有楽町で映画”オットーという男”の鑑賞と上野公園の桜  

上野公園の早咲きの桜 2023.03.16 ()無断転載
街の暮し  

今日は土手のジョギングに出かける予定でしたが前日の天気予報でかなり天候が荒れ模様との事、激しい雨と強風の可能性も報じられていることから断念することにしました。

それなら前回”SHE SAID”を見てからかなりの時間が経過しているので有楽町に出かけて映画を見ようと意見が一致しました。慌ててインターネットで興味のある映画を探してみました。その結果、トム・ハンクス主演の”オットーという男(A man called OTTO)”が好みに合いそうな気がして決断しました。

それなら前から気になっていた、上野駅の近くにあるケーキ類のアウトレット”ドンレミ”に立ち寄ってみることにしました。ドンレミは上野公園の不忍池に接した狭い動物園通り際にあるのでついでに上野公園の桜を見てみようとスケジュールが決まりました。

傘の用意をしてドレミの開店11時に合わせて家を出ました。2023.03.16

上野公園の桜とケーキのアウトレット・”ドンレミ”

家を出るときは日が差しこむ好天、天気予報が外れたかと最初の計画のジョギングの中止を惜しむ気持ちが湧いてきました。上野公園に着いても僅かな時間の経過なので相変わらずの晴天、中央通りと不忍通りの交差点の上野公園入口の早咲きの桜が満開でした。

未だ桜並木のソメイヨシノは蕾の状態でした。

沢山の観光客が桜の周りに集まり写真を撮り合っています。その人混みの間を通り過ぎて不忍池方向に坂道を下ります。

2023.03.16

公園の坂道の上から”ドンレミ”の入口が見えました。心配していた観光客の行列も見られません。考えれば海外の旅行客には知られていないのかもしれません。入口を入ると5~6人の人が買い物をしているだけでした。

2023.03.16

パッケージがコンビニやスーパーなどで売られている状態で賞味期限が迫ったものがかなり安価で売られていました。

2023.03.16

片隅にケーキの切れ端が大きな袋に入って¥100で売られていました。迷わず4個程を籠に入れました。

2023.03.16

 

此方の棚にはパッケージが通常の品に交じってラベルの無い簡単なパッケージに入れられたチーズ・ケーキやチョコレート・ケーキが売られていました。

2023.03.16

簡単なパッケージに入れられたケーキ類や切れ端などを中心にかなりの量を買うことが出来ました。知り合いなどの良いお土産になりそうです。

最後に美味しそうなおはぎが2個¥150で売られていました。昼の手軽な食べ物に良いかと買いました。デイパックには収まり切れず、映画見物にはいささか無粋ですが持参した買い物袋にも入れます。

2023.03.16

買い物を終えて上野駅に戻るべく坂道を登ります。突然大粒の雨が降り注ぎだしました。傘を広げて咲きだした数本の桜が見える上野公園入口に戻ってきました。

傘を差した人たちが数人、桜を見ているだけで先程の人影はどこかにいなくなっていました。

2023.03.16

人影が少なくなったので私達も傘を差して桜を見ながら坂を登りJR上野駅方向に向かいます。

2023.03.16

早咲きの桜の間を抜けて坂道の上に出ました。

2023.03.16

先程ドンレミで買った”おはぎ”を座って食べられるベンチでもないかと清水観音堂の前に出てみました。

上野公園の未だ堅い蕾の桜並木の脇に樹木の枝が僅かに雨を防いでくれているベンチを見つけました。傘を広げて早咲きの桜を見ながら持参のポットのお茶を飲みます。買い込んだチーズ・ケーキとおはぎを食べてみました。値段を考えれば共にかなり美味しい味でした。

2023.03.16

映画の開演時間には未だ時間があることもあり、お茶を飲みながらの一服で気持ちに余裕が出た事から折角なので不忍池も見ていこうと坂を下ります。不忍池は未だ冬枯れの景色が一面に広がっていました。

