県境の村からは山陰を回れば那須山が見えます。海に向かうときも帰るときもこの山を目指してということになります。磁石が北を指すように、この辺りでは心の中でも実際の行動でも那須山がどっしりと腰をすえています。2000メートル近い標高と森林限界を抜いている景色がダイナミックです。ケーブルカーに乗ればそれほど時間も掛からずに頂上に到着できます。標高が低い割には、展望は素晴らしいものです。霧がでたりすると目印がないので方向を失う事もあります。風が強い事も特徴です。足腰が丈夫なら、帰りは峰の茶屋の峠まで降りてケーブルカーの駅まで戻ると楽しいハイキングとなります。峰の茶屋には今では立派な非難小屋が完備しています。