会津駒が岳(2132m)から中門岳(2060m)・その①駒ケ岳 地図 ②中門岳

福島県の会津駒が岳は頂上近くに多数の池塘をちりばめ、そこに高山植物が彩りをそえた美しい山です。天空・2000メートルの花園が続くのです。今回は福島県桧枝岐村の『滝沢登山口』から駒が岳と中門岳を登りました。出発が遅かったせいか、『水場』近くで5人程の下山してくる登山者とすれ違ってからは、山中でだれとも出会う事がありませんでした。静寂の山を十分満喫した山の旅でした。写真は駒の大池から会津駒が岳を望んだところです。この日は時折ガスが出て遠望が利きませんでした。2010.09.06

登山道概念図と所用時間
駒ケ岳・中門岳
滝沢登山口発 7:25
4.1キロ目印 8:05
休憩朝食開始 8:40
休憩朝食終了 9:00
水場入り口着 9:15
水場入り口発 9:20
休憩開始 10:02
休憩終了 10:10
頂上まで1.7キロ標識 10:15
頂上まで1.2キロ標識 10:35
駒大池 11:00
駒ケ岳頂上着 11:32

バス停留所は国道にあり、登山口まで約40分程歩かなければなりません。車の場合は滝沢登山口前の駐車場に15台程度停める事が事が出来ます。見どころは会津駒が岳から中門岳の稜線に広がる池塘とお花畑です。中門岳までこそがこのルートの最終目的地だと思います。尚、キリンテからの道より滝沢登山口の方が距離が短いので、近頃は殆ど此の道が利用されているようです。

ガイド・ブックの時間によれば3:00に滝沢登山口来着ですが、1:35程の遅れがあります。これは体力不足に加えて休憩と撮影の時間です。都合9時間ほどの山旅でした。

駒ケ岳頂上発 12:05
中門池(中門岳)着 12:37
中門岳木道終点 12:49
中門池来着 12:57
中門池発 13:15
駒の小屋着 2:01
駒の小屋発 2:10
水場入り口着 3:07
水場入り口発 3:40
登山口着 4:35
那須甲子道路から桧枝岐村・滝沢登山口駐車場へ

那須甲子道路と国道289号線との合流地点です。左・那須方面、直進・甲子トンネル方面。寝坊して朝5:10出発。桧枝岐村には2時間ちょっとで到着しました。

甲子トンネルを抜けます。長い直線のトンネルです。会津西街道へと続く道です。

トンネルを抜けると会津の山がお出迎えです。冬はトンネルを抜けると一面の雪景色になります。

高原の村から約2時間桧枝岐村の滝沢登山口に着きました。入口に15台程停められる駐車場があります。

登山口から水場まで

登山道は2段の木製の階段を登ります。沢から離れて、多くのブナの木で囲まれたちょっと急な坂が小一時間続きます。下山してくる人達と出会います。すこし傾斜が緩くなったので見晴しの良い所までと頑張りますが更に樹林帯が続きます。諦めて少し広くなった場所で朝食をとります。休憩後登りだすとすぐに水場の標識がある広場に出ました。ここで休むべきだったと後悔しました。

ブナの林の中を登ります

ガマズミが真っ赤な実をつけています

ブナ林の中の登山道で見た野草ですが名前が分かりません。登りの辛さを慰めてくれます。それにしても今日は暑い一日になりそうです。風の絶えた林の道では汗が滴ります。

登山道には点々とオオヤマリンドウ。強いムラサキの高貴な花が山の頂まで延々と続きます。大変嬉しい事ですが立ち止まる事が続きます。足の進みは遅々としたものになります。切りが無いのでしばらくリンドウの撮影は控える事にしました。ところがシラビソの林に入る程に登山道の見晴しが開けてきます、日当たりのせいか他の花々が私を引きとめるのです。 駒ケ岳山頂まで2.9キロ地点の水場:少し登りが緩やかになると水場の小さな広場に出ます。ベンチがあって休憩には最適です。下山時3本のペット・ボトルの水が無くなったので水場へ行ってみました。登山道を左に4分ほど下ると岩の間から痺れるほど冷たい水が湧きだしていました。会津駒が岳頂上まで2.9キロの標識があります。

オオシラビソの林を抜けると眼前がぱっと広がります。そして正面に見えてきたのが会津駒が岳。谷からは時折ガスが登って来て遠望が利かないのが残念です。

湿原地帯の始まりのようです。木道が延々と会津駒が岳から中門岳まで続いているのです。木道は池塘と花々の道です。

湿原の中ほどに格好の休憩所があります。眼前には会津駒が岳から中門岳への稜線が横たわっています。清々しい気分になります。一人なのでこのような撮影に難儀をします。
湿原が緩やかな下りになる頃左手に駒の小屋が見えてきました。木道の周りは可憐な山野草の原です。木道から身を乗り出して花を見てシャッターを押すのです。これでは時間が掛るのも無理ありません。それにしてもこの広大な天上の花園には誰も居ないのです。私だけのものです、なんと贅沢な事でしょう。
駒の大池の前に駒の小屋があります。夏期は人が常駐しているようです。 駒の大池の前の標識。キリンテからの道が合わさっています。私は一休みの後駒ケ岳へと緩やかに登って行きます。 駒の大池から頂上までは20分ほど。道は途中で頂上方面と中門岳への巻き道とに分かれます。私は右に頂上への道を取ります。いずれ二つの道はこの先で合わさるのです。
会津駒が岳頂上(2132m)
鳥海山会津駒が岳の頂上です。オオシラビソやシャクナゲの灌木が覆っています。時折ガスが掛り遠望がきかないのが残念です。雲が無ければ360度の展望が楽しめたのですが、近くが見えるだけでも良しとしなければなりません。人っ子一人いない山の中、一人で来たので上手いアングルで写真を取る事が叶いません。
眼下に今通ってきた駒の大池と駒の小屋が望まれます。一瞬ですがガスが切れてその先に燧ケ岳が見えました。あっという間に雲の中に隠れてしまいました。
案内板を見ても、晴れていたなら沢山の山が見れたのですが残念です。
湿原の花①・

オオシラビソの林が切れて駒の小屋が見渡せるあたりから中門岳まで延々と湿原が続きます。大小の池塘は水面に天地を写しだす鏡です。湿った台地の間には可憐な花々が咲いています。花の盛りは過ぎたようで華やかさはありませんが、騒々しく咲き誇るより静かな花園が一層心を落ち着かせてくれるようです。歩みは遅々として進みません。

湿原の美は駒ケ岳を過ぎてから一段と高まるのです。水の鏡となった池塘と可憐な花の湿原の奥へと踏み込んでいきます。

     ↑タカネニガネかもしれません。

↑すでに花が終わったものなのか、湿原で目立つ花でした。

イワイチョウにも似ているのですが花びらが6弁です。名前が分かりません。
↑ミヤマウイキョウかもしれません
↑フウロウソウ
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06/10/2020
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