レンゲショウマ
 
 

昼間は夏の名残りの強い光が性懲りもなく辺りを照らしています。太陽が山の端に沈むと標高400メートルの村は秋の気配、掛け蒲団が欲しくなるのです。風呂上がりの風が心地よく感じる秋が来たのです。夏と秋のせめぎ合いに気を取られて気がつきませんでしたが、庭の隅にレンゲショウマが花弁を開かせていたのです。丁度花の端境期、夏の花から秋の花へ入れ替わるこの時に咲く事を忘れていました。可憐な花を見落とすところでした。レンゲショウマを下から見あげると高くなった秋の青空が広がっていました。。2011.08.09

2010.08.17のデータ
レンゲショウマ
レンゲショウマ
 

エビネ

 

猛烈な夕立ちの後、白モクレンの下で薄桃色のレンゲショウマの花が二つ開きました。随分久しぶりに見る可憐な花です(見たのは記憶があいまいな程昔です)。丸い実のようなつぼみが割れて花が開きます。咲き出したばかりの花には、蝉の抜け殻のように丸い実の皮が残っています。つぼみが20個ほど見えるで全部が開いたらさぞかし綺麗な事でしょう。1週間ほどで満開を迎えるかもしれませんがその時村を訪れる事が出来るかどうか。

草丈は50センチ程、今までこの丸い実のようなものは既に花が咲き終わったものだとばかり思っていたのです。それほどこの可憐で品の良い花を見た記憶は遠い彼方の事のようです。この夏、花にめぐり合った幸運に感謝しました。

枯れもせずに10年程の長きにわたってここで生き残っているだけでも奇跡です。夏には葉の一部がが焼けたように茶色になるのです。あの草がこれほど品のある花を咲かせるとは思いもよらない事です。2010.08.17

 
 
 
シャクヤクとシダに挟まれて石の際から40センチ程の茎をたてています。上は白モクレンで覆われていますが、日差しがかなり強くあたる場所です。植木屋さんの集まる町で買い付けてから随分と年月が経っています。同じ頃植え付けた多くの山野草は殆どが代替わりをしたり消えてしまっています。そうすると結構此の村の風土に合っているのかもしれません。2010.08.17
07/28/2019

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