達が美味しいと言うお土産に3つも当たり旅の楽しみが増したようです。2時に閉店する白鷹町のそば屋さんに急ぎます。撮影日2014.02.25
白鷹町の蕎麦と古代桜

348号線で白鷹町へ向かいます。峠に来ると雪が舞いだしました。白鷹町にでて千利庵を目指します。午後2時閉店です。カーナビが正確に認識しないのか最上川の橋に着いてしまいました。辺りは一面の雪です。道路に出ていた旗を見つけて細い道を進みます。1時40分やっと店を見つけます。駐車場には無情にも本日は売り切れの看板。暖簾が下がる店に首を突っ込んで遠くから訪ねてきたことを話すと、親切な女将さんがご主人に掛け合って何とか二人前を揃えてくれました。二人連れの先客の人は2枚ずつ食べて出ていきました。山形のそば屋さんの例にもれず普通の家の雰囲気です。待つほどに蕎麦が出てきました。撮影日2014.02.25

お腹を空かせてきたのでおいしそうな蕎麦を目の前にして早速かぶりつきます。これが美味しいのです。極めて美味い蕎麦なのです。風味・香り・腰、10割蕎麦ながらすすって食べられます。上手いと感じるそば屋さんは東京にもありますが(贅沢な言い分なのですがちょっとこれらは多くが上品すぎるのです)、この蕎麦には野性味を感じます。家人に写真はと聞かれてあっと思いました。既に一つまみしか残っていません。

既に食べ始めている家人の蕎麦を撮りました。卵と漬物が付いています、私にはそれはどうでも良くて、蕎麦がめっぽう私の好みに合ったのです。女将さんに二つは食べられたでしょうねと同情されました。たしかにその通りでした。福島県の山都郡の蕎麦粉だとの事、食べた後ではそれはどうでも良い事に思えてきました(東京のそば屋さんが東京の蕎麦粉を使っているわけでもないのですから)。4月に桜を見に来るときには必ず立ち寄りたいと思いました。

値段も確か¥735だったと思います(確かではありません)。後で調べるとお変わりは¥525との事でした。千莉庵住所:山形県西置賜郡白鷹町広野1656・木曜定休。11時~14時。この蕎麦が食べられなかったら合計1,000キロにも及ぶ旅もさぞかし画竜点睛を欠く事になったでしょう、ご主人と女将さんにお礼を申して白鷹町観光協会に向かい桜のパンフレットをもらいました。

白鷹町釜の越の桜
出発前に古代桜の各々に目印になる店や工場の電話を調べてカーナビに入れてきました。観光協会でもらった地図と併せて見ながらまず奨学の桜を目指します。目印の工場は分かったのですが花の咲いていない桜は見えません。辺りは雪だらけ、小雪が吹きかけます。諦めて11号線を長井市に向かいます。途中に釜の越の桜の標識。右折すると20メートルほどで雪がかかれた広場。雪で満ちた辺りを見回します。雪の降る空の一角に大きな木が見えました。傘をさして向かいます。角には喫茶店らしきものまで建っていました。
雪原にたつ初めて対面する置賜桜回廊の古代桜です。花が咲いた姿はそれこそ晴れ姿でしょうが、私には太い幹を雪原から立ちあげて黙々と800年も生きてきた姿に深く感動しました。八幡太郎義家の伝承が残る樹齢800年の桜の巨木、目をつぶって満開の桜の様子を想像します。もしかすると訪れる予定の日が早すぎるかもしれませんが、その時はつぼみでも見られることを祈って長井市に向かいます。
長井市の桜

草岡の大明神桜

11号線の両側には広大な雪面が広がっています。白兎のしだれ桜を探したのですが分かりません。ワイン工場が閉まるといけないので次の大明神桜に向かいます。11号線に大きな看板が出ていました。学校の横に雪かきがされた駐車場がありました。最初どれが目指す桜が分からず学校の横に3本並ぶ桜がそれと思ってしまいました。どうもおかしいので学校を一回りして帰ろうと思いました。地元の方が歩いていたのでお尋ねするとやはり違っていたようで、学校を一回りして先ほどの駐車場に戻ります。

