秩父札所・福寿草とローバイ・滝・氷柱・そば・温泉
(その2) その1
尾の内氷柱

節3つの札所を回ると丁度昼飯時が過ぎたころあいになりました。目的の蕎麦屋・”とみた”も空いた時分になったのではと小鹿野の町に入ります。蕎麦を食べて、節分草・福寿草・ローバイを見る事にします。結果としては、今年の冬は寒さが極めて厳しく、秩父の花見には季節が早すぎました。その代わりに尾の内渓谷の氷柱を見る羽目になったのです。
秩父札所マップをご参照ください。
2013.02.19

小鹿野町・とみた
カーナビに”とみた”の位置をセットてバイパスを走ってから左折していくと菊水寺の標識、少し前に訪れた場所の近くだったようです。

昼時が過ぎて店は空いていました。大盛り¥850を頼みます。入口に地元のそば粉が入荷していると書いてありました。出て来た蕎麦は前回よりかなり歯ごたえがありましたが、私にはかなり美味しく地元の蕎麦の味として堪能しましたが、友人には少し物足らなかったようです。蕎麦打ちの腕もかなりのものです。そば粉にも詳しく、ちょっとつなぎが多いとの感想です。食べ物の好みは人によって大きく異なるのは分かっていても、私の感想とは全く違っていました。

小鹿野町節分草園

まだ花には早いだろうと諦め半分でやってきましたが、想像以上でした。節分草自生地は雪に覆われて人影もありません。事務所も閉鎖されていました。前回も早かったのですが幾つかは見る事が出来ました。今回は花の気配も感じられません。

節分草管理地の扉は閉まったままのようです。今年は3月に入らないと花を見る事は難しいかもしれません。山の向こう側の”両神国民休養地”に福寿草とロウバイを見に行く事にします。2013.02.19

両神国民休養地の福寿草とロウバイ

山道を小鹿野国民休養地に登って行くほどに、道路の両側には雪が残っています。訪れる人もまれだと思いました。行き止まりの道の最後に駐車場があります、掛りの人が手持ちぶたさに見えました。福寿草の様子を聞くと寒さで凍えているとの事、これは駄目かと思いました。寒いので早足で福寿草の咲く斜面に向かいます。

左手に雪を張り付けた武甲山が寒そうに空に頂きをとがらせています。ロウバイの香りがあたりに漂い出しました。道の脇に数本のロウバイが満開の時を迎えていました。見上げる花弁は確かに蝋のように透けています。美しいと言うような姿ではありませんが、この季節には貴重な香りを放つ木です。更に進んでロウバイの咲いている斜面に着いて見渡すと僅かな福寿草の塊も確かに縮んでいるように見えます。一緒に咲いているはずのロウバイもまだ蕾を硬く閉ざしているようです。花を愛でる時はこの秩父の地には訪れていない事を思い知らされました。急いで車に戻り次の場所に向かう事にしました。
国民保養地という名称の国の施設があるのを此処で初めて知りました。商業主義とは無縁ですから味も素っ気も無く、ただ自然を愛でるだけの場所ですが、清々として私には大変好ましく思われます。2013.02.19
尾の内渓谷の氷柱

花の見頃にはどこもまだ早いようで少しがっかりしてしまいました。それならうろ覚えで、新聞で見た人気の日の内渓谷の氷柱に行ってみようと言う事になりました。友人は作り物だと言うのですが、まさか全部ではないだろうと見て見る事にしました。

尾の内氷柱パンフレット 入場券¥200
299号線を20分程走るとあちらこちらに氷柱の案内板が出ていて迷う事はありません。案内に導かれて左折、暫く渓流に沿って進むと大きな駐車場を備えた場所に着きます。氷柱は水を散布して製作したもののようです。周りは単なる冬枯れした藪の沢が続きます。吊り橋の前面に氷柱が作られています。首都圏から多くの人が訪れて地元の人々の努力は報われたようです。個人的な好みを正直に言えば一度で沢山のような気がしています。2013.02.19
満願の湯
昔は秩父の鉱泉は湯量も少なく温度も低いので。どこか貧相な感じがしてわざわざ入る気分になりませんでした。町中でも温泉が出る時代、秩父でも湯量の多い温泉が増えたのかとは推測していましたが、わざわざ入浴する気にはならなかたのです。今回たまたま通りかかった満願の湯が朝から込んでいたのでもしかしたら良い温泉なのかと思い始めて秩父で湯に浸かる気になりました。

念の為にパンフレットを貰って確かめると加水しない100%の温泉との事、友人と帰路立ち寄る事にしました。旅の終わりにふさわしいと思ったのです。

露天風呂です。かなり大きな浴槽に平日の4時ごろ、2人の人が入っているだけでした。

加水はしないが掛け流しではないようです。循環式にしては消毒の匂いがしないは気分が良い事です。お湯が大きな樋から落ちてきます。湯温も熱すぎずぬる過ぎず、長湯が出来る適度な暖かさです。

内風呂も大きくゆったりとしていました。秩父の温泉を見なおしてしまいました、入場料が3時間¥650というのも妥当なものでした。

住む街から日帰りでこれだけ多様で盛り沢山の楽しみを堪能できる秩父は得がたい場所です。思惑以上の場所も、期待が外れた場所もありましたが、それも含めて良い思い出になりました。

機会があれば3月に入って節分草の満開のころに再度訪れる事を念じています。最後に想像以上の温泉でのんびり湯浴が出来た事は予期しない幸運と友人と話しながら車に乗りました。夕暮れの関越道に乗って街へと帰ります。秩父札所・福寿草とローバイ・滝・氷柱・そば・温泉(その1)(その2)終わり2013.02.19

02/16/2024 改定
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