羽鳥湖
 

羽鳥湖は会津大川(只見川に合流して信濃川となる)の支流である鶴沼川をせき止めて造られた農業灌漑用水のダムです。農作業にあわせて春先には満水となりますが、今の季節は貯水量がそれほど多くありません。

これは西側の展望台から見たところです。右に進むとダムサイトがあります。更に下ると会津西街道に出て五十里湖から鬼怒川、今市に出られます。画面の対岸にはレッジーナの森というキャンプ場や浴場を備えた施設があります。このあたりの布引山(写真では対岸)には自衛隊の実弾射爆場があり時々腹を圧迫するような爆音が響いています。映画などとは違う圧倒的な迫力です。夜、訓練の為に隊列を組んで湖岸を歩行している場面に遭遇してびっくりしたこともあります。

湖岸は車で一周することが出来ます。この展望台から右に行くと鬼怒川に出られます。左すると須賀川市に出ます。対岸に出て坂道を下ると白河市に出ます。春、この白河への坂道から見るヤシオの群落(対岸の山になりますが)は大変見事です。湖岸右側の道は一部狭くなりますが、レッジーナの森までの間にキャンプ場があったり釣り橋の架かった遊歩道があったりで楽しい散歩が出来ます。ほぼ湖を一周する自転車専用道路もあります。紅葉の頃は中々風情があります。あたりは水源地として森が保護されているので自然の形態が保たれています。赤い色だけではなく色々な樹木が混在しているので飽きることがありません。今年の夏道路を横切るカモシカを見てびっくりした経験があります。2007.10.24

先日羽鳥湖を越えて会津に抜けたら”レッジーナの森”と別荘地の入り口に立派な道の駅が出来ていました。綺麗なトイレや休憩所もあるようです。これで訪れる人も増えるかもしれません。4号国道方面からテツナ坂を上って来ました。左に布引山の自衛隊の演習地があります。夜中真っ黒に顔を塗りたくった自衛隊員の隊列に出会ってぎょっとしたことがあります。2008.04.19

冬の羽鳥湖2008.01.01
湯野上温泉から羽鳥湖を超えて白河方面に向かう。現在のところ会津西街道から4号線に出る道はこれが最も東京方面に近いものです。須賀川への道から右に折れてダムサイトを渡る。湖面は静かな墨色の水、舞い落ちる白い雪粒、モノクロの自然です。湖面が氷結するには未だ厳しく冷たい冬の日々の積み重ねが必要です。例年2月には湖面に氷が張ってわがさぎを釣る人々が見られるのですが、この温暖化現象でどうなることか。落ちたら下まで滑り落ちてしまう放水口のスロープ(上段・右側写真)は雪で覆われています。

湖岸の道は自然林の森の中を通ります。獣達の領域です。木々には雪の飾り付け、息を呑む美しさです。森の中の道、雪は舞い続けています。雪舞台を進む楽しいドライブ。この先には急カーブの続く長い下り坂が待っていますが、それまでは暫くこの自然からのプレゼントを満喫しましょう。

5/21/2008
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