ヤマユリ

8月4日の夜、車を降りた県境の村も珍しく猛暑の夜を迎えていました。それでも極暑の街から僅かに吹く風が心地よく体の熱を冷ましてくれます。

三日月の登った闇が広がる庭にはヤマユリの香りが充満していました。暗闇に目を凝らすとあちらこちらに大輪の純白の花弁出迎えてくれています。

高原の村の夏を意識させてくれる豪華な花との一年ぶりの邂逅です。穏やかな緑の森の中にあって強烈な香りで異彩を放つ豪華な花の姿は、素早く時が流れた一年を意識させました。2019.08.05

 

 

 
いつの間にか庭のあちらこちらに点々と大輪のヤマユリが咲いています。何故このように離れた場所に花が増えていくのか不思議な事です。2019.08.05

山モミジ大木の木陰に咲くヤマユリ、この辺りにも何時の米にか幾つかのヤマユリが見られます。街へ帰る日の朝、未だ咲き始めのヤマユリを選んで持ち帰りました。

豪華な大輪の花は、村の清冽な空気を花弁に忍ばせて運んでくれたようで暮らす街のうさぎ小屋が暫くの間豪華な雰囲気になりました。2019.08.05

 
2017.07.31データ

7月30日の夜、村に着いて車を降りると暗闇の中に強いヤマユリの香りがしました。目を凝らすと大きな花びらが闇の中に浮かんでいました。

あちらこちらに白い花がその存在を誇示しているよう見えました。分かっているよと言いたくなりました。2017.07.31

左の花は家の壁にくっつく様に咲いています。不相応に花を沢山つけているので茎が折れそうです。添え木で保護しました。上の花はシロヤシオの枝の中から顔を出しています。2017.07.31
30日の夜は蕾でしたが、街に帰る朝満開となりました。咲かせていても見る人も居ないので蕾を含めて沢山のヤマユリを街に持ち帰りました。2017.07.31
 
2016.07.25データ

この辺りではヤマユリはわざわざ植える花ではないようです。いつの間にか自然に芽をだす野草です。独特の強いにおい、大きな花に耐え切れずに曲がる茎は道塞ぎになります。豪華で美しい野の花ですが、格別にそれを愛でる様子は見られないようです。

それほどあちらこちらで見られる花なのです。2016.07.25

庭のあちらこちらにかなりのヤマユリが見られます。多くがまだつぼみの状態です。草刈りの邪魔になるのですが、切るには惜しい気がしているのです。2016.07.25
里山の縁の薄暗い杉林の中に白いヤマユリが点々と見えます。庭でも少し邪魔に感じる事もありますが、安住の地を見つけたようです。2016.07.25
2015.07.30データ

モグラに大きな群落の球根を食べつくされていつの間にか山百合が消えてしまいました。流石野のユリ、1年後には庭のあちらこちらに小さな芽を出していました。

植えた覚えも無いのにどうしてそれ程の芽が出るのか今でも不思議でなりません。とにもかくにも、今では群落が消えた代わりに分散して山百合が咲いてくれています。これは今が満開の山百合です。下には大好きなヒトリシズカが大きなキンモクセイに寄り添うように群生しています。このような植物の植生が大好きです。自然が生み出した落ち着きのある風景、幾ら眺めていても飽きる事がありません。

2015.07.30
2014.08.04データ

築山に大きな群落を作っていた山百合がいつの間にか消えてしまいました。モグラに根を食べられたようです。庭のあちらこちらにモグラの穴があいています。それから数年経って、どうしたわけか植えた覚えがないのに木の根元や家の壁の際などに数本の山百合が育っています。どうしてなのか不思議に思っています。とにもかくにも、そこはモグラの被害に合わない場所のようです。庭一杯に甘酸っぱい独特の芳香を漂わせて大輪の花が開いていました。どれも花の重みで茎が垂れてしまっています。2014.08.04

2008.08.04データ
このユリは近所の里山にかなり沢山自生しています。ここでも、知らないうちに何本かが生えてきました。これは見事な花をつけるヤマユリです。梅雨が終わりに近づいた頃蛍が飛び出します。それにあわせるように庭の外まで甘ったるい香りが漂います。あっちこっちに生えているので庭一杯にこの香りが漂っています。友達がユリ根を食べる程ですから、里山にはかなり多量に自生しているようです。
村ではヤマユリがいつの間にかあちらこちらから芽を出します。格別に植えたのではないのですが離れた場所にぽつぽつと育っています。日陰ではつぼみ、日のあたる場所では満開と、それぞれのヤマユリを見る楽しみがあります。
 
 
大げさに大きな花ですが、私には嫌味に見えません。この地の風土の中で順応しているうちに巨大な花も違和感のない姿に変わっていったのでしょうか。2008.08.04
8/08/19
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