隅田川の花火
隅田川・水神大橋からの花火

猛暑の続く中でのジョギングにいささか不安を感じていた折、大好きな隅田川の花火を見ながら土手をジョギングしたらさぞかし楽しかろうと思いつきました。夜の土手の様子が分かりませんが、未だ明るさの残るこの季節なら問題は無かろうと言う考えが後押しをしてくれます。子供の頃の思い出で、両国の知り合いの家の物干し台から花火を見た事が懐かしく思い出されます。長じては花火への関心が全く無くなり気にも掛けずに長年来ましたが、ジョギングや隅田川が舞台となる江戸の物語に惹かれた事もあり、俄然興味が湧いてきました。

結果はやはり思い切って良かったと深い感動が心に残りました。夜のジョギングは快適で、土手には地元の人々の花火見物の姿が見られて暗闇のジョギングの危険性は杞憂と終わりました。ただ一つの後悔は、夜の花火の撮影が初めての経験で感動する光景を写す事が出来なった事は誠に残念な事です。懐中電灯迄は思いつかず暗闇でのカメラの操作がままならず広大な隅田川での花火の感動を写す事が出来なかったことが大きな失敗です。

尚、順路は地図記載の番号順になります。@北千住駅A荒川南岸・荒川土手B荒川土手・柳原C大踏切通り桜並木・千住警察署 旭町交番⇒D千住汐入大橋⇒⇒E都立汐入公園 ⇒F水神大橋⇒G京成関屋駅・赤区間はジョギングで通過

2024.03.18

6:36・花火の打ち上げは夕方7時から8時半とのこと。折角隅田川で花火を見るのだからと、趣のある東京で唯一の路面電車・都電に乗る事に決めました。

JR王子駅から隣接する都電の駅に向かいます。江戸の物語にしばしば登場する桜の名所・飛鳥山が駅の前に見えます。

出発時には激しい落雷と叩きつけるような雨が降り出しました。行くかどうかと随分迷ったのですがネット上の説明を見ると予定通りに開催と書かれていました。

隅田川辺りは雨が弱い事を信じて傘をさして出かけました。迷っていたことで出発が遅れてしまいました、これが原因で花火を落ち着いてみる事が出来なくなったようです。早稲田行きの都電が飛鳥山の坂道に沿って曲がっていきました。

2024.03.18

6:39・これから乗車する三ノ輪橋行きの都電がホームに向かって進んできました。

2024.03.18

 

夕方の帰宅時間のせいか車内にはかなりの乗客が乗っていました。

2024.07.27

7:01・路面電車の特徴である道路の信号に従って進む事をうっかり忘れていました。何度か赤信号で電車が止まり中々進みません。

地下鉄日比谷線に乗り換える為に都電を町屋駅前で降ります。

2024.07.27

荒川土手をジョギング

7:27・東京メトロ日比谷線を北千住で降りて荒川の土手に向かいます。グーグル・マップをプリントして持ってきましたが夕方の町では方向がはっきりしません。

親切な駅前の交番のおまわりさんに教えられて、常磐線の線路を右手に見ながら人通りの少ない道を進みます。途中建物の陰でジョギング・ウエアーに脱ぎ変えゆっくりと走りながら進みました。北千住駅近くの路地から土手まで約0.5km程をジョギングする事になりました

途中行き止まり等に突き当たりながら、通りがかりの人に道を尋ねながら何とか荒川の土手にたどり着きました。土手には隅田川の花火を見物する地元の方の姿見られます。私も土手からライテイングしたスカイツリーの方向に目をやります。勢いよく花火の打ち上げが続きます。空にはかなりのヘリコプターが飛んでいます。

2024.07.27

何度も通っている土手ですが暗闇の中ではっきりその現在地の特定ができません。暫くは花火見物をしながら今居る場所を特定する事にしました。花火の打ち上げが開始された直後のせいか連続してスカイツリーの横に花火が見えます。

