寒ワラビ(冬の花わらび)
 

街に帰る朝、庭の片隅で久しぶりに冬の花ワラビ(寒ワラビとも言うようです)を見ることが出来ました。

何時このような状態の寒ワラビを見たのかをすっかり忘れていました。名前の通り、雪の積もる冬にこのような状態になるものとばかり思っていました。

これは胞子葉と言う部分で、あたかも花のように見えることから”冬の花ワラビ”とも呼ばれるそうです。この胞子葉は20cm程の高さになっていました。

個人的には大変気に入っている野草ですが、下の写真の寒ワラビがもう10年ほど育っているのですが、胞子葉を久しく見ていません。それで園芸店で新たに一本購入して、日当たりの良い場所に植えたところ、見事に”冬の花ワラビ”が咲きました。2015.10.28

2021年9月28日データ

県境の村の片隅に大好きなカンワラビが黄色の穂を伸ばしていました。最初に築山の置き石の両脇に2本見つけて安堵しました。

それと言うのも目立つことを避けるように、季節に訪れればそれを期待して地面を探す私の目を逃れる事は出来ませんが、穂を伸ばす野草は草刈り機で刈り取る例が多く何時も不注意を悔いています。度々の事なので前からカンワラビは街の猫の額ほどの花壇に移植する事にしています。それらの効果かあちらこちらに姿が見られるようになりました。2021.09.28

置き石の左のカンワラビを拡大して見ました。抑えた姿に見飽きる事がありません。2021.09.28
ナツツバキの幹の根元の野草の陰から姿を見せてくれていました。2021.09.28
ヤエイチリンソウの近くの仕切り石の脇からも少し色付いたカンワラビが地面から立ち上がっていました。2021.09.28
想像以上にカンワラビの姿が庭のあちらこちらに見られるので街での保存作業が功を奏したと大いに満足しました。あと一月程で美しく色付いたカンワラビが見られそうですが、果たして県境の村に来られるのかと残念な気持ちになりました。2021.09.28
2008.1.3・データ以下データはカンワラビではありませんでした。

緑の乏しくなる初冬になると小さな寒ワラビが目を引きます。冬のハナワラビとも呼ばれていますが春になると胞子が花のように出てきます。落ち葉だらけの庭では鮮やかな瑞々しい緑がひときわ目立つのです。花の盛りの春なら、これほど人の目をひき付けることはないでしょう。長さ10センチにも満たない小さな羊歯ですが葉の美しさ、姿の気高さ、柔らかな緑の鮮やかさは肌を刺す村の空気の産物です。街の日の差さない路地に何時もはえている羊歯類とは全く違います。

雪が近い初冬、今年も木漏れ日の下にひそかに芽を出してくれています。冬枯れの間、この緑を見ると長い春の到来を待って見ようと思うのです。焦る気持ちを静めてくれる大切な緑です。村の春はまだまだ先です。長靴で踏んでいましたが(手前の倒れたものも踏んでしまいました)結構貴重な野草だということが分かりました。これからは踏まないように囲いをして置きましょう。本心は何処か安全な場所に移動したいのですが、人間の手を嫌い、かまい過ぎるとあっという間に死を選び野草の類ですので思い切りがつきません。この葉っぱだけの画像はカンワラビではないかもしれません

   

 

←雪の無かった2007年12月10日の寒ワラビ、緑の葉っぱの色が薄い。風に吹かれた落ち葉を分けて葉を伸ばしています。カンワラビではありませんでした。2007.12.10

2/1/2008

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