エビネ
 

春の訪れの遅い高原の村でも花の季節が訪れたようです。夜になるとストーブが手放せませんが、日の光が清冽な空気に満ちた村に差し込むと花を見るのが忙しくなります。

エビネがあちらこちらの草陰や木の根元に咲いています。美しい色合いの黄色のエビネもかなり旺盛に花を咲かせてくれていました。

2022.05.11

野に咲くエビネがかなり増えたようでここではイカリソウとテリトリーを争っています。普通の山野草の言葉の持つひ弱い印象とは一味異なり、野生の強さを感じさせる姿です。

それはエビネなら大いに歓迎するところです。いまだ、少し満開には遅いようで残念ながら次回訪問の折には花は終わっているでしょう。

2022.05.11

多くがまだ満開には数日を要するようなのでその中でも花びらが開いたエビネを探して写してみました。野の花にしてはかなり旺盛な花付きが目立ちますが、色合いがあたりの自然と違和感を持たないような静かな色と咲き方です。

2022.05.11

築山の一角に咲くクマガイソウの散りかけた花びらを支えるように1本のエビネがその花を差し伸べていました。クマガイソウとエビネの作り出す私にはきわめて贅沢な風景です。共にそのテリトリーを伸ばしているので来年も一緒に咲いてもらいたいと念じました。

2022.05.11

2018.05.22データ

このあたりの野山では時折に目にする白いエビネはいかにもこの地が安住の場所とばかりにあちらこちらに小さな群落を作って咲いています。

2018.05.22

どこか気品を感じさせるエビネの花ですが、この辺りではごく普通の野の花です。木の根本や草むらの中などの思いもかけない場所にその優雅な姿を見せてくれます。

2018.05.22

日当たりのよい築山に咲くクマガイソウはすでに花びらを落としだしました。クマガイソウに寄り添うように一塊のエビネがこれからしばし私たちの目を楽しませてくれるようです。

目立ちすぎずに密やかに咲く野の花の姿に見とれしまいます。

2018.05.22

2018.05.22・データ
   

エビネが丁度見頃の季節を迎えていました。元々この裏山のエビネなので野草のようにあちらこちらにテリトリーを広げています。私の大好きな野の花、それも幽雅な美しい花です。多分街では地植えで育てるのはかなり難しい蘭だと思います。2018.05.22

まさに雑草に囲まれてその中でもテリトリーを広げている旺盛な繁殖力を持っています。当然この風土がその力の源に違いありません。2018.05.22
アオキとガマズミの木が日陰を作る山際の場所に繁茂しています。アオキの美しい赤い実は鳥の大好物らしく赤くなるとすぐに無くなります、それでネットですっぽりとエビネごと覆っています。此処に咲くエビネもこの裏側にまでテリトリーを広げています。2018.05.22
2017.05.30データ
現在日当たりの悪い上の写真の裏庭で、雑草が少ないせいか随分エビネが増えているようです。2017.05.30

左は日当たりの良い玄関脇のエビネです。雑草が少ないせいかあちらこちらに花を咲かせていました。

 

 

雑草に埋もれてしまい少し成長が止まってしまったようです。雑草を抜いている時間がありません。次回にでも訪れた折に草むしりをやるつもりです。2017.05.30

2015.05.12データ
 

エビネが丁度花弁を開きだしました。花弁が開きだした時の花の色がどんな花でも最も純粋な色のようです。

高原の冷気が幸いしてエビネは薄いピンクも黄色も活き活きとしています。嬉しい事にテリトリーを少しずつ広げてくれています。2015.05.12

 
2014.05.12データ
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左は普通のエビネで右が黄色のエビネ。今年は積雪が多かったせいかやっと咲きだしたばかりのようです。桃色のエビネはどこかに消えたかこれからなのか見当たりません。後1週間も経てばもっとエビネの花があちらこちらで見られると思っています。2014.05.12

2013.05.14データ
エビネ

エビネが花弁をまさに開きだしたばかりです。開いたばかりの花弁は頼りげなく、弱弱しくのびた柔らかい茎にすがって開いています。辺りはエビネの群生が幾つか見られますがまだ多くは茎を伸ばしつつありました。標高400メートルの村の里山では時折目にするありふれた野生のランの一種です。2013.05.14

黄色のエビネ
黄色のエビネが咲きだしました。@白A薄桃色B黄色と3色、全て山育ちの自然のエビネです。村の知り合いの人々から分けて貰ったりして揃えたものです。もっと赤い色のエビネもいずれいただけると言うので首を長くして待っているところです。2010.06.07
エビネ黄色

エビネの群生地

最も一般的な白いエビネの高貴な姿を大いに好ましく思っています。嬉しい事に根を張りながら3か所で群生地を形成しています。その成長ぶりも大いに楽しみです。そして花の季節がかなり長い事も私の喜びの一つです。

エビネ群生2 エビネ群生1
ヤブツバキ下の群生地 チルバナマユミ下の群生地
エビネ群生3

 

エビネ
ガマズミ下の群生地

エビネが咲きだしました。此処は日当たりが良いので真っ先に咲きます。庭のあちらこちらで繁茂しているので、日当たりの差でかなり長く花を見る事が出来ます。

地元の人の話では、白いエビネの中からこのような薄ピンクのエビネが出現するとの事です。にわかに信じがたいのですが、確かにピンク色をしているのです。そうだとしたら嬉しいのですが。もしかして、咲き始めは薄いピンクなのかとも思っているのですが、神々しくも神聖な色合いに感動しています。2010.05.18

2008.06.19のデータ
エビネがちょうど見ごろです。知り合いの裏山から移植したものです。この土地の生まれですから元気に根を増やしてくれています。野生のエビネは地味な色ですが見ていて飽きることがありません。複雑に花を連ねて咲く様は、生み出した神の手の不思議な造形の妙です。

もちろん園芸店では沢山の高価な改良種が売られていますが、とても雪の中で生きていけるものではありません。私の趣味としてはそのような人の手にすがって育つ草花には興味がないのです。自然の中で、自らの力で生命を保ちながら生きることで生み出される凛とした美しさが備わっていないからです。もちろん、これは私の個人的好みですが、人の助けなしで生きられない植物に共感を覚えることが出来ないのです。冬の雪の下で耐えて枯れかかった葉を、春と共に立ち上げて一人でこのような花を咲かせる野生のランに、同じ生きるものとしての共感を感じてしまいます。人に咲かされているのではなく、大げさに言えば、自然界の定めに従って自らの意思で黙って咲く姿に感動を覚えるのです。2008.05.19

エビネのつぼみ
この野生のエビネは近所の山にかなり自生しています。友人の知り合いがこのあたりの山持ちで自由に採取させてくれます。春ラン、ヤマユリ、ヤマツツジなどが沢山あります。移植するのは1個か2個にしています。このエビネも今では野草のごとく増えて、庭のあちらこちらに移植されています。自然の山では珍しくもない春ランより、木の根元に植えられたエビネが思ったより元気です。手入れは一切しないで植えっぱなしです。これから10日もすると20センチほどの茎に地味ながら気品のある茶色の花が鈴なりとなります。数十本のエビネを街に持ち帰り花瓶に生けて村の事を思い出すのは楽しいことです。野生ランを花瓶に活けるなどはいかにも贅沢な気分になります。
05/30/2022
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