狛犬を訪ねてNo.18のA・那須&那須塩原の狛犬@ B C  
 

那須塩原市・乃木神社・昭和15年(1940年 )狛犬 石工・彫刻師 野田平業

 

12月31日早めの昼食を済ませてから、平成29年最後の一日、初詣の込み合う前に近くの社を回ろうと県境の村を出発しました。道路は除雪されていますが、少し外れると一面の雪景色が広がっています。

何もしなくても良い時間など望めない街の暮らしから解放されて、好き勝手に過ごす楽しさに浸っています。那須町から少し南下して那須塩原市に向かう事にしました。2017.12.31

那須の狛犬・掲載リスト(同名神社が複数あります) スライド&マップ改定 07/20/2018
乃木神社 妙要寺 太夫塚神社 豊原神社 黒磯神社
那須登山口・山の神 湯本温泉・温泉神社 那須岳ミネザクラと狛犬 那須町境の明神・玉津島神社 上の宮温泉神社(遊行柳
建武山温泉神社 小島疱瘡神社 霞岡温泉神社(伊王野温泉神社 黒田原神社 大島温泉神社
加茂神社 千松神社      
 
狛犬を訪ねて那須の狛犬マップ 

 
那須塩原市・黒磯神社

黒磯住所:那須塩原市宮町3−34。カーナビに従って黒磯駅前の商店街を進んで行くと住宅の密集地の中に鎮守の森が見えてきました。初詣に備えて境内は綺麗に清掃がされていました。何か申し訳ないよう気がしましたが、掃き清められた砂利の駐車場に車を止めて参拝をさせてもらいました。広い境内の大きな神社です。昔はこの黒磯駅にお召列車が止まったのですから誇り高き町なのかもしれません。2017.12.31

社殿でお参りをしていると車が参拝の人の車が次々を入ってきました。

混雑しない前にと早急にお参りをさせてもらいました。どうも私たちは境内の脇の入り口から入ったようです。2017.12.31

黒磯神社・昭和4年(1929年)狛犬・石工 鹿野三吉

拝殿から大通りに向かう長い参道の先に大きな鳥居が見えます。狛犬は二の鳥居の脇に見えました。

広い境内を入り口の大鳥居に向かって歩いて行きました。確りとした台座の上の狛犬はかなり出来の良い造りに見えます。こちらは右に置かれた阿像のようです。鋭利な牙と丸い目に特徴があります、余り怖さを感じない狛犬です。

大きさはやや大き目、高い立派な台座の上に置かれているので見上げる事になります。2017.12.31

吽像の後ろから阿像を撮りました。後姿の彫りも中々のものに見えます。90年前の狛犬としてはかなり綺麗な状態で保存されているようです。

2017.12.31

左に置かれた吽像、子供が足下に彫られていました。

牙と丸い目、そして鼻にも特徴があります。白河の石工・野田平業の狛犬にもこれによく似た鼻が見られます。2017.12.31

台座には伊勢神宮参拝と天皇陛下御大典(昭和3年)式場拝観記念と刻まれています。

昭和4年(1929年)に奉納されたとすると大よそ90年程経っていることになります。社掌の方の名前に並んで石工 鹿野三吉と彫られています。

 

 

日当たりの良い

広い境内に”面足尊””惶根尊”の扁額が掛かった末社がありました。手足の神様のようです。2012.31

拝殿の左右や奥にはかなりの数の分社が見られます。この町の人々の信仰があつい神社だと思いました。

 
那須塩原市・太夫塚神社

太夫塚神社住所:栃木県那須塩原市太夫塚1丁目。中々分からずにぐるぐる回ってしまいました。大きな通りのセブン・イレブンでコヒーを買いながら何の気なしに神社の名前を聞いたら、奥からオーナーが出てきてくれて丁寧に教えてくれました。太夫塚公民館と隣接した小さな社です。

太夫塚神社・狛犬 大正15年(1926年)・石工 内藤

左にケーズデンキの大きな建物を見て信号を右に曲がり細い道を進むと右に鳥居が見えました。

公民館に車を止めて参拝の後狛犬を見る事にします。それは小型で手作り感がつよい雰囲気の躍動感に溢れた狛犬です。

尻を高く上げてまさに飛び掛からんとする姿勢と表情がリアルに表現されているように見えます。こちらは右に置かれた阿像と思われます。2017.12.31

阿像の後ろから吽像を望んでいます。辺りは畑が広がっています。躍動する姿が良いと思いました。

左に置かれた吽像、尻尾を巻き上げて逆立ち一歩手前の姿勢が表現されています。彫りの緻密さより躍動感が目立つ良い狛犬です。

およそ90年前に奉納された狛犬の台座の掘り込みにも感銘を受けた楽しい石像との遭遇でした。

 

 

