春になるとお世話になる山の知り合いを訪ねました。岩魚釣りの季節には、立ち寄って沢水を汲ませてもらい、時折野菜までもいただくのです。
たしかフキノトウがあったと言われて行ってみました。雪解け水でぬかるみの斜面にぽつぽつと半分開いたフキノトウがありました。
折角の御好意なのでぬかるみを登って溶けだした流れの中に手を入れて30個ほどのフキノトウを取りました。指が千切れるほど冷たい水です。雪がちらついて山は未だ冬の様相です。街に帰って天ぷらにして、残りをフキミソにしたのです。
自然の恵みのほろ苦い味が、我が家の食卓にのぼります。粗食に彩りを添え、村での楽しい思い出をよみがえらせてくれました。
2009.3.30