阿武隈川源流の紅葉

標高400メートルの村では未だ紅葉には間があります。群発地震が続く会津の知り合いの見舞いがてら、紅葉を見ながら甲子トンネルを抜けて行く事にしました。

那須山には何時でも行けるし混雑が酷いので行きたくはなかったのですが、那須甲子道路を通る都合で裏道から回ってみました。案の定ケーブル駅近辺から渋滞です。途中の道で一瞬、朝日岳の紅葉が見えただけで後はガスが辺りを覆っています。喧騒に辟易としてしまい直ぐに甲子へと向かいます。どちらにしても今年の紅葉は今一つ鮮やかではないようです。2010.10.19   那須山・朝日岳の紅葉

那須甲子道路も今は無料になっています。道路の両側に広がる紅葉を見ながらのんびりとドライブを楽しみました。那須山の喧騒が嘘のようです。地元の人や辺りに詳しい人が訪れるだけの道です。

那須甲子道路は甲子温泉で国道289号線にぶつかります。那須から福島県へ抜けたのです。ここは甲子温泉と云う静かな温泉街です。私は甲子トンネルを目指して左折します。小さなトンネルを二つ抜けると3つ目が長い甲子トンネル、その手前左側に奥甲子温泉への下り坂が見えます。急な坂道を下ると阿武隈川源流にへばりついたような奥甲子温泉大黒屋があります。下の川は阿武隈川の源流です。

昔日の、水車で発電していた頃程の趣はありませんが那須の温泉より私は好みます。ここの大浴場は阿武隈川へ掛る橋の向こうです。旅館から大浴場までの長くて急な階段はかなり野趣に富んでいます。日帰り入浴は¥700だと思いますが、那須の鹿の湯や福島側の二又温泉などと共に県境の辺りではお勧めの静かな温泉です。

国道289号線の甲子トンネルの入口に掛る鉄橋、阿武隈川源流部を越えて行きます。橋の右が会津方面、左が白河方面になります。今年の紅葉は少し色が寝ぼけているように感じました。
   

阿武隈川源流に沿って建つ奥甲子温泉大黒屋の風呂です。川のこちら側が旅館になります。右側に小さな女性用風呂がありますが、この大きな風呂は基本的に混浴です。青い部分は温泉プールです。奥甲子温泉の風呂は¥700払っても十分堪能できると思います。新甲子温泉の風呂はここから引き湯している思います。

 

旅館の先で阿武隈川は左に大きくカーブして那須連山へと向かいます。三段の大きな堰堤は右岸の道から越える事が出来ます。堰堤の先の源流部はかなりなだらかな渓流となっています。

ナナカマドの赤い実が秋の深まりを知らせてくれます。村に帰って大根のオロヌキや草刈り作業が待っています。秋の日暮は早いので早々に会津へと向かいます。甲子トンネルはほぼ直線的な道が続きます。

     10/23/2010           
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