ボヘミアン・ラプソデイー(Bohemian Rhapsody)@皇居東御苑 Aへ トップ・ページに戻る

皇居東御苑地図と"Queen・ Live Killers"

11月20日、久しぶりに有楽町に映画を見に行くことにしました。再開発で新しく出来たミッドタウン日比谷(⇐写真)4階にある”TOHOシネマズ”に行って見たいと思っていたこともありました。

それなら少し早めに家を出て、一般公開されているという皇居東御苑に立ち寄ってみようかと思いました。この日の東御苑は海外旅行客が半分以上、若干の混雑はありましたが近代的な日比谷の街との美しいコントラストを楽しむことが出来ました。

映画はクイーンのフレデイー・マーキュリーの半生( 45歳の生涯は半生と言ってもよいでしょう)を描いた評判の高い”ボヘミアン・ラプソデイ”にしました。どちらかと言えば”ラ・ラ・ランド”の方が見る前から大きな興味を抱いて映画館の暗闇の椅子で開演を待つことが出来そうです。私には”グイーン”や”フレデイー・マーキュリー”に付いての知識も興味もそれ程ありませんでしたので、ただ評判だけを頼りに劇場にでかけました。

見終わった後の感動は深さと重さにおいて”ラ・ラ・ランド”を凌ぐものを感じました。家に帰ってただ一つのクイーンのCDを探し出して再度感動を反芻しました。私には今年見た映画の中で最も印象に残るものだったような気がします。 2018.11.20

皇居東御苑
東京駅の丸の内北口を出てから皇居を目指して直進、7〜8分程で和田倉門跡にでます。お濠に掛かる橋を渡ると左に巽櫓が水面に姿を映しながら石垣の上に見えてきました。 2018.11.20

東御苑に入るには幾つかの入り口がありますが東京駅に近く便利な大手門から訪れる人が多いようです。大手門入口は左地図の下にあたり内堀通りに面しています。 2018.11.20

 

   
お濠に沿って内堀通りを大手門に向かいます。お濠を埋める水草の花か実を鷭らしき鳥が食べていました。

巽櫓です。大手門入口は巽櫓の先になります。

皇居東御苑の大手門入口にやって来ました(入口は複数あります)。お濠を渡ると荷物検査、それが終わると入場の札を渡されます。出るときに返却することになります。
大手門をくぐります。江戸時代と同じかどうか分かりませんが、石組などが素晴らしく整っている印象があります。入門は免許書の提示が必要かと思ったのですが、荷物検査だけで思ったより簡単でした。 2018.11.20

大手門を過ぎて地図を見ているとパカパカとヒズメの音がしてラッキーな事に馬の隊列がやってきました。目の前を通り過ぎて隊列は左の建物の間の道に入って行きます。帰路、この建物からは皇宮警察の剣道の稽古をする気合が聞こえてきました。数人の西洋の人々が興味深げに生垣の隙間から見える剣道の練習を見ています。 2018.11.20

百人番所,大手門を警護する伊賀・甲賀・根来・二十五騎組の百人の鉄砲組が昼夜に渡り警護をしていたと書かれていました。新宿百人町・皆中稲荷の二十五騎組(大久保組)の事を思い出しました、その人々がこの番所に務めていたのかと懐かしく思い出しました。

少し紅葉した木々と美しい石垣の道を歩きます。多分ススキと隣り合うパンパス・グラスと思われるススキに似た元気な植物が秋を感じさせます。 2018.11.20

東京の真ん中とは思えない風情のある二の丸雑木林。動植物に造詣の深かった昭和天皇のアイデアから生まれたと書かれていました。昭和58年から3年に渡り武蔵野からの土壌を移植したので素晴らしい自然が再現できたようです。
二の丸雑木林の小道から(一部は砂利道になっていて足裏に地面の凹凸や柔らかさが心地良く感じます)二の丸庭園の池が見えます。背景は日比谷のビル街です。その先は丸の内から東京駅方面になります。都会の喧騒はまるで絵空事のように感じる静かな自然が残っています。 2018.11.20
 

雑木林を抜けると多分欅と思われる色付いた大きな樹木が3本並んでいました。欅の巨木の後ろの建物に向かって散歩を続けていると秋の青空に飛行機が東から西へと向かって通り過ぎて行きます。建物の前では懸崖菊が出迎えてくれました。青空が空を覆う皇居の一隅で秋を感じる至福の一時を過ごしています。 2018.11.20

本丸跡(天守台跡)にやって来ました。緩やかな坂を登ると濠と石垣の向こうに日比谷のビル街が見えます。江戸と現代が一緒に見られるなどそうはありません。本丸は石垣だけが残っています。 2018.11.20

岡の上にある本丸跡から東京駅方面の東側を見ています。その先は隅田川・東京湾になります。 2018.11.20

更に散歩と続けます。大きなタチバナの木に実が大量になっています。初めて目にするカモメギクが咲いています。個人的な好みなのですが、植物園・公園・庭園の草花はどこか作為的で教科書的に見えて今一つ興味が湧きませんが、皇居の植栽は自然な感じがして大変興味深く感じます。 2018.11.20

 

東御苑の西側に松の廊下跡の案内板がありました。正確な範囲は示されていませんがこの石柱の後ろは斜面になっています。

 

植栽の素晴らしさは自然の状態を保っている事にありそうです。さり気なく咲いているツワブキの花は今が盛りのようであちらこちらに生えています。 2018.11.20
クスノキの巨木がかなり見られる場所にやってきました。後ろに写っている訪問者のサイズからもその幹の太さが分かります。この樹形は、暗闇の中で目にすると巨人が立っているように見えそうです。 2018.11.20
ムラサキシキブが満開です。 ヤブランが群生しています。
黄色に色付いた木の名前が分かりません。 クスノキの下に多分千両と万両と思われる赤い実が彩を添えています。
柿の木が数本植えられています。脈略もなく好きだから植えたという感じがしてとても好ましい雰囲気です。 2018.11.20

寒椿の花、今日の暖かな日和には少し驚いているかもしれません。

富士見櫓が小高い場所に見えてきました。説明板には”櫓”は城の防衛施設と書かれています。江戸城に残っているのはこの他に巽櫓・伏見櫓の計3か所になるそうです。この富士見櫓は天守がわりにも使われ、将軍が両国の花火・富士山見物に訪れる事もあったと言う事です。 2018.11.20

これから銀座で買い物とランチの予定があります。映画の開演に間に合わないといけないので次の場所に向かうことにします。大手門まで戻ってきました。出口の左に”十月桜”が咲いていました。やはり少し寂しい花の様子です。 2018.11.20

十月桜の下にはボケが真っ赤な花を咲かせています。ツワブキの黄色の花がここにも下草として彩を添えています。

皇居東御苑の花と木は私の好みの姿で迎えてくれました。心穏やかに草花を見る事が出来ました。 2018.11.20

お濠に沿って内堀通りを日比谷公園を目指して進んで行きます。ビルの見える辺りの右が警視庁・左が日比谷公園になります。

お濠の鯉に餌を与えているようで大きな鯉がうねるように体を揺らして餌を食べていました。 2018.11.20

映画を見る途中に立ち寄った皇居東御苑の植物には、昭和天皇のアイデアで生まれた二の丸雑木林の考え方が反映されているように感じました。飾らず気取らず、大げさな色合いの草木が少ない事は落ち着いた心で見る事が出来ます。私の大好きな自然の中の草花の雰囲気を大いに満喫しました。A映画ボヘミアン・ラプソデイは近日中に掲載申し上げます。2018.11.20

 
皇居と映画@
11/25/2018
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