ウツギ3種
 
バイカウツギ
 

どこか緩い印象を持つウツギの中でも、清楚で締まった咲き方のバイカウツギが少しだけ花を開かせていました。かなりの蕾が見えるのであと数日で満開になるでしょうが見られそうもありません。

それでも花の蕾の純粋な色はなんと美しい事でしょう。混じりけの無い白い蕾は見飽きる事がありません。高い脚立に乗って目を近づけて見惚れています。2016.06.08

 
2015.06.08データ

今年の春の暑いような陽気にバイカウツギが満開を迎えていました。若干咲きすぎの気がありますが、疎らにまとまって咲いているので日本的な景色の雰囲気を壊す事はないようです。

中々品のある咲き方を好ましく思っている花木の一つです。

 

樹勢の強い夏ツバキとツリバナマユミに挟まれている為にバイカウツギも競そって背丈を伸ばしています。

切り詰めようと何時も思うのですが花が咲いている時は可哀そうで出来ません。次に来たときと思うのですが、枯れたらという不安で切り詰める事が出来ないでいます。今では脚立に登って写真を撮るありさまです。2015.06.08

 
2011.06.28データ

ここしばらくは地震災害の後始末に追われて花を見るゆとりがありませんでした。やっと一段落して木々の緑を見上げてみました。葉の色は春の若芽から濃い緑に変わっています。緑の葉が茂る木々の間から大好きなバイカウツギが私を見降ろしています。脚立を立てて葉の茂みに首を突っ込んでバイカウツギをしみじみと眺めました。高貴な白い花にすっかり見惚れて心に残るしこりが楽になったようです。2011.06.28

2010.06.21データ

 

雨上がりの中バイカウツギの満開に遭遇しました。ウツギの中で私の最も好む花木です。ウツギは樹形がどこか雑然としていてまとまりに欠けるように感じるのです。全く個人的な好みから云えば、花も何処かしまりが感じられない気がしてなりません。このバイカウツギは八重なのですが咲き方に風情があるように思っています。この村の近くで芭蕉が曽良と愛でたヒメウツギ、このバイカウツギ(新しい園芸種だと思うので当然ですが)でないのが残念です。2010.06.21

 
2008.06.24のデータ

6月(陰暦4月)は卯の花月といわれたように、梅雨時の花として昔から親しまれたようです。村の傍をかすめて奥の細道を旅した芭蕉が、この卯の花の季節白河の関を越えるときに、白花の咲く様を、”雪にもこゆる心地”と愛でています。

幾つかのウツギの中から3種を選んでみました。この八重の緑を帯びた形容しがたい白の花は”バイカウツギ”、最も好きな種類です。どこか咲き方にゆるみを感じるウツギの中で梅花ウツギはすっきりとした姿を保っています。花の咲き方と色が気高ささえ感じさせる花だと思っています。高さは2メートルほどになる落葉樹です。

 
タニウツギをもっと濃くした派手な赤のウツギです。大変丈夫で切ってもすぐ元気に枝を伸ばしてきます。他所から貰ったものですが、個人的な趣味としては少し派手すぎると思っています。

出来る限り切り詰めて小ぶりな樹形を保つようにしていますが中々思い通りには行きません。丁度、赤い花の皐月と咲く時期が一緒なのも不運です。既に盛りが過ぎて散り掛かっています。

 
これは県境の村々の野山に、卯の花月の6月になると沢山咲き出す野生のウツギで、ヒメウツギといわれる種類です。繁殖力が極めて旺盛で、ちょっと油断すると庭のあちらこちらで芽を出しています。こまめに引き抜いていますが、取り残した1本がこれほど育ってしまいました。

白河の関へと向かう芭蕉が目にした卯の花はこの花だと思われます。”卯の花をかざしに関の晴れ着かな(曽良)”2008.06.24

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7/3/2008

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