春の野草を食べる
2014年4月1日、峠を越えた村の渓流が解禁です。午前中に畑仕事を終わらせて出かけました。年間の釣り券を買って沢に向かうと雪解け水であふれかえっています。10分程釣りをしましたがどうも難しいようです。雪の残る沢筋で野草を採る事にしました。2014.04.01
雪解けが始まった地面に出ているフキノトウを採ります。雪解け水の流れにはえているクレソンも先を摘まんで収穫しました。2014.04.01
村に戻ってから、雪の下から顔を出していた新鮮なフキノトウをみじん切りにして、これも村の味噌屋さんが作る無添加の味噌を混ぜてフキ味噌を作りました。厚いご飯にのせて口に運ぶと馥郁とした春の香りと上品な苦み、鼻と舌で楽しみます。
クレソンはお浸しにしました。鰹節をのせて少し味ぽんを掛けて見ました。沢の水がしみ込んだ清冽な味です。右側の小皿のフキ味噌を舐め、時折クレソンをつまみます。

村の近くには今でも製粉工場があります。そこで買うとそば粉が大変安価です。時々失敗する素人には最適、かといって十分な香りと風味をもったそば粉です。

そのそば粉400グラムでそばを打ちました。村で春を迎えたお祝いです。

花が開いたフキノトウを天麩羅にしました。十分苦みと風味を味わえます。沢で採ったフキノトウは村の人々が言うサワブキという細いフキで一般的な作りフキよりしゃきしゃきした味なのです。

カボチャにアスパラガスの野菜の天麩羅とフキノトウの天麩羅でそばを食べました。400グラムの蕎麦はこの大きなざるに3回分あります。

自家製の梅酒で乾杯をして気合を入れてそばと天麩羅を楽しみました。

草団子
庭で葉を出したばかりのヨモギを積みました。 すり鉢ですり下ろします。葉を出したばかりで柔らかく簡単にすり下ろせます。

白玉粉と混ぜてヨモギの団子を作りました。前もって茹でておいた小豆の中にいれます。そばで満腹したのですが、これは別腹のようで美味しく食べられました。春の野草を思い切り味わった一日でした。このような時、村で暮らす幸せを強く感じるのです。2014.04.01

 

 

洒落れたレストランの美味しい料理も良いでしょうが、このような食べ物を口に入れた後では種々雑多の食材と調味料で味付けされたそれらがどこか薄ぺらな食べ物に思えてきてしまいます。もちろん高級な料理を食べた事がないのでこれはテレビなどからの印象を基にしている知識ですのとんでもない誤解かもしれませんが。殆どが3世代から4世代で暮らす家、高齢者でもやるべき仕事があり頼りにされている社会、それらを目にすると村の人々の暮らしの豊かさをとても羨ましく思うのです。2014.04.01

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