暗闇での撮影に慣れてないせいでカメラの機能が上手く使いこなせず望遠や動画を写すことができません。暗みの空の下に広がる躍動する花火の光に見惚れてしまいました。長年の無関心を勿体ない事をしたものだと後悔しながら存分に夜の闇の中の光の競演を心に刻みました。

2024.07.27

何とか望遠にしてシャッターを押しましたがピントが合わずにぼやけてしまいました。それにしても今夜のスカイツリーは一段と色合いが艶やかに見えました。

2024.07.27

 

7:30・望遠で写したいと何度か試みますが暗闇での操作が上手く行かず花火の姿を大きく写す事が出来ません。

 

2024.07.27

少し大きく写すことが出来ましたが手振れしてしまいました。スカイツリーが変な形に写っています。

2024.07.27

8:00・土手を通る人に、毎年春恒例の海までのジョギングの折に通る千住大踏切桜並木の場所を教えてもらい更に土手を下流へと進みます。

今年の春も訪れた懐かしい桜並木への降り口に到着しました。人通りが無いので桜並木の道を更にジョギングを続けて隅田川へと向かいました。

2024.07.27

隅田川

8:18・東武伊勢崎線の踏切で電車の通過を待ちます。この先は人通りが多くなるのでジョギングを終了して歩くことにしました。北千住駅の路地から踏切までジョギングした距離は体がほぐれる距離の約2.5km程でした。それでも心地よい夜にもかかわらず大汗をかくことになりました。

隅田川の風景の中でもお気に入りの一つ、汐入大橋に到着、かなりの人達が橋の上や川岸から花火見物を楽しんでいます。それでも残念ながら途中で手間取ったせいで花火の打ち上げが終わる8時30分がつかづいたせいか既に帰路へ向かっている人達の姿も多く見られます。

2024.07.27

8:24・何時もの通り、汐入大橋を渡って隅田川右岸に沿って浅草方向に進みます。橋際に広がる汐入公園は多くの人が地面に敷いたシートの上に座って最後を飾って盛大に上がる花火を見上げていました。私は時間が無いので花火を見上げながら下流に掛かる水神大橋に向かいます。左にライテイングしたスカイツリー、右には花火が見えます。

2024.07.27

8:25・花火の終わる8時30分まで僅かの時間しか残されていません。更に下流の花火を打ち上げる場所までは行き着けそうにありません。

最後の打ち上げを水神大橋から見る事にしました。。

2024.07.27

8:28・最後の打ち上げか連続して花火が上がります。水神大橋の見晴らしの良い反対側の下流の道は立ち止まる事が出来ないようで道路の仕切りが花火を塞ぎますがこちら側から見る事にしました。

2024.07.27

8:34・空に打ち上げられる花火が終わって夜の闇と静けさが隅田川の川面にも戻ったようです。何処か寂しげな川面が振り返った水神大橋の下に広がっていました。

2024.07.27

8:44・汐入大橋まで戻ってきました。帰路の人波に混ざって少し虚脱したような寂しいような気分になります。最後にスカイツリーの姿にシャッターを押して京成本線関屋駅に向かいました。関屋駅のトイレでジョギングの衣類を着替えます。

電車の中に身を置いていると滴る汗が引っ込みます。極めて快適な気分に浸りながら帰路に着きました。

2024.07.27

初めての夜のジョギングは目論見以上の思い出に残る小さな旅になりました。暗闇の中を辿る馴染みの土手の風情はそれだけでも大きなインパクトのある印象を与えてくれますが、遠望しながら近づく花火の輝きは更に感動を深めてくれる風景を見せてくれました。

東京の町中の近くに広がる広大な暗闇とそこに浮き上がる光の光景、ジョギングの大汗をに見合う以上の大きな驚きの風景を目にすることが出来ました。長い間無関心であった花火もジョギングと組み合わせると大いに感動を与えてくれる物だと分かりましたので、出来れば再度カメラの用意を整えて隅田川の花火を見に来たいと思いました。

2024.03.18

 

08/04/2024
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