2023.03.16

不忍池の辨天堂で傘を差しながら手を合わせました。雨脚が更に激しくなってきます、お参りを済ませて駅に向かうべく再度上野の山に登ります。

2023.03.16

激しい雨の中、西郷隆盛の銅像が大きな雨粒をものともせずにすっくと立っていました。銅像の後ろに回りJR上野駅に向かう階段を下りました。駅舎の中にたって激しい雨から逃れることが出来て一安心です。

2023.03.16

東宝シネマズ・シャンテに向かう

JR上野駅から山手線に乗り有楽町駅で降ります。雨は時折強い風まで伴って吹き付けてきました。天候の悪化するとの天気予報が大当たり、帰りが心配です。

ゴジラ・スクエアーに出て東宝シネマ日比谷に向かいました。入口の案内板に目指す映画、”オットーという男”の上映案内が見つかりません。

それなら直ぐ近くの東宝シネマズ・シャンテだとそちらに向かうと主演するトム・ハンクスの写った看板が壁に掲げられていました。

2023.03.16

巨大ななビルの中にある東宝シネマズ日比谷に比べるとこじんまりした所謂映画館の雰囲気を感じさせる居心地の良い劇場です。劇場の席に着いて一安心、開演時間が近づくと平日の午後の時間帯としてはかなりの観客の人達が劇場に入ってきました。

2023.03.16

最愛の妻を亡くした孤独なオットー、それが大きな心のしこりとなった孤独な老人をトム・ハンクスが演じて見せてくれる映画。私の知る心を和ませてくれる演技とは別人のような厳しさを感じさせるトム・ハンクスの思いもかけない姿に惹きつけられました。

何時も良い人としての雰囲気は感じられますが、深さを感じることがありませんでしたが今回は思いもかけないメッセージで、何時もとは異なる姿を大いに楽しませて貰いました。

主人公、トム・ハンクスが演じるオットーは偏屈な律義者として周囲の人達と常に諍いを起こしていました。ある日、向かいに引っ越してきた妻・マリソル(マリアナ・トレビーニョ)と夫・トミー( マヌエル・ガルシア・ルルフォ)の破天荒な夫婦にひきまわされている内にオットーは本来の他人への愛情を伴った絆を取り戻します。

その過程は若干のアメリカ映画らしい喜劇的な物語になっていますが、私は大いに全てを楽しませてもらいました。

青春時代のオットーを演じるトム・ハンクスの実の息子トルーマン・ハンクスのぎこちなさそうな風貌も、青春時代の恋する青年らしさが感じられました。 レイチェル・ケラーが演じるオットーの妻・ソーニャ、その控えめに演じる姿からはオットーの居心地の良さそうな家庭生活を感じさせてくれました。トム・ハンクスの演じるオットーの人生の折々を見終わった劇場の最後の暗闇の中で大きな共感が胸に湧いてきた楽しい映画でした。2023.03.16の

映画が終わり劇場の暗闇から人々の行き交う有楽町の通りに出て映画館の暗みで楽しんだ暫しの夢が覚めることになります。あれ程の悪天候が嘘のような春の好天に変わっていました。

個人的には有楽町から新橋周辺の線路際の街の佇まいがとても居心地よく感じているので、ガード下の店の賑いを見ながら楽しくJR有楽町駅に向かいました。

2023.03.16

今日は歩道を歩かずJRのガード下の赤レンガに沿って歩いてみました。遠い青春時代、多くの映画を楽しんだ街が有楽町周辺であったこともこの奥深い町に惹きつけられる一因でもあります。

2023.03.16

晴海通りを渡りJR有楽町駅へと向かいます。進行方向の左方向には皇居のお堀があります。観光客の姿はまばらで多くの人の列は目的のJR有楽町駅を目指して進んでいきます。

私もその列の一員として有楽町駅の信号を渡り改札を抜けて電車のホームへの階段を登りました。

2023.03.16

天気予報での天候悪化の知らせで急遽有楽町での映画鑑賞に予定を変更しましたが、個人的には好みの映画に出会うことが出来て大いに満足できる一日を楽しむ事となりました。帰りの電車もラッシュアワーの始まる前の時間であったので座席に座りながら帰る事が出来ました。

2023.03.16

 
05/02/2023
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