狛犬を訪ねてNo.13・那須・須賀川の狛犬@那須 A B 
 

↑那須町・大島温泉神社・狛犬阿像・大正2年(1921年)

2017年3月6日、正月以来久し振りに県境の村にやって来ました。夜になると薄雪の降る冬でした。畑仕事も出来ないので時間が出来ると社を回る事にしました。ここしばらくは街の狛犬を見ていたので、村の狛犬が新鮮に見えます。

第一に狛犬がどれも個性的なのがとても楽しい事です。社の様子が素晴らしい事は言うまでもありません。小高い丘の石段を登り、静かな境内でお参りをするのはまるで神域を独り占めにしたような気分です。今回も、社を守る氏子の人々のお陰で同じような楽しさを存分に与えてもらいました。2017.3.6

 
グーグル・マップ訪問地点明細(地図のポイント表示マークは色分けされています)
  各回のホーム・ページ見出し名一覧 実施期間
第1回 @関の城下町 A小峰城と金毘羅神社 B借宿・羽黒神社 2015.6.29〜30
第2回 @中島村周辺 B白河の関周辺 B浅川町周辺 2015.7.13〜14
第3回 @西郷村~白河市 A国津神社・羽黒神社 B鐘鋳神社と貫秀寺

2015.7.27~28

第4回 @白河市大信 A白河市近津神社他 B二つの角折神社

2015.8.17〜18

第5回 @西郷村4つの社 A石川町八幡神社他   2015.9.7〜8
第9回 @玉川村・田村市 A那須の狛犬・1 B那須の狛犬・2 2016.4.19
第10回 @白河市・棚倉町 A白河市・棚倉町   2016.12.5〜6
第11回 @西郷村・那須町 A那須町黒田原神社   2016.12.31
第12回 @白河の関 A須賀川市・1 B須賀川市・2 2016.1.3
第13回 @那須・白河 A鏡石町   2017.3.6~7
福島県西郷村・雲岡杵築神社

久し振りの県境の村なので朝から白河農協の”り菜庵”での買い物の準備をしています。開店時間の9時30分に合わせて家をでました。街の暮らしからは信じられないほど安価な大量の規格外リンゴ¥350を見つけて買い込みます。

村への帰路、前から気になっていた雲岡杵築神社を訪ねてみる事にしました。那須方面への帰路にあたります。甲子街道の信号から僅かで見通しの良い丘の斜面に鳥居が見えました。雲岡杵築神社住所:福島県西白河郡西郷村米椙山。2017.3.6

社は小高い丘の上に静かにありました。下には甲子街道を行き交う車が見渡せます。鈴を思い切り鳴らしてお参りをしました。

鳥居の横に一つだけ非常に個性的な狛犬がぽつんと置かれていました。形が非常に個性的で見ていてとても楽しくなります。彫った石工の人はどのようなイメージでこの形を決めたのかと想像するだけでも楽しい時間です。こちらは阿像と思われますが、吽像の行方はどうなったのでしょうか。2017.3.6

雲岡杵築神社・狛犬・昭和10年(1935年)

大きさは若干小ぶりでしょうか。それにしても非常に個性的な形と表情の狛犬です。耳や目に彩色が施されています。これは近頃の色付けだと思われます。

吽像は厳しい寒さで割れてしまったのでしょうか。かけらも見当たりませんでした。彫りはあっさりとしていますし、全体に少しアンバランスな形に見えますが、神様の前ではそれも個性に見えてきます。

このような個性的な狛犬は街では余り見られません。出来上がった狛犬を見た旦那衆である当時の氏子の人々はどう思ったのでしょう。

大変面白い狛犬を見る事が出来ました。2017.3.6。

那須町・大島温泉神社の狛犬 
合いの家に立ち寄るという家人を置いてから、用事が終わるまでの間に那須の大島温泉神社を訪ねる事にしました。何時ものずぼらが出てしまい下調べのデータを街の家に置いてきてしまいました。記憶に残る那須山の麓から行くことにします。大島小学校を目指して進んでいると左に鳥居がありました。あっけなく目的地にたどり着く事が出来ました。神社で参拝の後、家人を迎えに4号線に出てみるとこの道は那須の御用邸の道で”ロイヤル・ロード”の標識が出ていました。4号線からは”小島”の交差点を山に向かうと大島小学校手前のY字路、そこを右に進むと道路の右脇に鳥居が見えます。2017.3.6  
 

 

大島温泉神社住所:那須郡那須町大島708 。那須町立大島小学校から地図青線のように344号を那須山に向かって約1km、進行方向右の道路脇に鳥居があります(地図青線先端の〇印)。途中東北道の地下道をくぐります。地図上の手のマークを左クリックすると動かす事が出来ます。因みに、グーグル・マップのストリートビューで大島小学校から344号を辿っていくと鳥居がしっかりと見る事ができます。

カーナビには目印として大島小学校(那須町大島18−1) を入れるとよいでしょう。神社案内などには那須町大島708番地と書かれていますが、グーグル・マップでは正確な場所を示していないように感じます。この神社には社務所の前に広い駐車場がありました。

