小流れ
村を流れる幅80センチの小さな沢の水です。現在とは違い遠い昔には生存をかけても守る命の水だったでしょう。数年前までは飲料水に使用していたそうです。小流れに手を差し込んでいると人間が暮らしの場所を定める要件をどのようにして決めるのかが分かります。山に雪が降る頃には流れが止まったかと思うほどに頼りない小流れに沿って、田が広がりそれを手入れする人々の家が建っています。水を守ると言う村の強い意思は今でも健在です。バケツで汲んだり野菜を洗ったるすることには理解を示してくれますが利用したいなどと口にしたら、たとえよそ者に親切な人々でも石のように無口な態度で拒絶することが目に見えています。草刈に疲れた時には口に含んで、自然の恵みがのどを通る幸せな時を感じています。花を持ち帰るときにはこの水を大きなバケツに入れて持ち帰ります。地下ではぐくまれた底深い冷たさが街まで保たれて花の寿命が延びるのです。この沢の水源地探検を参照下さい
12/23/2007