須賀川市の桜と芦沢の滝と神炊館神社 白河市の桜 地図  

2015年4月12日の夜、仕事から帰って久し振りに村に出かけました。村は桜が満開の時を迎えていました。13日は須賀川で桜を見ながら芭蕉の足跡を訪ねる事にしました。滝桜が満開との事(滝桜には混雑が酷いので行く気にはなりませんが)近くの桜を見て見ようと村を出ます。

須賀川はたしかウルトラマンの映画監督・円谷監督の出身地であるらしく町おこしにウルトラマンが登場するようです。釈迦堂川の駐車場の前の須賀川市文化センターで案内図と一緒にスタンプ・ラリーの用紙をもらいました。桜と芭蕉を巡るる旅の思い出に、左端に1個ウルトラマンのスタンプを押しました。


最初に曽良旅日記に出ている芹沢の滝と神炊館神社を訪ねました。気の向くままに訪れたので、順序にも目的にも脈略のない旅になりました。2015.04.13

曽良旅日記
廿七日 曇。三つ物ども。芹沢ノ滝ヘ行。
廿八日 発足ノ筈定ル。矢内彦三郎来テ延引ス。昼過ぎヨリ彼宅ヘ行テ及暮。十念寺諏訪明神
(神炊館神社)ヘ参拝。朝之内、曇。
芹沢の滝地図

駐車場から何の変哲もない野道を歩きました。何の変哲もない事こそが芭蕉と曽良の旅を思うには最適ではないでしょうか。その遺構は草むした唯の石の塊でした。

朝村を出て、何時もの如く白河市の農協直売所・り菜庵で買い物をします。駐車場でカーナビに行きたい場所を設定して、道順に並び替ると最初がこの芹沢の滝になりました。遺跡とでも言うのが正しいかもしれません。芭蕉と曽良が訪れたのはこの近辺であったと言う事のようです。

側溝の道を進むとすぐ小さな池
側溝の水の流れです。
芹沢の滝跡の説明の杭

芹沢の滝の遺構の横に説明の杭が立っています。四面に詳細な解説、芭蕉が訪れた後の芹沢の滝の末路が分かりました。

滝は消えてしまいましたが、芭蕉の物語はこれからも人々に読み継がれていくでしょう。

 

   

芹沢の滝跡見学者用の駐車場があります。その説明板です。遺構までは歩いて4~5分です。

住所:須賀川市五月雨129-4

4~5分もゆっくりと歩くと側溝の道の行き止まりです。岩の塊と説明の杭、石碑が立っていました。2015.04.13
句碑の表です。2015.04.13 句碑の裏側です。句碑の由来は上記説明の杭、左から2番目をご参照ください。

釈迦堂川の桜

須賀川アリーナという所が駐車場でした。駐車場は釈迦堂川の土手のすぐ横でした。

須賀川アリーナー:住所・福島県須賀川市牛袋町5、電話0248-76-8111

川の流れの両岸に桜並木が続いています。殆どが地元の人の人々のようでのんびりと春の到来を楽しんでいるようです。

土手から河原に降りて見上げて見ました。途中から雨でも振りそうな天気になったので慌てて車に戻りました。2015.04.13

神炊館神社

雨が降り出して来たので次の翠ヶ丘公園の桜に向かいます。カーナビに従って走っていると進行方向の右に神炊館神社が表れます。以前訪れた神社と別のものかと思ったのですが念の為駐車場に車を入れました。樹齢およそ300年になる12本のエドヒガンが見事とインターネットに書かれていたので寄っては見たかったのです。

前回は市役所から歩いて来たので鳥居から入りました。今回は横からだったので印象が異なったようです。芭蕉が訪れた諏訪神社でした。住所:須賀川市諏訪町45-12015.04.13

神社の横を湧き水が流れているようです。綺麗な水草が花を開かせていました。 此処まで歩いてきて以前訪れた神社と同じ事が分かりました。

神社正面の鳥居です。右の石柱は山岡鉄舟の揮毫と書かれていました。ここに、藤沢周平の”回転の門”の主人公・清河八郎の盟友の名に出会いました。芭蕉もこの鳥居をくぐって参拝に行ったのでしょうか。相良等窮の旧宅や十念寺はこの方角が近いと思います。

美しい参道が続きます。
半分ほど進むと奥の細道の石碑があります。地震で倒壊したこの大きな塔楼が、芭蕉がこの神社を訪れた元禄年間寄進の物と言う事のようです。 この石碑のより詳細な拡大図はこのホーム・ページ”村から街から”の別冊”そば(近所)の細道・会津根の細道”をご参照ください。
元禄二年(1689年)芭蕉・曽良須賀川滞在表
旧暦
新暦
場所
4月22日 6月9日 矢吹よりかげ沼を経て須賀川へ向かう。乍単斎(等窮)宿。
4月23日 6月10日 夕方、可伸を訪ねる。近所の寺院を拝する。
4月24日 6月11日 等窮宅田植え、午後可伸宅で歌仙を巻き蕎麦切を食す
4月25日 6月12日 等窮物忌の日
4月26日 6月13日 雨が降る
4月27日 6月14日 須賀川の俳人達と芹沢の滝を訪れる
4月28日 6月15日 十念寺諏訪明神(神炊館神社)参拝
4月29日 6月16日 須賀川を馬で発ち乙字ケ滝へ向かう
この石碑のより詳細な拡大図はこのホーム・ページ”村から街から”の別冊”そば(近所)の細道・会津根の細道”をご参照ください。

