このキングスマンはシリーズの作品のようです。
きっちりと作られた英国の映画が個人的な好みに合うようで、今回も見る事にしました。楽しさを追求し出すと限度がなくなり、見終わって空々しい感じがするこの手のアメリカの映画に比べると、最後にタガがはまっているようで物語の嘘臭さが若干は薄められてているようです。
アクションも空を飛んだりという事は無く、地面に足が着いているようです(その証拠に地雷を踏むことになりますが)。
何も考えずにスピーデイーなアクションの続く映画をただ楽しみました。
物語ではロンドンの高級店が立ち並ぶピカデリー・サーカス近くの高級英国紳士服を扱う”キングスマン”、実態はスパイ組織が世界平和の為に悪と戦うというこの手の映画では最も居心地の良い勧善懲悪のストーリーです。
この映画は、俳優達の演技が私の好みに合っているようで、突拍子もないアクションの連続なのですが嘘臭さをそれ程感じないで楽しく見通す事が出来ました。
主演の俳優たちに交じりちょっと演技の頼りないエルトン・ジョンも中々面白く映画の楽しみの幅を広げてくれているようです。主人公ハリーを演じるコリン・ファース、アメリカ映画ならマッチョな主人公になるところでしょが、インテリ臭い風貌で落ち着きを感じさせてくれます。奇想天外なアクションと正反対な風貌が楽しさを与えてくれます。
良き相棒・エグジーを演じるタロン・エガートンも英国人らしさが出た落ち着いた雰囲気を好ましく思いました。コンピーターを駆使して相手を追うマーク・ストロング演じるマーリン、敵役にしては妖艶過ぎるジュリアン・ムーアのポピー、アメリカ側の技術者のジンジャーを抑えた演技で見せてくれるハル・ベリー、どれも良い俳優でした。たまにはこのような理屈抜きにただ楽しい映画も良いかもしれません。
余り知識なないので、俳優は英国人で制作はハリウッドなのかもしれませんが、劇中英国らしさを何度も強調しているので例え英国製映画でなくても中身からは英国の雰囲気が強く漂っていました。2018.01.30
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