ブナと提灯
ブナが2本植えられています。遠くの友人から自分で運べばあげると言われて移植したものです。多分50年以上の樹齢なのではないでしょうか。植木屋さんの手が入っていたので、先端部がズンドウ切りにされて小さく樹形が整えられていました。移植後は素人の手で枝を選定されていたので徐々にむさくるしくなってきています。植木屋さんの技術と言うものには全く驚かされます。いくらやっても本職のような切りすぎる程切って、更に姿に品格が出てくるようなわけにはいきません。年々樹形がだらしなく間延びしてきています。

少し枝を切ろうと三脚に上って見たら、枝に長さ8センチほどの袋がぶら下がっていました。蓋のないこの不思議な物体に想像力を働かせて見ました。結論としてあのコウモリかと思うほど大きな薄緑色の蛾ではないかと思い当たりました。飛行するときはまさにバサバサと羽音がします。圧倒的に大型の蛾です。来年の夏には撮影を試みて見ようと思います。

これからブナは茶色に葉の色を変えていきます。その葉は初夏近くまで枝にしっかりとぶら下がっています。春が来るとあたり一面、万華鏡のように色彩が溢れ出てきますが、ブナだけは静寂です。静寂が有ってこそ春の色彩の喧騒にも押さえが利いて深みを増すのだと思っています。目は鮮やかに咲き誇る花を見ながらも端っこにブナの葉っぱを取り入れています。何と言うこともないのですが、大好きな木の一つです。

10/16/2007
   
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