イワヒバ
 
 

山際の小さな枯れ流れの脇に植えられているイワヒバは村の大工さんから貰ったものです。近所の里山から移植したものらしく、地べたにはいつくばる様にして枝を元気に伸ばしています。高さは10センチにも満たない大変地味な植木です。普段はそれほど目に止める植物ではありませんが、雪の積もる冬の季節はどんな緑でも貴重です。冬枯れの季節には緑に餓えているのです。

撮影するために落ち葉を払ってまとわりついている苔を少し取ってあげました。決して粗末にしているわけではありません。こんな小さな植木でももし此処から欠けると自然のまとまりが産み出しているバランスの美しさが損なわれてしまうと恐れています。

やはり日の当たらない山際のあたりには、常緑のアオキが赤い実を成らせ、アセビが白い花を咲かせていないと心が落ち着きません。もちろんアセビの根元にはこのイワヒバが静かに葉を茂られせていてもらいたいのです。2009.06.09

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07/28/2019

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