日光戦場ヶ原① ②へ 山の花参照 太郎山 女峯山 
小田代原から見える日光三山・左から太郎山女峯山・大真名子山・男体山 2022.08.29 ()無断転載

今年の県境の村での夏休みは、春のオオヤマザクラですっかり魅了された日光の戦場ヶ原に立ち寄ることにしました。

日光と聞くと如何にも見慣れた風景と言う印象で今更の感がありましたが、昔散々通った中禅寺湖畔で静かに咲くオオヤマザクラは息をのむほどの美しさでした。

早春の日光は未だ一般的な観光シーズンには早い事もあってか人影はまばらで混雑する日光の印象とは全くの別世界でした。

流石今回の戦場ケ原ではかなりの人影が見られますが、それも小田代原を過ぎるとめっきり人影が少なくなり、高原の秋の気配の中を存分に湿原の美を堪能することができました。2022.08.29

 山の花一覧を参照ください。記載の野の花の名前は間違っている場合もあることをお許し下さい。
日光戦場ヶ原マップ
行程・約9km、所要時間・約3時間40分。
明細 赤沼茶屋出発・11時00分⇒1.9km・・11時36分・戦場ヶ原展望台(西)⇒1.2km・12時19分・小田代原展望台⇒2.2km・13時29分・泉門池(いずみやどいけ)⇒1.3km・14時06分・120号線⇒2.4km・14時40分・赤沼茶屋・合計約9km。

赤沼茶屋駐車場から小田代原・泉門池(いずみやどいけ)を経由して戦場ヶ原を右回りに散策しました。最後は湯川沿いに歩くことが出来ないために逆川方向に戦場ヶ原の中心部を横断、120号線を歩いて赤沼茶屋駐車場に戻りました。

2022.08.29

日光戦場ヶ原のスライド画像をご覧ください。
日光男体山のスライド画像をご覧ください。雲が流れる中禅寺湖の動画が含まれています。

11:00・春の中禅寺湖のオオヤマザクラを見る折に訪れたバス乗り場がある赤沼茶屋駐車場に車を停めました。午前11時、戦場ヶ原の散策に出発です。

11:09・湯の湖から流れ出てやがて中禅寺湖に流れ下る湯川を左岸から右岸に渡ります。予定では帰路、この湯川の遊歩道を歩く予定です(結局湯川沿いの道は木道の工事で通行できませんでした)。

2022.08.29
木漏れ日が穏やかな陰影を作る高原の緑の林の中に続く道を快適に歩きます。既に吹く風は心地よい秋の気配です。

2022.08.29

 

11:34・戦場ヶ原展望台に到着、辺りに人影が見えないので立ち寄ることにしました。

2022.08.29

秋の青空の中に男体山がその姿を余す処無く見せてくれます。散策の道々、木々の間からほぼずっとその姿を見せてくれている頼りになる道案内です。

2022.08.29

遊歩道のところどころにこのような鹿避けの金網の扉が設置されています。確かに樹林の中に倒木がしばしば見られることからその被害の程が察せられます。多くの木々には防護ネットが巻かれているのを見ると自然を維持するには大変な作業が必要なのだと実感されます。街で暮らしていては想像もつかない広大な自然の管理の一端を目にします。

2022.08.29

11:48・湯滝との分岐点に到着、説明版の位置がはっきりしませんが方角で凡その見当をつけてバス道路方向に向かいました。

2022.08.29

11:50・赤沼茶屋と中禅寺湖千手が浜の間は一般車が通行禁止なので歩く以外は専用バスに乗ることになります。

一旦バスの道に出るとかなりの人がバスを待っていました。私たちは直ぐ右の鹿除けの柵を開けて小田代原の散策に向かいました。

2022.08.29

散策路の脇には時折野の花が姿を表して楽しませてくれます。標高の高い所謂高山植物とは異なり、多くが街の土手でも見られる野の花の類がみられました。

ヤマアジサイが白い花を開かせていました(推定ですが)。赤く変色したノリウツギらしき花も見られたので浅学の私にはこの花の名前を特定出来ませんでした。

2022.08.29

シロヨメナの白い花弁は薄暗い緑の遊歩道の脇ではかなり目立ちます。

2022.08.29

シロヨメナは大きな群落で咲いていました。私の背丈より高く咲く花も見られて、野の花の圧倒的な生命力が感じられます。

2022.08.29

時折樹林帯が途切れる場所に出ると日光三山が青い空の中にその姿を表してくれます。左から太郎山、少し奥に鎮座する尖った山頂の女峯山、大真名子山と右に一際大きな男体山が並んでいます。