駐車場から暫く雪がかかれていましたがそれも途絶えて、緩い斜面を登ります。登った先に個人のお宅が見えます。その庭に大明神桜が立っていました。桜の木の前に説明の看板が立っていました。巨樹の8番目に昨年尋ねた会津美里町の千歳桜を見つけて懐かしくなりました。番外には三春の滝桜、ずっと昔は春になると地元の人々が見上げているだけの静かな滝桜を毎年訪ねたことを思いだします。

 

 

 

 

地元の人々から楽しみにされている桜は幸せです。私も4月には見させていただきたいと思います。撮影日2014.02.25

伊佐沢の久保の桜

この桜は開花の頃は見事な姿になるので人気の高い場所のようです。雪の季節でも駐車場は綺麗に除雪されて桜を見る絶好の場所には踏み跡がありました。

同じく春に再訪する事を楽しみしている人が居るんだと思いました(もしかしたら近くの方かもしれませんが)。僅かに地面に傾き気味な幹がさぞかし花を付けたら優雅だろうと思いました。

駐車場から一面の雪の原を見渡した時に最初に目に入ったのが伊佐沢小学校の校庭の桜です。随分立派な桜です。この生徒さん達が桜の手入れの手助けをしている写真が載っていました。桜が空を覆う春は一気に心が沸き立つであろうかと想像しています。3本の古代桜しか見ることが出来ませんでしたが大よその様子が知れました。そば屋さん・千利庵を訪ねる事も考慮してスケジュールを練る事にしました。南陽市のワイン工場が閉まる前に急がなくてはなりません。撮影日2014.02.25
南陽ワイン
南陽市の赤湯温泉近辺には幾つかのワイン工場が集まっているようです。売り切れと言うのも困るし、冬季はあいてないとかも困るので、結局大浦ワインを訪ねることにしました。カーナビにセットすると山道に向けて案内が始まり果たして大丈夫かと不安になりました。狭い赤湯温泉の町に入ると通りの右側に看板が見えてきました。

駐車場に車を入れて説明を受けながらワインを買いました。ほぼ一升瓶に近い大きなワインが¥2,300程度だったと思います。小さな方が¥1,400程度。真ん中の大きな瓶だけが、”おしょうしな”とこのあたりで呼ぶサービス品のようで¥1,450程度だったと思います。酒を飲まない私たちは全くどれを選んで良いか分からなかったので女性社員の方に尋ねながら買いました。どうぞとジュースを一口飲ませていただきましたがこれが極めて美味しかったです。

どちらにしても地元の葡萄酒ですのでお土産としては大満足です。買い物が終わってから、4月、桜の頃に予約した旅館を見てみることにしました。最初建物の裏を見たらしく、がっかりして予約を取り消そうかと話しました。表に回って見ると立て直したらしくかなり綺麗な旅館で4月の滞在が楽しみになりました。桜の名所の烏帽子山がすぐ目の前、浴衣がけで尋ねられる距離でした。有限会社 大浦ぶどう酒〒999-2211 山形県南陽市赤湯312 TEL0238-43-2056撮影日014.02.25

これで今回の旅の目的は達成した事になります。県境の村をカーナビにセットして夕暮れの迫る赤湯を出発します。栗子峠もさしたる雪もなくスムースに超えて福島飯坂ICから東北道に乗ります。一気に村まで走ります。村の庭は雪がびっしりと埋めています。車を入れるのを諦めて道路に止めます。最初に給湯器、大きな音を立てて動き出しました。続いて風呂場で恐る恐る蛇口をひねります。お湯が出てきました。これで惨めな夜を過ごすことは免れました。

最初置賜地方がどこを指すのかも分からずに出かけた旅ですが、山形市、白鷹町、長井市、南陽町と旅をしてみて今まで全く知らなかった町でとても楽しい経験が出来ました。大いに実り多い旅でした。春、桜の頃再度音訪れることをとても楽しみにしています。①雪の山寺・上の山温泉・南陽ワイン②置賜桜回廊・そばとワイン①②終わり

09/25/2016
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