初詣・会津若松市東山温泉・羽黒山神社  出羽・羽黒山神社のページ
道路左に登り口が見えます。この左側斜面を登っていきます。
羽黒山の参道はこの林の中をおよそ山の稜線上まで登った場所にあります。登りを避けて道路に面した登り口で破魔矢を購入して帰る人も少なくありません。

2008年元旦の朝、会津若松市東山温泉の羽黒山神社に初詣をする。数年前にも来たのでこれで2回目、今回は誰も同行を望まないので一人で出かける。1225段、約一時間の滑る雪道の行程で懲りたようだ。出発は10時12分、羽黒山神社到着10時45分、入り口に戻ったのが10時57分でした。若松市内で長靴を購入した威力が発揮されました。前回はスニーカーで出かけて靴下までびしょ濡れとなりました。左の写真は登り口を上から見たところです。

上の写真は一番目の鳥居です。その下が道路です。この辺りまでは雪が掃かれて一部石段がでています。石段が出ていると滑ってかえって下り道は大変です。元旦、会津若松は雪の朝を迎えました。腰にペット・ボトルの水を下げて、頭をタオルで覆って出発します。最初の登りがかなり急です。歩行のタイミングが取れていないので少し息が切れました。2008.01.01

参拝客はまばらです。信心深い人々は既に夜中に登ってしまったに違いありません。前回もかなりの雪でしたが、今回は歩行中にも時々雪が舞っています。汗をかくのでシャツの上にセーター一枚の薄着で登りだしました。螺旋状の急な登りの曲がり角で雪に囲まれた地蔵に出会いました。帰路、破魔矢を置いて手をあわせる。誰かが掘りおこしたようです。後方から二人連れの人が登ってきました。ここでペット・ボトルの水を飲む、水はシャーベット状になっていて乾いた喉を冷やしてくれます。時折雪が舞う、シャツの上にセーター一枚の為にじっとしていると寒くなる。羽黒山の名前は私に藤沢周平の”春秋山伏記”を思い出させてくれました。大鷲坊の姿とその物語を思い出しながら雪道を踏みしめました。
雪の中を人々が神社をめざして登ってきます。人混みだけが目立つ晴れやかな街の神社の初詣と雰囲気が違います。雪を分けて登る人々の祈る気持ちの強さを感じてしまいました。 小さな石の地像は信心深い参拝者の手で綺麗に雪が払われています。いくらガサツな私でも雪に埋もれた姿には感銘を受けます。大げさに言えば俗にまみれた心を洗濯していただいた気分です。

坂の傾斜が弱まりだす頃右手に小さな祠が見えてくる。雪で覆われてしまいそうなお堂で小さな鐘を鳴らし手を合わせる。凍りついたようで音が鳴りませんでした。扁額には多くの落書きが見られる。本殿は指呼の間、一登りです。2008.01.01

山道を下る人々の顔はどこかさっぱりとしています。祈りへの入れ込み具合が、簡単に済ませられる街の初詣とは異なるせいでしょうか。

羽黒山本殿に着くと雪が落ちてきた。薄着で体を止めると寒さで口が回らなくなる。破魔矢を買い、お参りをして下る。社の中からアルバイトの巫女の大きな笑い声が聞こえる。どうも、口が回らないために言葉が通じなかったようだ。2008.01.01

水を飲んで下りだすと、登ってくる人が多くなったようだ。すれ違う度におめでとうの挨拶。下りは快適だ、新雪を踏みしめて駆け下る。2008.01.01

あっという間に参道の入り口に戻ってくる。数人の人がお守りを購入している。羽黒山の初詣は体力の衰えのチェックに最適。お参りを終わった後の充実感は、数日続く筋肉痛と共に思い出されてきます。機会があったら又試みたい初詣です。そういう気力がこれからも持続できることを、社では諸々の願いとあわせて祈念いたしました。2008.01.01

1/25/2008
本日カウント数-
昨日カウント数-
Provided: Since Oct.10,2007