早春のカンザクラ@

花の町
少し時間が取れたのでお気に入りの植木の町を訪ねてみました。そこは町中が植物に溢れています、車で通るとあちらこちらが季節の花木の展覧場です。私の好む植木屋さんの集まる町なのです。普通にさりげなく植物を見ることが出来る豊かな空間に満ちているのです。


車に積んであったカメラを持って風で揺れる春の花を写しました。もともとが下手なのに更にピンボケになっているかもしれません。それでも、仕事の合間の少しの時間でしたが、ミツマタの甘酸っぱい香り、ヒカンサクラの濃いピンクの花びら、そして大好きな玄海ツツジの大きなピンクの花びらを見て心がすっきりしました。近頃の経済情勢の暗い話に心が沈んでいましたので、時が来れば決まったように黙々と花を咲かせる植物の姿に、明けない夜の無い事を知らされました。何か力をもらったような気分になりました。

梅は既に花を散らしています。地面一面に春の嵐の狼藉の跡が残っています。植物はただ立ってなされるがままです。私はもったいなくて花弁の毛氈の上を歩くことを躊躇しました。すこし遠回りして通り過ぎました。

梅に代わって街中の空を桃色で覆うのはカンザクラ、通りのあちらこちらに沢山植えられています。嬉しいのは観光名所ではないことです、さりげなく咲いているのです。ただ、植木屋さんが植えていたり大きな家の庭に植えられていたり。街の空を覆うカンザクラを愛でながら足元の植物を時にも目をやらなくてはなりません。まさに体が春で一杯に満たされるる豊穣の時を過ごすことが出来ました。この街のあちらこちらで見られる濃いピンクの寒桜と木々のスライドをご覧ください。 2009.03.10

カンザクラの街の花と木10編・2009/03/10

初期文字

 

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05/09/2015
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