有楽町で映画”探偵マーロー”を見る  

映画・リーアム・ニーソン”探偵マーロウ” 2023.06.20 ()無断転載
街の暮し  

昨日は梅雨の合間の曇天の中、快適な風が吹く心地よい土手でのジョギングを存分に堪能しました。2週間ぶりの馴染みの土手は、日差しの強い夏が近くなったせいか人の姿が少ないように見えました。

ジョギング中、此方も久し振りとなる明日の有楽町での映画鑑賞のあれこれを想像しては道中を大いに楽しみました。

今回見る事にしたのは渋い風貌が好ましく見える北アイルランド出身のリーアム・ニーソンが演じるレイモンド・チャンドラーの描く探偵フィリップ・マーロウの映画です。何処か英国風の押さえた演技が私の好みに合うようです。

2023.06.20

ケーキのアウトレット・”ドンレミ”

途中上野駅で下車してケーキのアウトレット・”ドンレミ”に立ち寄りケーキを買い込みました。前にも増して賑わう上野駅周辺の混雑には驚かされます。右往左往しながら歩く観光客の間をぬいながら、急いで上野の山の石段を登り、不忍池脇の道へと下りました。

アウトレットは相変わらずの賑いです。それでも好みのチーズ・ケーキ類を中心にほぼ希望する品を買い込む事が出来ました。映画のついでの買物が映画鑑賞に更に楽しさを加えてくれました。

2023.06.20

3パック買った好みの21cmx9cm程のチーズ・ケーキが確か¥350程でした。他の品も凡そこの程度の手頃な値段で大助かりです。

2023.06.20

店の陳列の中に珍しい割れ煎餅を見つけ2パック買います。以前も前橋市のドンレミ・アウトレットで目にしたかの地の”旅がらす本舗”の薄い甘味のサクサクした煎餅です。食べ出すと止まらなくなりました。

2023.06.20

蜀山人 石碑

一めんのお花は基盤の 上野山 黒門前に かかるしら雲 蜀山人

ドン・レミでの買い物を終わって再度上野の山への石段を登ります。石段の先に魯山人の歌碑が置かれていますが、10人ほどの海外の若者が車座に座って休憩をしていました。

写真を撮るべく石碑にカメラを向けるとその若者達が邪魔にならないようにと体を移動してくれました。

2023.06.20

石碑の前の説明版を再度読もうとしましたが人の通りが多く諦めて写真だけを撮りました。後からゆっくりと写真の説明を見ることにします。

2023.06.20

 

石碑の左に細かな文字で刻まれた説明文を拡大して写してみました。昭和13年建立の文字が見えます、東京大空襲から免れた石碑のようです。

2023.06.20

有楽町・東宝シネマズ・シャンテ

有楽町駅から東宝シネマズまで歩きだすと、ほぼ同じ向きに人波が続きます。右往左往した上野駅周辺の混雑にいささか辟易した気分が、心地よい街の中での散策を楽しむ事が出来るようになりました。劇場横のゴジラの像を見上げます。

とりあえず映画館・東宝シネマズ・シャンテで切符を買ってから通りの反対側の日比谷シャンテに向かいました。開演時間が来るまでウインドウ・ショッピングを楽しみました。

2023.06.20

開演20分ほど前に映画館の席に座ります。込み具合を気にしながら開演を待ちます。平日の昼間なのでそれ程の混雑はないだろうと推測した通り静かに映画に没頭できる込み具合で一安心。

2023.06.20

オフィシャル・サイトによればレイモンド・チャンドラー作の「ロング・グッドバイ」”公認続編の映画化との事、レイモンド・チャンドラーとフィリップ・マーローの名は映画等の記憶の片隅に残っていますが原作を読んだ事はありません。

今回フィリップ・マーロウを演じるリーアム・ニーソンの名を見つけて今回の映画を見る気がわいてきました。

かってロスアンゼルス検事局の捜査官を勤め今はロスアンゼルスの街で探偵を務めるマーロウを演じるには適役に思えます。復職を願いながら、探偵としてお馴染みの弱きを助け強きを懲らしめるマーロウの姿を大いに楽しむ事が出来ました。

裏の顔を持つ登場人物の多くが複雑でその絡み合った筋書きには暗闇の劇場の中では付いていけない気がしていました。家に帰って、映画の中のリーアム・ニーソンの姿を思い出しているとやっと絡まった話の筋が見えてきました。そしてやはり見ておいて良かったと思えてきました。

第二次世界大戦さなかの1939年の物語とも書かれていますが、戦乱のヨーロッパの地と遠く離れたハリウッドではこのような物語が生まれた事は極めて興味深い事に思えました。

美しい人妻がマーロウを訪ねてきて恋人を探すことを依頼する事から物語は始まります。映画の都のハリウッドの上流階級の闇に蠢く危険に向かってマーロウはその中に身を没していきます。縦横のみならず斜めまで絡み合う登場人物のそれぞれの物語がぎっしり詰まった映画の中に身を置きながら、私の頭は暗闇の劇場の中で蜘蛛の巣が掛かったようにぼやけてしましました。

家に帰り心を落ち着け絡んだ物語をゆっくり解きほぐしていく過程でやっと物語の面白さが理解出きました。いまではリーアム・ニーソンの探偵マーロウに大きな共感と親しみを感じているほどです。

2023.06.20

昼の長いこの季節、映画が終わって劇場の外に出ると、暗闇に慣れた目には眩しいほどの空間が身を包みます。人の波に混ざりながら有楽町駅に向かいます。レンガ造りのガード下の飲み屋さんには酒を楽しむ人たちの姿が見えます。

新橋・有楽町のこの辺りは、馴染んだ東京の風景が残された居心地の良い場所です。酒を酌み交わす人達の満たされた姿を目にして更に心が癒されました。

2023.06.20

JR有楽町駅までのこの日の映画鑑賞最後の行程を心にとめながら歩きます。晴海通りを渡りながら皇居方向に目をやります、大きなダンプが信号待ちをする姿に暗闇での一時の楽しい夢物語が俄かに現実に引き戻されました。

次の映画鑑賞の機会が訪れるのもそれ程先の事ではないと言う思いが胸に湧いてきました。

2023.06.20

 
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