推定樹齢450年と書かれた杉木立が薄暗い参道に並んでいます。身が引き締まるような静寂が充満した神域です。拝殿の前に出ると空が広がっていました、風景が暗から明へと変わりました。

石段の手前にこれまた独創的な狛犬、目を凝らすとその後ろにも小型ながら飛び狛犬が見えます。

心を静めて手前の大きな狛犬を見る事にします。

 
那須町・大島温泉神社・参道前の狛犬

右に置かれた狛犬です。まるで笑っているような表情に見えます。少し不気味な印象をうけます。

それだけに印象に残る姿です。丸みを帯びた体のラインなども違和感なく美しいと思いました。

 

左に置かれた狛犬です。口の開き方が大きいので阿像、つまり阿吽像が逆なのかとも思います。

こちらも顔が見慣れた一般的な狛犬のイメージに比べるとかなり特異な風貌をしています。定型的な新しい時代の狛犬に巡り合う事の多いい街の狛犬巡りに比べて、県境の社の参拝は”へー”と言う驚きの連続です。

 

年代や石工の名前を見つけようとしたのですが私には見つける事が出来ませんでした。

右の狛犬から左の狛犬を撮影しました。全般的に彫りはあっさりとしているようです。

大島温泉神社・大正2年(1921年)の飛び狛犬

拝殿近くの飛び狛犬です。横幅が60〜70cm程度だったと推測する小型の狛犬です。右に置かれている事と口の開き具合から阿像と推測されます。

表情が優し気で親しみを持てます。石工の人のアイデアと手間に感心しました。彫りも細部にわたっているとしみじみと見まわしました。2017.3.6

姿が魅力的なので上からも撮ってみました。石工の頑張りを経済的に支えた、氏子の人々の力も大いにこの狛犬誕生の支えであったと思いました。
右の阿像から左の吽像を見ています。かなり苔むした台座に大正10年(1921年)の年号を見つけました。ほぼ100年を経た狛犬との対面です。
左の置かれた吽像に見える狛犬、牡丹が彫られているように見えました。そうだとしたらかなり研究熱心な石工の人だったと感心しました。

左の吽像を上から写しました。やはり何処から見ても良い姿です。2017.3.6

大島温泉神社・大黒像・大正15年(1926年)
拝殿の左に広がる気持ちの良い斜面に奉納された石の社に混ざって福々しい大黒像がたっていました。

かなり大型の大黒様です。多分この辺りの石工の人には大黒像は作り慣れた石像だったと思われます。道端の脇でもしばしば目にするお馴染みの石像ですから。ゆったりとした造りにみえます。良い大黒像を目にする事が出来ました。

これから家人を迎えに行くことにして那須の大島温泉神社を後にしました。大島小学校を右手に見て4号線の”小島”の交差点に出ました。

 
白河市・村社八雲神社

白河市の知合いの家に居る家人を迎えに来たところ、その方が狛犬の居る神社を見つけてくれていたと言うのです。願っても無い事なので車に同乗してもらって訪ねてみました。但し、近所迷惑を考えると個人的には車で行くのはもうしないだろうと思いました。

白河市内から旧陸羽街道を南湖公園に向かい狭い路地に入っていきます。家の建て込む路地の先にありました。車を止める事がはばかられるような狭いスペースしかありません。対向車が来るとすれ違いは無理かもしれません。車に家人と友人を残して大急ぎで参拝をしました。八雲神社住所:白河市米山越154番 。

 
 
鳥居の前に狛犬と神馬と思われる綺麗な白馬が金網の柵の中に奉納されていました。野ざらしではもったいないと思うほど美しい馬の石像でした。石段を大急ぎで登っていきました。
サイズもかなり大き目で優しい目が印象的です。工事現場の金網のような中に置かれているので最初は何かと思いました。もしかして神社に奉納された神馬ではないかと思いました。
参道の坂道の途中から鳥居を見ています。かなり長く続く上り道の両側は巨木が何本か並んでいました。

拝殿でお参りをして大急ぎで戻る事にしました。

八雲神社・昭和10年の狛犬

左に置かれた阿像と思われる狛犬です。サイズは若干大き目です。最初見た時白河の石工・野田平業の作かと思いましたが、”彫刻 大山英太郎”と彫られているように見えます。

私には初めて見る石工の名前です。当時はこれ程の技量を持った石工がこの近辺にはかなり残っていたのだと感心してしまいました。2017.3.6
阿像から吽像を写しました。やはり良い彫りだと思いました。2017.3.6
   

今日も色々ありました。村の時間は朝から濃密な楽しさだけを恵んでくれます。街でもそれ程退屈はしないのですがどうしても毎日と言う事になれば同じことの繰り返しが多くなりいちいち感動している事が少なくなるのかもしれません。

久し振りの村での暮らしは目新しさに満ちているようです、そしてそれが手軽にすぐ近くにある事もうれしい事です。明日も時間が有れば県境の社を回ってみようと思っています。 県境の村に帰る頃、薄雪が降り出していました

 
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