初夏の気配漂う高原の村なので花の季節の盛りは既に終わっていました。シャクヤク、クマガイソウ、山シャクヤク、ボタン・・・の花を見る事が叶いませんでした。

１４日、街への出発の朝、出来る限り蕾の残る花を切り取り冷たい沢の水を入れたバケツの中に差します。高原の冷気を纏った花は淀んだ街の気配を清めてくれるような気がしてきました。

②では草花を掲載申し上げます。

２０２３．０６．１２

①掲載　　オスボレッド　サツキ　アオキ　バイカウツギ バラ　ヒメシャラ　ニワフジ　ザクロ　ヒメウツギ　
モッコウバラ　 サンショウバラ

雪がちらつく冬の終わりに雪に埋もれて花を咲かせていた姿に驚かされた事がありますが、６月の中頃にもかかわらずそんなクリスマスローズがかなりの花を咲かせて呉れていました。

２０２３．０６．１２

私の経験では、珍しい色のクリスマスローズを見つけて植えてはみても数年で殆どの花の色は最初とは異なってしまうようです。

このクリスマスローズも確かかなり珍しい色だと気に入って買ったものですが、今ではほゞ普通の白いクリスマスローズに戻ってしまっているようです。

２０２３．０６．１２

咲き残りのフーロウソウがサツキの枝の周りに花弁を開かせていました。

２０２３．０６．１２

花弁の色、形、咲き方・・全てが私の好みに合致する優雅な花です。

２０２３．０６．１２

少し花びらが小さくなりますが白いフウロウソウも一緒に花を咲かせてくれていました。

２０２３．０６．１２

椿の枝に沿うように白い花弁を咲かせているものも見られます。かなり昔に植えた野の花ですが、風に吹かれて花弁を揺らす様子からは思いもよらない強い生命力を持つ花のようです。

２０２３．０６．１２

ギボウシを植えた覚えのない場所にも緑の葉を茂らせています。このギボウシは水芭蕉の花の脇に根を下ろしています。

２０２３．０６．１２

山際の斜面に根を張るギボウシには未だ真っ白な花が残されていました。根に近い株の花は終わっているようですがかなりの数の蕾が見えます。大量の白い花を咲かせる野の花の茎の力には驚かされました。

２０２３．０６．１２

夏の花と記憶するホタルブクロがあちらこちらに咲いています。ついつい草刈り機で刈り取ってしまうのですが今回は出来る限りホタルブクロを持ち帰るので残して置きました。

２０２３．０６．１２

ヒルサキモモイロツキミソウが道路脇に列を作って咲いていました。この花もホタルブクロと同じく注意はしているのですがしばしば草刈り機で刈り取られる事がある花です。

それでもめげずに花を咲かせてくれる花でもあります。

２０２３．０６．１２

何処かフーロウソウを思わせる花弁を閉ざした咲き方を好ましく見ています。花弁の色合い、風に揺れる様子などにも惹きつけるものを感じています。

２０２３．０６．１２

珍しい事にショウブ畑で長く茎を伸ばした菖蒲の先に沢山の花の蕾が付いていました。何故か肥料をやったり雑草を抜いたりとこまめに手入れを続けていますが無益なようです。今回、久し振りに花の蕾を見る事が出来ました。

手入れの甲斐があったというものです。全ての蕾を切り取り街に持ち帰る事にしました。このままにしておいても見る人も居ないので、花好きの知り合いのお土産に最適です。

２０２３．０６．１２

約一週間後の１９日、街に持ち帰った菖蒲は一つも蕾が欠けることなく蕾が花を開きだしました。純白の花弁は高原の村の冷気を届けてくれたような気がしています。

２０２３．０６．１９

農家の方には珍しくも無い事ですが畑に植えたジャガイモの花が咲いていました。ジャガイモにどうして花が咲くのか私には分かりませんが、土の中にあのジャガイモが作られる事が不思議です。

薄紫色の花の姿も悪くないとしげしげと見惚れてしまいました。

２０２３．０６．１２

全ての苗に花が咲いているようではありません。これから沢山の花が咲きジャガイモが出来るのでしょう。

２０２３．０６．１２

トクサが特異な茎を伸ばしていました。笹と異なりはびこる事もないので、笹竹に似た緑の茎が、傍に置かれたあ石に風情を醸し出す様子が見たくて放置しています。高原の村では自生している植物が、例えばホタルブクロ等、街では多くがかなりの値段で売られているのでトクサもそうかもしれないと思いました。

２０２３．０６．１２

高原の村も何気なく初夏の気配が感じられる６月、見る人が居なくても時が来れば花を咲かせてくれる花々の姿を草刈りをしながら大いに楽しむ事ができました。一人勝手な思いですが、人の目に晒されてない分、何処か咲く花の姿が清冽に見えてきました。①では樹木を掲載申し上げました、②では草花を掲載申し上げました。

２０２３．０６．１２