神社にある推定樹齢300年と言われるエドヒガン桜の群生地を首を回して探したのですが見当たりません。かろうじて参道に1本の桜、他は枯れたのかもしかして別に同じ名前の神社があるのかと途方に暮れました。雨が酷くなる一方です、諦めて駐車場に戻ります。そこに上杉景勝寄進の鳥居が、今回の地震で崩れた残骸が残っていました。何気なく駐車場の後ろを見ると諏訪の杜の桜の看板が目に入ります。一応行ってみようと矢印に従って鎮守の森に入ってみました。2015.04.13

神炊館神社(諏訪明神)のエドヒガンの森
諏訪明神の推定樹齢300年のエドヒガンの群生が貴重な植生である事が分かりました。群生地の前に建つ説明看板。
駐車場の横に立つ小さな入口の看板。 薄暗い道に入ると欅と思われる巨木が2本。駐車場の方を見ています。進む道から桜はまだ見えません。
芭蕉がこの神炊館神社(諏訪明神・おたきやじんじゃ)を訪れたのは元禄2年・1689年の新暦で6月15日の事です。推定樹齢の300年からするとこの美しい桜の林を見たかどうかはかなり微妙なようです。もしそうであっても、まだ若木であっただろうなどと桜を見上げて想像を楽しんでいます。2015.04.13

静寂が支配する緑あふれる鎮守の森の一隅が、群生する桜の春の色に染め分けられているこのような風景を目にするのは、私には始めてかも知れません。

はじけるような華やかさを抑えられた桜の姿には、より一層の奥ゆかしい美しさを感じさせるように思います。辺りの森の静寂を乱す事無くひっそりと咲く桜の群生地のただなかに一人佇んでいます。撮影が下手くそなのでこの美しさを表すことが出来ないのが残念です。

推定樹齢が300年と説明板には書かれています。鎮守の森の周りの常緑樹と競うように高く太く幹を伸ばしています。

花の付く枝も陽の光を求めて上部にあります。自然の営みが作りだした造形の美を感じました。

10数本の大きなエドヒガンが人工的に植えられた気配が感じられません。ただ適当な間隔を取ってテリトリーを広げたように私には見えます。不自然さのない空間が柔らかく私を包みこんでくれます。

人家が立ち並ぶ須賀川市内に、このようなエドヒガンの群生地が存在する事に驚きを感じます。

300年にも渡って残って来た事は奇跡的に思えます。その間には火事・戦乱・災害があったと思われます。町中だけに避けがたかったのではないでしょうか。

素晴らしい桜の林を去りがたいのですが急がなくてはなりません。次の翠ケ岡公園に向かいます。雨が強くなってきました2015.04.13。
翠ケ岡公園

翠ケ岡公園にやってきました。道路の横に桜並木が続いています。何処が桜の見どころか分かりません。

駐車場に車を止めてひとまず昼食をとることにしました。昼食後小高い丘に登って見ましたが、そこには桜らしい風景は見られません。この眼下の道路の脇の桜が翠ケ岡公園の桜のようです。

急いで近くの三春の桜に向かう事にしました。滝桜が満開なら、その近くの桜も開いているのではないかと思ったからです。2015.04.13

地図三春の桜・五斗蒔田桜と地蔵堂の紅枝垂れ桜

五斗蒔田桜・小高い丘の上に立つ姿の美しい五斗蒔桜にやって来ました。雨の中見上げる桜はまだまだでした。左のハウスで農作業をしていた方が声を掛けてくれて、道が滑るからと案じてくれました。桜の持ち主の方のように感じました。

満開の五斗蒔田桜

桜は残念でしたが、親切な言葉で十分つり合いがとれました。次の紅枝垂れ桜に向かいます。2015.04.13

地蔵堂の紅枝垂れ桜・満開の桜を知っているので如何にも早いようです。それでも数人の人がやって来ました。多分満開の滝桜を見てから立ち寄ったのでしょう。住所:郡山市中田町木目沢字岡ノ内

2014.04.22の満開の様子が見られるのは後1週間かもしれません。

二つの桜の様子から、滝桜以外の三春の桜は未だ咲いていないと思えるので村に帰る事にしました。帰路、須賀川市長沼の桜を見る事にしました。2015.04.13

須賀川市長沼の護真寺と陣屋の御殿桜 2012年データ参照

須賀川市長沼地区は美しい桜が見られる場所です。喧騒もそれ程ではなく静かに桜を愛でる事が出来ます。

陣屋の御殿桜を訪れています。雨の中、満開の花弁を盛り上げるように咲き誇っています、満開です。個人のお宅の庭にある桜です。左にも多分同じ木から生まれたと思われる桜が見えます。雨が強く降ります。見る人は誰も居ません。今年も会えたことに感謝してすぐ近くの護真寺の枝垂れ桜に向かいます。2015.04.13

護真寺の枝垂れ桜も満開でした。震災後は一時花付がおぼつかない様子でしたが年々樹勢を回復しているようです。雨の中、誰も見ている人はいません。

雨が酷くなるばかりなので村に帰ることにします。最後に小高い岡の上にある護真寺の駐車場から山門の方向を見てみました。一面の桜の花が山門までの道を埋めていました。

村に帰ることにしてカーナビをセットします。2015.04.13

最後に古舘の桜を見ようとしたのですが道に迷い、岩崎山史跡公園の前に出てしまいました。若い桜ですが斜面に咲いていて風情がありました。

直ぐ近くに出かけるつもりが三春まで足を延ばす結果になりました。混雑とは無縁の静かに咲く桜との出会いに大いに心を癒されました。芭蕉の足跡を訪ねて、芹沢の滝を訪れることができた事と諏訪神社でエドヒガン桜の群生地を見る事が出来たことは良い思い出になりました。激しい雨の中、村に帰りついたのは夕暮れには間が明るい時間でした。2015.04.13

 
09/25/2016
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静寂な鎮守の森の中に10数本のエドヒガンの森