那須町八幡温泉

那須山の中腹、八幡温泉の前に広がる広大なツツジの林です。昔は地元の人が訪れるだけの静かな場所でしたが、ここ数年は駐車場や休憩場の立派な建物が建ってしまいました。観光バスが押しかけてきて、ドウダン・ツツジと山ツツジの季節は大混雑です。

地元の人は余りの混雑に裏道を通って訪れています。こちら側は幾らか喧騒が遠くなります。これだけの数のツツジの大木は見事です。ただ、こう混雑すると違う季節にしか静かな探索は不可能になります。

花が終わった夏の高原には訪れる人もまれになります。メイン・ルートではなくなります。望んだ静寂の森が眼前に広がります。8月になると既にここではアキアカネが飛び出します。強い高原の日差しも気になりません。天然冷房の別天地です。

更に良いのは秋の紅葉です。ドウダンツツジは花も良いのですが、紅葉の美しさが私にはより印象的です。この高原の広い斜面が赤く染まる季節は、那須山全体が真っ赤になります。ここからケーブルカーの駐車場の一つ上の駐車場まで行くと一望に見渡せます。見下ろせばスロープの先にはかすむ町の家並、首が痛くなるほど見上げた先に那須の山並み。澄み切った空を横切る三本槍の斜面が神々しいほどの色のコントラストを見せてくれます。

11/22/2007
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