この台座の文字を見て驚きそして嬉しくなりました。”妻いつ之為””越後屋””木島豊治”に見えます。正に一組の夫婦の豊かな人生が見えるようです。

奉納した人の人柄が見えるような掘り込みがあります。石工の名前が堂々と大きな文字で反対側の台座に彫られていました。それを依頼者が許したという事のように感じました。

これと同じ感動を得た狛犬を思い出しました。東京都板橋区・双葉町氷川神社・の嘉永五年・1852年の狛犬の台座に彫られていた”女世話人”の文字です。

奉納した当時の江戸四宿の一つ・板橋宿のそれぞれの大店の主人達の名前の下に”妻”と書かれています。これを見た時の驚きを思い出しました。

   
那須塩原市・妙養寺

妙養寺住所:那須塩原市東町14−8。このお寺にはカーナビに従って迷わずに来ることができました。お寺の入り口には大きな駐車場がありました。門柱の横にかなり大型の狛犬が置かれています。2017.12.31

境内には狛犬に加えて、立派なお稲荷さんまで祀られていました。台座の上には姿の良い狐が置かれています。お寺とお稲荷さんと両方でお詣りをさせて貰いました。
   
妙養寺・大正15年(1926年 )狛犬

右に置かれた阿像と思われます。柔和な表情の人懐っこい姿で迎えてくれました。彫りに深さがありませんがバランスの取れた姿です。

玉を押さえる足の先の爪まで彫られています。

2017.12.31

 
 

吽像の後ろから阿像を写しています、後ろには大きな桜の木が見えます。花の季節に見るとさぞかし狛犬も引き立つ事でしょう。大正15年は見つかりましたが、石工の名前は見当たりませんでした。初詣に備えて綺麗に清掃がされているようです、辺りは数時間後の喧騒に備えて森閑としてその時を待っているような気配です。2017.12.31

左に置かれた吽像、目が丸く親子ともに瞳が書き込まれているので表情が活き活きとしています。

中々良い狛犬に見えます。2017.12.31

那須塩原市・乃木神社

乃木神社住所:那須塩原市石林795。広い桜並木の参道を車で鳥居の近くまでやって来ました。鳥居に向かって参道の左に駐車場があったので車を止めて参拝に向かいました。2017.12.31

東京・赤坂の乃木神社には行ったことがあるのですが、那須塩原市にも乃木神社が有るとは全く知りませんでした。

長い桜並木の参道のあるかなり大きな神社に驚きました。未だ人が少ない拝殿でお参りをさせて貰いました。

境内はこれからの初詣に備えて綺麗に掃除がされ、参拝の人々を迎える準備が整っているようです。鎮守の森に囲まれた清々しい神域が広がっています。

境内後の鳥居の方向を見ると連なっている屋台が望まれます。こちらは準備に動き回る人々の喧騒が感じられる現実の世界です。

 

境内の入り口に綺麗な川が流れていました。透き通った流れの中で緑の川藻が踊っていました。2017.12.31

 

乃木神社・狛犬・昭和15年(1940年) 彫刻師 野田平業(42歳作品)

鳥居の左右は既に初もうで客目当ての屋台が店開きの準備をしています。狛犬を除けて屋台は設置されていますが、希望の位置から狛犬を見る事は難しいようです。

野田平業の大き目の彫りが素晴らしい阿像です。平業独特の籠彫りの玉も大きく大変出来の良い作品です。

所謂紀元2600年祝賀に奉納されたようです(昭和15年より遅れた可能性もありますが)。昭和15年だとすると平業42歳の作品です。そしてこの2600年祝賀の狛犬は私の知るだけでも平業は4対彫っていることになります、多忙を極めて時期だと思われます。

紀元2600年と石工・渡邉末吉の名前が彫られています。石組等の工事はこの人が請けて、狛犬は野田平業に依頼したと推測されます。

左に置かれた吽像、牙を覗かせた力強さが漲る姿です。野田平業の腕の冴えが見られます。●ご覧ください

 

”白河横町之住””彫刻師野田平業作”と狛犬の置かれた台座の横に彫られています。
 
乃木神社狛犬・昭和3年(1928年)・石工 太田原 倉田榮吉

拝殿の前にもう一対の狛犬が見えます。こちらも若干大型の部類になります。彫はあっさりしているように見えますが、狛犬の表情にはかなり圧力が感じられます。作りの良い高い台座の上から見下ろしています。

右に置かれた阿像と思われます。初詣の受付かお札の販売所の施設が設けれてていて正面から近づく事が出来ませんでした。

狛犬も神社の手伝いをしているようです。

 

左に置かれた吽像と思われます。吊り上がった大きな目に迫力が感じられます。台座には石工の人が太田原の人と書かれています。

屋台の並ぶ参道を車で通りぬけて県境の村に向かいます。神社を出て坂道を下りだすと前方にこれから向かう那須連山が雲の切れ間に見えてきました。夕闇に追われるように那須山を目指して進みました。

 

平成29日の大晦日の一日、初詣の喧騒の前の静かな社を巡りました。多くの親切と狛犬とのめぐり逢いが今年最後の思い出になりました。

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