会津駒が岳(2132m)から中門岳(2060m)・その②中門岳 地図 ①会津駒ケ岳

会津駒ケ岳から中門岳(ちゅうもんだけ)の稜線がこの山の美の白眉です。多数の池塘と可憐な花々が季節に応じて湿原を飾ります。長い木道の両側は高山植物が咲く花園が切れ間なく続き私の足を止めるのです。オオヤマ・リンドウの高貴な紫の群落が目立つ季節でした。中門岳の標識に『この一帯を云う』と書かれています、なんとものんびりとした会津の山です。花と湿原と静寂、贅沢な山旅でした。2010.09.06

登山道概念図地図 
湿原のオオヤマリンドウ

登登山口から会津駒ケ岳・中門岳までの道はオオヤマリンドウが迷うことなき道しるべです。気高い紫の花が程よく咲いています。駒ケ岳から中門岳の稜線上が特に多く、時折大きな群落を作って私を迎えてくれるのです。群落の散らばる様子が絶妙なのです。一面のムラサキでは飽きてしまいます、あ・・オオヤマリンドウと見惚れてしばしの間があいてから次の群落が現れます。この日、湿原の主役は間違いなく気高いオオヤマリンドウでした。

中門岳(2060m)
鳥海山頂上辺りの中門池。この日はすっきりと雲が晴れることはありませんでした。水面に流れる雲が映し出されています。広大なこの山の中でたった一人、静寂の中でゆったりと差し出されたあるがままの美を堪能させてもらいました。
中門池の端にこのあたり周辺が中門岳と書かれた標識がたっています。木道は緩やかに更に先に伸びて私を誘います。100メートルほど緩やかに登ると幾つもの池塘が点在する湿原に出ました。木道は周囲をぐるっと一周しています。水面ではオニヤンマが産卵していました。夏は過ぎていくようです。

鏡となって空と山と花を写し込む池塘の水面、私も雲を写して見ました。綿のような白い塊がゆっくりと水面を流れています。水面に映る雲を写す自分の姿・・・見事で雄大な自然のカラクリに頭がくらくらしてしまいました。

下山
暗くならないうちに登山口に戻ることにします。多分再度この景色に出会うことは無いでしょう。確りと記憶に留めて置こうと目を見開いてあたりを見回しました。木道を駒ケ岳へと引き返します。前方に駒ケ岳、右手には湿原が続きます。

駒の小屋が見えてきました。ガスが掛かっていっそう夕暮れの近いことを知らせてくれます。今回はライトをちゃんと用意しています。道は確りしているのであわてることもありません。

駒の大池に駒の小屋が写り込んでいます。夏季は常駐の人が居ると思うのですが物音一つしません。最後の3本目のペット・ボトルの水を飲んで駒ケ岳を眺めました。

下山時に水場に立ち寄ってみました。右に急な道を4分ほど下ります。

苔むした岩屋の中から水滴が幾筋にもなって流れ出しています。それを集めているのです。底冷たい大地の恵みで生き返りました。体は汗が滴っています、そして3本のペット・ボトルの水は全て飲んでしまっていたのです。タオルを水に浸して体と顔を拭きました。涼風が体に精気を吹き込んでくれました。

湿原の花② ・

会津駒ケ岳から中門岳の稜線は広大な湿原です。雪深い冬を耐えた数多くの野草が花を咲かせています。たおやかな山容と健気な花々の姿がこの花園を作っています。立ち止まるばかりで先へと足が進みません。

植物の名前に疎いために殆どが分かりません。ここに名前を記載した植物も間違っているかもしれません、お許し下さい。花が終わったものの画像も含まれているかもしれません。不明なものはそのまま画像だけ掲載して判明次第訂正等を行います。

コバイケイソウの大きな群落です。既に花は終わっているようです。花の咲いている時には見事な花園になるでしょう。

↓共にコガネギクかもしれません

オオバミゾホオズキかもしれません  
↑ミヤマリンドウ  
 
イワイチョウだと思います。 ↑↓上と下の花は同じものかもしれません
↑ラショウモンカズラ(水場に咲いていました)
↑イワショウブかもしれません
会津駒が岳(2132m)から中門岳(2060m)①②終了
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20/06/10
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