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中央高速の須玉ICから40分程で登山口のみずがき山荘の先に作られた大きな無料駐車場に8時に到着、20台程の車が止まっています。支度をして8時半に登り出します。瑞牆山荘にはトイレがありバス停もありました。登山口が分からずにうろうろしていると丁度登り出そうとするご夫婦がいたので教えてもらいました。登山口はみずがき山荘まで50メートルほど戻った小屋の正面にありました。
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最初は登るともなしに緩やかな道が続きます。暫くして傾斜が強まると突然砂利の車道に出ます。富士見平に続く林道のようです。そこを横切って再度登山道にはいるとかなりの傾斜の道が続きます。
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1時間ほどの登りで富士見平小屋に到着、気分の良い台地からは名前の通り富士山が小さく見えました。小屋の横にはトイレもあります。小屋の前には野営地もあり、帰りには小さなテントが2張、張られていました。金峰山方面への分岐点になっています。富士山を眺めながら小休憩。
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ここから道は飯盛山の斜面を巻きながら天鳥川(アマトリガワ)へと下ります。途中から異様な山容の瑞牆山が木々の間から見渡せます。登山口から頂上までの間、瑞牆山の頂は木の間越しにちらちらと望まれるだけでした。下りが急になる頃小さな流れの天鳥川に到着。 |
天鳥川から瑞牆山 |
この季節のせいか天鳥川の流れはささやかです。手ですくって飲んでみましたが、水はぬるくとても山の渓流の感じがしませんでした。一休みして頂上へと向かいます。 |
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天鳥川の河原に立つ標識に瑞牆山山頂へ1時間30分、富士見平へ30分と書かれています。ここから登りは沢沿いの滑りやすい道となり傾斜も増してきます。倒木が時折道を塞ぎ歩きにくい登山道になります。 |
登りに掛かるとすぐ、真ん中に裂け目が入った巨岩が左手に見えてきます。桃太郎石と言うそうです。何の為か、この先も時折現れる大きな石の周りには木切れが立てかけてあります。神頼みを好む家人はそれにならって木々を立てながら登っていきます。 |
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ぬるぬるした沢沿いの道は快適とは言い難く大変登りにくい箇所が続きます。
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沢沿いの道がほぼ終わっても傾斜は緩みません。ごろごろした岩を巻いたり、木の根を頼りに超えたりしながら登ります。突然辺りが開けて眼前に強大な岩が直立しています。これが多分下からも時折望まれた大ヤスリ岩だと思われます。
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大ヤスリ岩の右側を巻きながら道は続きます。このような岩を幾つか巻きながら道は右方向へと向っているようです。木が辺りを覆って方向もはっきりしません。 |
登りが僅かに緩むと左から不動沢からの道が合わさります。頂上は僅かのようです。それでも小さな梯子やロープがあって歩きにくい道が続きます。 |
瑞牆山頂上 |
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不動沢からの道が合流して僅かで上から人声が聞こえてきました。頂上のようです。遠望した岩峰から想像できない程かなり広い石の台地を伴った頂上でした。既に20人ほどの人々が昼食を食べながら辺りの景色を眺めています。360度の見晴しです。残念ながら楽しみにしていた甲斐駒方面には大きな雲がかかり全く見ることが叶いません。雲の間から富士山は時折姿を現してくれますが南アルプス方面はいくら待っても晴れてくれません。東側の金峰山ははっきりと見渡せます。
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下から見上げた異様な瑞牆山の岩峰が上から見渡す事が出来ます。やはりかなり特異な山容です。おだやかな金峰山から続く奥秩父の山脈とは異質の景色です。金峰山頂上直下の五丈石の特異なとんがりが見えます。楽しみに持ってきた梨を食べてから下山に掛かります。今夜は下諏訪温泉に泊まるつもりです。12時45分頂上を後にします。
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登りでも歩きにくかった急な登山道を下ります。その途中家人が木の根に足を掛けて転び右手首と右足を痛めてしまいました。手首が特に酷くウオーキング・ステッキも握れずかなり難儀をして天鳥川まで戻ってきました。ここからは山道も歩きやすくなります。
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木々の間を下る登山道は薄暗く、手首の怪我もあり気分が晴れません。帰り着いた瑞牆山荘の出口に白い山野草、何とかたどり着いた安堵と、白い花に慰められました。午後3時40分着。落ち着いて手首を回してみたところ、不都合なく回せそうです。かなり痛みがひどいらしく骨折でもと心配になり大急ぎで下諏訪温泉の宿泊先へと向かいます。途中薬局で湿布薬と包帯を購入します。予定では明日は上高地を散策して、新穂高温泉ロープウエイに乗る事になっているのです。宿泊先の諏訪湖畔の宿に着いたのは6時を回っていました。2012.9.24 |