2020年夏休みのイワナ釣り

2020年のイワナ釣りは、コロナの影響で県をまたいでの外出が出来なかった為に絶好の時期を失してしました。8月末は渓流釣りには最悪の季節ではありますが、夏休みの間に4回ほど出かけてみましたが散々の結果となりました。それにしても後1~2回で2020年の渓流釣りは終わりになりそうです。期待と不安を胸に那須連山から流れ下る渓流に出かけました。

釣りの結果は期待とは大違いです、満たされない気持ちを埋め合わせるために沢沿いの野の花を写してみました。

2020年8月26日
4時37分:川岸に”オトコシエ(男郎花)”の花が咲いています。普段なら早く渓流へと意気込むのですが、何処か諦めがあります(実は二日前に入漁券を買いがてらこの川を訪れて空振りに終わっています)。  2020.08.26
例年、春の季節なら出だしで型の良いイワナが出るのですが水量も少なく全くイワナの気配がありません。 2020.08.26  
ここはほぼ間違いなく型の良いイワナの出るポイントです。対岸の深みに潜んでいます。地元の人に聞くと水害対策で大きな重機が川を平らにしたとの事、変化の乏しい面白みの無い川になってしまったようです。 2020.08.26  
5時50分:川にヨメナの花が咲いていました。魚の気配が無いのを何とか帳消にしようと花を写してみました。 2020.08.26  

6時41分:ほぼ暗くなった時間にやっと10cm程の小さなヤマメが掛かりました、真っ暗の中では写真も上手く撮れませんでした。シャッターを押してから水の中に放しました。他にも3回ほど毛鉤に魚が飛び出しましたが針に掛ける事が出来ませんでした。

日暮れの一時は何とか魚が出てくることが分かっただけでも良いとしなくてはなりません。 2020.08.26  

6時51分:山の端に月が昇り出しました。川の水の流れが音を立てていますが辺りは暗闇です。そろそろ県境の村に戻る時間です。何度か滑ったり転んだりしながら何とか道路に出る事が出来ました。
7時25分:車を停めさせて貰った集落も既に夕食が済んで団欒の時を迎えているようです。月があっという間に高い空に登っています。団欒の灯と月の光りに帰心が募りました。暗闇から月を眺めた事で今日の不漁も楽しい思い出に変わったようです。 2020.08.26
2020年8月29日
5時45分:26日に夕刻になれば魚が出てくることが分かったので前回の釣りをした場所から150m程下流の大型の出るポイントやってきました。 2020.08.29  

5時46分:最も大型の出るポイントまで更に下ってきました。川の様子を見て大きなショックを受けました。

深みが全く無くなり平らな川になっています。この辺りも水害対策の工事が行われたようです。

この辺りで絶好の釣りの時間を迎えると、川を上がる地点に戻る頃には真っ暗な川を歩く事になります。今まで何度か滑ったり転んだりしたことがあります。この場所を諦めて上流に釣り上る事にします。 2020.08.29  

6時27分:上流の最も良いポイントにやって来ました。この大岩の右側が深みなっている絶好のポイント、この場所は改修工事が行われていないように見えます。2020.08.29 

10分程毛鉤を水面すれすれに流していると盛んに魚がジャンプし出します。何度か針に掛かりましたが全て外れてしまいます。

やっと一匹のまあまあのサイズのイワナが掛かりました。今年初めてのイワナになります。2020.08.29   

6時28分:実際の渓流はほぼ暗闇が広がっています。フラッシュを発光させて釣ったイワナの写真を撮りました。この時点では果たして写っているか不明でした。このサイズならイワナ好きの友人のお土産になるとキープしました(結局私が食べてしまいましたが)。 2020.08.29  

6時38分:反射する水面を目指して ほぼ真っ暗な渓流の流れに毛鉤を流します。頻繁に魚がジャンプしたり、それがぴたりと止まったりを繰り返しています。2020.08.29   

6時39分:釣り竿を立てて糸を引いてくると手応えがありました。引き寄せて玉網に入れると白く輝くヤマメが掛かっています。釣針が喉の奥に掛かっていました。取り外しているうちにヤマメは動かなくなりました。2020.08.29   

明るさが残る空に向かってヤマメを持ち上げて写真を撮りました。若干小型ではありますが死んでしまったヤマメは持ち帰る事にします。大きさはどうあれヤマメとイワナを釣る事が出来た事で満足感が湧いてきました。2020.08.29   

 

6時49分:雲で覆われる夜空から月の光の差すことは望めそうにもありません。魚のジャンプも止んだことから車まで戻る事にします。2020.08.29   

6時54分:懐中電灯を頼りに大きな岩に登ったり川の中を歩いたりしながら道路への登り口へと向かいます。杖を突いていたのですが大きな丸い岩に載った時にスリップしてしまいました。

暗闇の中で嫌な気配を感じます。ライトで見てみると愛用の竹製の釣り竿が根元から折れています。転んで釣り竿を折るのは初めての経験です。加えて、スリップした折に体をひねったらしく2週間ほどは鈍痛に悩まされることになります。2020.08.29 

  

7時21分:真っ暗な帰り道、対向車も滅多に通らない寂しい山道を進みます。 2020.08.29  

持ち帰った二匹の魚は友人にと思ったのですが、たまには食べてみようと塩焼きにして食しました。思っていたより川魚のイワナとヤマメの美味しい事に驚きました。2020.08.29   
2020年8月31日

4時42分:29日にかなり魚のジャンプのあった下流部にやって来ました。前回ロッドを破損したので今回は違う竹の釣り竿を使用する事にします。

余り暗くなるとこの場所は歩きにくいので少し早めに上がることにします。このポイントは前回イワナを釣った場所の50m程上流になりますが左岸の草むらの深みにイワナが居ます。2020.08.31  

4:42、この下流部が先日イワナを掛けたポイントになります。凡そ170m程歩きにくい川の中を歩く事になります。明るいうちは良いのですが真っ暗の中では大きな石がごろごろしていて歩きにくい場所になります。 2020.08.31  

4時44分:川岸にシシウドの白い大きな花が咲きだしていました。イワナが釣れない時の事を考えて野草でも見ておこうと思っています。カメラを構えてシャッターを押しました。2020.08.31  

この辺りは名だたる豪雪地帯、そのせいか花の色の透明度が都会の花とは一味違うように見えます。咲き始めのハナウドの花を見る事が出来たのでもしイワナが釣れなくても諦めが着きそうです。2020.08.31   

5時28分、今度から使用する竹製の釣り竿は折ってしまったモデルよりデリケートな調子です。魚を掛けたらさぞかし楽しかろうと思いながら毛鉤を投げる事を繰り返します。

水量の少ない事もあり、どうも明るいうちはイワナが毛鉤に出る事は期待できそうにないようです。暗がりで川を歩いて再度スリップすると痛めた腹筋を更に痛める事になるので今回は明るいうちに諦める事にしました。2020.08.31   

車に戻る途中、川岸に綺麗な小さな花を見つけました。優雅な花に付けられた名前が凄まじいものなのでしっかりと記憶に残っています、”ツレゴノマタコスリ”、茎に小さな棘がある事から名付けられたと思われます。この奇妙な名前の花は土手のジョギングでは馴染みの野の花ですが、豪雪地帯の山の渓流で出会うとは驚きです。2020.08.31   

8月下旬の渓流釣りはやはり結果は芳しいものではありませんでした。慣れ親しんだポイントが重機で平らな川の流れに改修されたこともあり禁漁前の最後のチャンスでは新しいポイントを探そうと思います。 2020.08.31  

09/14/2020
 
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