2019年のイワナ釣り② ①へ

仕事の都合や天候不順で今年はイワナ釣りに出かける機会が余りありませんでした。

8月に入り猛暑の日が続きますが、那須朝日岳のイワシャジンを見るために県境の村にやってきました。

案じていた通り久し振りの村の庭には雑草が生い茂っていました。目を背けたくなる風景が広がる庭の草刈りに汗だくとなった後、夕方から峠を越えて那須連山北側を流れる渓流に出かけました。2019.08.06

 

 

 

2019年8月6日・手応え十分の31cmのイワナ

文中時刻が記載されていますが全て午後・夕方の時刻を表示しています。

2019・08・06のイワナ釣り

何時も違った場所で釣りをしたいとは思うのですが、夕方の限られた時間しか持てないのでどうしても馴染んだ場所に出かける事になります。

午後5:19、何時もの通りまず上流部に入り今日のコンデションに見当をつける事にします。猛暑の上に水量がかなり減少していてコンデションが良くない事が推測されます。2度ほど毛鉤に魚が飛び出してきてあれっと思いました、もしかして今日は釣れるかもしれないと言う漠然とした予感がしてきました。美しい姿の13cm程の小さなヤマメが掛かりました。よくよく見ると背中に毛鉤が掛かっていました。急いで離してやるとあっという間に渓流の流れに姿を消しました。2019.08.06

5:37、猛烈な暑さはまさに夏の盛りに違いはないのですが那須山の辺りでは沢山のアキアカネが飛び交っています。夏の盛りは多分お盆辺りまでで、それを過ぎると朝晩の温度からは秋の気配を感じるようになるのです。2019.08.06

5:37.釣り登ってきた渓流を振り返っています。上流部で毛鉤に魚が掛かったのは小さな子供のヤマメが一匹だけでした。早々に道路に上がって下流部に向かう事にします。2019.08.06

5:50、1km程下流の小さな沢から本流に降りる事にします。小沢は大量の藪に覆われています。草を掻き分け蜘蛛の巣を払いながら下る事になります。

2019.08.06

6:13、本流に降り立ちました。合流点から100m程下流に下ってから釣りをすることにします。下流部もやはり水量が少なく難しい釣りになりそうな予感がします。2019.08.06

6:39、結局二度イワナが毛鉤に出てきましたがタイミングが合わずに空振りに終わりました。最も気に入った場所まで沢を遡ってきました。

渓流の底は既に夕闇の気配です。毛鉤を投げようとする釣り竿の先にはアキアカネが戯れています。空に立つ釣り竿、左にアキアカネ、右には三日月が上っていました。2019.08.06

6:45、3度毛鉤に掛かったのですが魚が外れてしまいました。白く波立っている下がイワナの住処なのです。一旦人の気配を消して静かにすべく場所を離れました。少し時間をおいて再度近づいて行きました。2019.08.06

6:54、既に辺りは暗闇が支配しています。ジャンプする魚は見えますが水面近くを流れる毛ばりは見えません。竿を立てて手応えだけで釣る事になります。

突然大きな手応え、魚が毛鉤を加えて水中を走り抵抗をします。慎重に浅瀬に魚を引き寄せてネットに取り込みました。27cm程のイワナが掛かりました。2019.08.06

6:56、かなりの魚が入れ替わりで水面にジャンプしながら昆虫を捕食しています。ほぼ暗闇の中で2度手応えがありましたが外れてしまいました。2019.08.06

6:57、突然強烈な手応えが釣り竿に伝わります。毛鉤に掛かった魚が猛烈な勢いで水中を逃げまどいます。慣れたイワナの力とは明らかに異なる重いパワーが感じられます。慎重に浅瀬に引き寄せてネットに入れようとしますが大きくて数回ミスをします。

はやる心を落ち着けて何とかネットに入れました。県境に村に戻りメジャーで計測すると31cmのイワナでした。滅多にお目に掛かれない所謂尺(30cm)イワナとの遭遇です。暗闇の中で思わずガッツ・ポーズが出ます。2019.08.06

6:58、大きなイワナをバックに入れてすぐに毛鉤を同じ場所に投げると連続した手応え、慎重にネットに入れます。綺麗な小型のヤマメでした。2019.08.06

6:59、一息入れる事にして下流域を写しました。画像処理をして明るくしてありますがほぼ風景は朧に見える程度の暗闇の中に沈んでいます。水面だけが僅かな光を反射して光っています。2019.08.06

 

6:59、山の上に三日月が見えます。実際の沢の闇はこの画像のごとく足元が僅かに見える程度です。2019.08.06

7:01、2度ほど毛鉤をほぼ同じ場所に投げると強烈な手応え、ほぼ投げると魚が掛かる雰囲気です。一年でも滅多にめぐり合う事の出来ない僥倖の一時です。水中を上下に引き回して逃れようとする魚をいなし乍ら何度かのやり取りの末に何とかネットに取り込みました。見るからに大きく太ったイワナでした。このイワナも先ほどのイワナと揃ったように31cmありました。

再度毛鉤を投げ続けましたが更に暗闇が進んだ渓流の上にジャンプする魚が白っぽく見えますがその回数が少なくなってきます。先程の魚が乱舞し毛鉤を加えた時間がまるで幻のように思えてきます。

高揚する気分が収まると途端に暗みの恐怖が身を包みます。熊やマムシとの遭遇が心を鷲掴みにします。懐中電灯の明かりを頼りに川を上り岸に上がる事にしました。10分程遡って何時もの斜面を登りだすと背丈を超える雑草の原に行く手を塞がれます。掻き分けて進むも草むらで身動きが取れなくなり、再度沢に降りて何とか道路に出る事が出来ました。道路に出た時は安堵しました。

今回の幸運は多分この雑草の原に守られて釣り人が入らなかったことが一因かもしれないと思い当たりました。2019.08.06

8:17、三日月が空に上がった県境の村へ向かう峠を越えました。道路標識だけがフラッシュに映し出されています。2019.08.06

県境の村に戻り魚を計測しました。31cmのほぼ同じ体形のイワナを2匹釣る事が出来ました。暗闇の中での藪漕ぎの怖さが最後に待ち構えていましたが満足する夕闇の中でのイワナ釣りでした。

外に出ると三日月が山の端に掛かっています。見上げると満天の星空、夜になると途端に過ごしやすい冷気が辺りに漂います。

例年8月の渓流は水量が少なくイワナの警戒心が高まる上にこの辺りは猛烈なアブの攻撃を受ける季節でもあります。余り期待もせずに出かけたイワナ釣りでしたが久し振りに大型イワナと対面する事が出来た事は、9月末の禁漁までに残されたシーズンに期待が持てそうです。2019.08.06

08/08/2019
トップ・ページへ
2019年のイワナ釣り釣り
Copyright (C) Oct. 10,2007 Oozora.All Right Reserved.
本日カウント数-
昨日カウント数-