ノコンギク
2019年10月23日庭のあちらこちらに大好きなノコンギクが咲きだしました2019.10.23

3週間ぶりに県境の村にやって来ました。夜の冷気は街の冬を思わせます、車を降りて身震いが出る程です。

果たして大好きなノコンギクはどうかと思いながらやって来ました。未だ花びらを散らすには10日程の猶予がbあるようでした。2019.11.12

草刈り機で刈りとってもいつの間にか別の場所にテリトリーを広げている強い花です。それ程旺盛な花ですが、咲き方や花の色に見せつけるような様子が見えない謙虚さが美しいと思っています。2019.11.12
好みの花弁の色は、どうしてこのように最適の濃淡や色合いを見せてくれるのか不思議です。少しでもその塩梅が違っていたらそれ程美しいとは思わないでしょう。このノコンギクの青紫の色もまさにその最適の組み合わせです。かなり大量に切り取って街に持ち帰る事にします。2019.11.12
 
2007.10.22データ
野生の菊で放置すると勢力を限りなく拡大してきます。雑草の勢いの強い夏の間は草刈機で刈り取っています。それでも、秋には綺麗な花を咲かせる事も考えなければと思い、9月に入ると加減して刈っています。紺色の発色に強弱ががありますが、これは濃いタイプです。北海道では野原一面に繁茂していました。名前を聞いたらユウゼンギクと教えてくれましたがどうでしょうか。ノコンギクもユウゼンギクも聞き覚えですので正確な名前ではないかもしれません。最も名前を気にするのは人間だけで、花にとっては太陽と水と風こそが望むものでしょう。名前は生きるためには無用とも言えます。2007.10.22
仕事の都合で暫く行けなかった村を、秋の深まる頃訪れてみました。着いたのは暗い真夜中、星の輝き以外は辺りに暗黒の闇が広がっています。朝起きてみるとノコンギクが出迎えてくれました。あちらこちらの木の根元に塊となって咲いています。野草の類らしく強い繁殖力を持っています。草刈の季節には木の根元だけには草刈機械が入らないので塊りとして残っています。一面に咲くのではなく、周りの色との均衡が取れているので騒がしく感じません。秋の深まりと共に、黙って花を咲かせて薄情な私の目を楽しませてくれます。 今年は天候のせいか特に色が綺麗なようです。時として紫の色が白っぽくなることがありますが、今年は深い紫色が発色しています。2008.10.28
これはシロヤシオの根元の塊りです。暫く訪れないために雑草がはびこっています。それにも負けずにノコンギクが背を伸ばして太陽を一杯に浴びていました。 キンキャラの間は草刈機械の入らない場所です。少しみっともない気もするのですがキンキャラの枝の間から沢山のノコンギクがツンツンと出ています。通常は花の丈は40〜50センチほどですが、ここの花はキンキャラより高い60〜70センチほどになります。何故かこの辺りの花が最もきれいな色なのです。
村から街へ帰る日は親しい人の通夜の日でもありました。この村から街に出た人の人生終焉の日でもあったのです。

亡き人と同じ村の地面に花を咲かせたこのノコンギクを一束、彼岸への旅立ちに手向けようと思いました。葬儀の日に、係員の許しを得て一束のノコンギクがお棺に入れられました。私には豪華な葬儀の花々で埋まったお棺の中で、清楚な紫の花こそが彼岸への旅立ちを共にするように思えたのです。

11/1/2008

 
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