2022.08.29

 

2分ほど更に道を進むと白樺の林の木々の間から日光連山が最前とは違った風景を見せてくれました。歩を進めるたびに違った景色を楽しませてくれます。

2022.08.29

既に秋の気配の戦場ヶ原では余り艶やかな花が見られません。目を惹きつけるシモツケと思われる赤い花がかなりの群落を作って咲いていました。

2022.08.29

一部に未だ盛りの花が見られますが多くのシモツケと思われる花は既に花の季節が終わったようです。

2022.08.29

少し強目の花弁が咲くハンゲショウと思われる白いブラシのような姿の花が見られました。

2022.08.29

ハンゲショウと推定した野の花も大きな群落を作って咲いています。迫りくる厳しい雪の季節を無事に過ごすには旺盛な生命力が求められるのでしょう。

2022.08.29

紫の特異な形の花が咲いていました。

花弁の先からカーブを描いた雄蕊がみえるのでカリガネソウではないかと推定しました。

2022.08.29

キツリフネが広い範囲に黄色の花びらを咲かせていました。この花なの名前は二日後に出かけた駒止湿原入口の案内の方が赤いツリフネソウと併せて教えてくれて分かりました。

2022.08.29

5弁の赤紫の花が咲いていました。ピンボケ写真しか撮れなかったようで画像がはっきりしないため図鑑で調べることもできません。この花の咲く湿原の佇まいと可憐な花の姿が記憶に残っています。いずれ名前が知れればよいと念じています。

2022.08.29

木の幹にその太さに不釣り合いな大きな瘤が奇妙な形で吹き出してしまいました。あちらこちらに見られる熊注意の看板の熊の顔を連想させます。

2022.08.29

男体山が雄大な姿が戦場ヶ原の背景です。吸い込まれそうな青空に雲が浮かんでいました。

2022.08.29

泉門池(いずみやどいけ)

木漏れ日の遊歩道の両脇に咲く野の花に出会い遅々とした歩みになるのはやむを得ない事です。

突然遊歩道の下に透明の水を溜めた美しい池が現れました。話に聞いていた泉門池(いずみやどいけ)です。

2022.08.29

水際に降り立って見ました。池の底がガラスのような透明の水面の下にくっきりと浮かんでいました。

2022.08.29

水底に生える藻のような黒い影がはっきりと見通せます。

2022.08.29

池の中心部の水際迄寄ってみました。流れのある渓流ではこれ程水底が見える事は稀な事です。小石の粒が一つづつ数えられそうな美しく澄んだ水の風景を堪能しました。

 

2022.08.29

透明度の高い美しい湧き水は池の右奥から湧き出しているようです。

2022.08.29

帰路は泉門池(いずみやどいけ)から湯川の遊歩道を歩くつもりでしたが木道の修理のために通行止めとなっていました。湯川を左岸に渡り戦場ヶ原を横断して逆さ川に向かう事にしました。

2022.08.29

昔戦場ヶ原を流れる湯川にはかなり頻繁に出かけていました。その頃は川歩き以外全く興味がありませんでした。今回戦場ヶ原を散策して変化に富んだ自然の風景を大いに楽しんだ経験から、勿体ない事をしたとその折景色や花を楽しまなかったことを悔いています。

2022.08.29 

09/16/2022

日光戦場ヶ原散策①

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Copyright (C) Oct. 10,2007 Oozora.All Right Reserved. 09/16/2022 更新   ()転載