映画”ザリガニの鳴くところ”と浜離宮 |
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高層ビルに囲まれた浜離宮 |
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コロナによる行動制限もあり、久しく映画を見ることを諦めていました。それもほぼ解除されたので久しぶりに映画館の暗闇の中で過ごす心地よい一時を求めて出かけることにしました。2219年7月23日・ロバート・レッドフォード主演の”さらば愛しきアウトロー”以来の映画鑑賞に有楽町にやってきました。 映画だけではもったいないので池袋でチョコレートを買い、時間つぶしもかねて浜離宮を散策することにしました。入り口の入場券売り場で案内のパンフレットを貰い、記念のスタンプを押しました。
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私にとっては映画鑑賞程安価で豪華な時間を心行くまで楽しめる場所はありません。有楽町・銀座周辺の懐かしい映画館の多くは無くなりましたが、音響や画面が素晴らしい新しい映画館が出来てきたのでこれからも映画が楽しめそうです。今回も日比谷の東宝シネマズを訪れることにします。
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気の置けない知り合いへの手土産として大変重宝している芥川製菓のチョコレートが丁度無くなったこともあり映画館への道の途中に立ち寄ることにしました。
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外箱の最小部分を計測すると32cmx10cmx2cm、これがほぼチョコレートの実寸に近いサイズと思われます。手に持つと重いと感じる程密度の高いチョコレートは、手抜きしない作りの感じがして手軽に渡すお土産に最適です。 2個は自家用に、3個はお土産にすると案分して買うのですが何時も食べる前に無くなってしまいます。5個をデイパックに入れましたがずっしりと重みが増しました。
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浜離宮
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浜離宮恩賜庭園住所:東京都中央区浜離宮庭園1−1。浜離宮大手門口はJR新橋駅・汐留地下出口から約8~10分程度の距離にあります。浜離宮まで来る事はなかったので、新橋駅のこの辺りが昔とはすっかり様変わりして最初はかなり戸惑いました。地下道を歩くと思ったより簡単にたどり着く事が出来ました。 もしご興味があれば、 |
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真っ直ぐ進んで信号で道路を渡ります。
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大手門口の入口で入場券を購入しました。パンフレットが置かれていたのでそれも貰い来場記念のスタンプを押しました。
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内堀にかかる小橋を渡りました。この辺りには歩く人の姿は殆ど見られません。映画の時間を気にしながらの散策なので余り遠くまで行くことが出来ないのが残念です。
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映画の開演前にチケットを買う時間的な余裕が必要なので11時40分、ビルが立ち並ぶ方向にある大手門入り口に戻る事にしました。
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新橋駅からたった一駅、次の有楽町で降りました。 |
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色々調べると”ザリガニの鳴くところ”が私の好みに合いそうなのでお気に入りの有楽町の東宝シネマズでゆっくり映画を堪能することにしました。
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入り口の案内板で再度確認します。”ザリガニの鳴くところ”は最上段に記載されています。午後1時の開演を確認してビルの中に入ります。
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案内板によれば凡そ2時間ほどの映画のようです。
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評判の映画なので順番待ちやチケットの売り切れを心配して午後1時開演ですが少し早めの12時10分に到着。心配は無用でした、平日のせいもあってか問題なく良い席の切符を買う事が出来ました。
開演までの退屈しのぎに映画のパンフレットを貰いました。
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取りあえず窓から外を眺めて見ました。直ぐ目の前に日比谷公園の紅葉が目に入りました。それにも飽きたので上の階に行ってみる事にしました。
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下のロビーでガラス越しに見た日比谷公園が青天井の庭園から見る事が出来ます。
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動物学者の ディーリア・オーエンズの原作のベスト・セラー"Where the crawdads sing"から生まれた映画です。原作中の舞台・架空の町、バークリー・コーヴはバージニア州 とノース・カロライナ州の境周辺に広がる湿地帯・ディズマル・スワンプ周辺をイメージしていると推測されているようです。映画の撮影場所は更に選び抜かれた制約の少ない幾つかの別の場所で行われたのではないかと思います。 たとえそうであってもと思いながら、グレート・ディズマル・スワンプ国立野生動物保護区をグーグル・マップで調べると湿地帯の多種多様の多量の写真を見ることが出来ました。その地を旅した多くのアメリカの人達の感動の風景でしょう。アメリカの広大な湿地の姿は見終わった映画を思い出す楽しみを倍加してくれるようです。
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一つの映画で少なくても3つの深い感動を与えずにおかない物語が楽しめたと感じています。それぞれが1本の映画となりえる程の物語です。 私だったら生き抜けなかったかもしれない過酷極まりない氷のように少女時代、羽化した湿地の蝶のような瑞々しい乙女の時代、ミステリーの時代の3つの映画を楽しんだ気分です。そしてそれらの物語の背景には壮大なドラマを絶え間なく見せてくれる湿地の神羅万象、息つく暇もない時間が過ぎていきました。 個人的な印象では、主人公カイアを演じるデイジー・エドガー=ジョーンズの演じる凛々しくもあり儚くもある姿と、背景の湿地の自然と動植物との組み合わせの妙に魅了され続けた充実した2時間でした。個人的には近年見た映画では”ボヘミアン・ラプソデイー”に近い感動を与えてくれた思い出に残る作品です。
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湿地に生きる色艶やかな蝶のように、少女から清楚な乙女になったカイヤはやがて今では互いに愛し合うテイラー・ジョン・スミス (TAYLOR JOHN SMITH)演じるテイトとの別れの日を迎える事になります。カイアを演じるデイジー・エドガー=ジョーンズ(DAISY EDGAR-JONES)が、変幻自在に移り変わる湿地の風景の中から次々と私達に驚きの自然の姿を見せてくれます。それは湖水であり、羽ばたく鳥であり、亀であり、貝であり美しい蝶であり花でもあります。デイジー・エドガー=ジョーンズの単なる演技とは思えない程の存在感があってこその映画だと思いました。 3番目の区切りの映画は、ミステリーの結末を迎えます。1969年(昭和44年)、町の有力者の息子が沼地で死体となって見付かります。結末部分は、私にはデビッド・ラッセル・ストラザーン(David Russell Strathairn)が演じる老いたミルトン弁護士が目立つ程度でかなり見慣れた場面に思えました。 映画が終わり劇場にライトが点灯します、夢の世界から現実の世界に戻る時間です。薄暗い劇場の廊下を歩いて未だ明るい午後3時の表通りに出ました。人の波に従って有楽町駅と向かいます。
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最初の計画では久し振りに神田のまつやで蕎麦を食べる事にしていたのですが、かなり歩いた事もありラッシュアワーの前に家に戻る事にしました。こうして映画も見られるならいずれまつやには行けるだろうと納得させました。有楽町駅迄の道も未だ混雑が見られず電車の中も座る事が出来ました。最後に良い映画に出会えて大きな満足感を再度思い出しながら電車に揺られて家路につきました。
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05/02/2023
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