秋田駒ケ岳・1,637メートル①八合目から阿弥陀池 地図  ②男女岳から八合目まで
横岳から焼森への稜線からみた男女岳と阿弥陀池

8合目まで車で登れば、少し汗をかくだけで沢山の高山植物が見られる秋田駒ケ岳に登りました。夏の間は朝5時30分から交通規制されて八合目駐車場に登れなくなるようなので、前日田沢湖温泉に宿泊しました。秋田駒が岳は男女岳(おなめだけ)の周りの山々の塊を言うようです。私達は一番高度の高い男女岳を登る事にしました。雪深い北国の山は花の乱れ咲く静かな山々です。

道々、沢山の花々に出会って足が止まります。このコースはただ歩くだけなら2時間半ほどのようですが、私達は5時間掛かってしまいました。男女岳でお会いした地元の人に花の名前と辺りの山々の名前をお聞きしたり、雪渓で遊んだり、のんびりと頂上で食事をしたりして快晴のみちのくの山を満喫しました。僅かの登りでこれだけの花が見られたのは望外の幸せです。大汗をかかなくても沢山の花に出会える、ただし観光バスから降りてすぐでは見られないという絶妙な場所に花々があるのも静けさを保つ要因だと思いました。東北道をあきれるほど長時間走って来たかいがありました。 2011.7.11

概念図と時間
田沢湖温泉
3:40

カーナビをセットして田沢湖温泉の宿泊先を早目に出発、ゲートの閉まる前に8合目を目指します。途中大きなたざわ湖スキー場のホテル街を抜けると秋田駒ケ岳八合目駐車場の看板があります。右折して狭い砂利道を登ります。森の中を抜けた頃8合目の駐車場に到着。広い無料駐車場には6台ほどの車が止まっているだけでした。一休みしながら早めの朝食をとります。

私達は8合目の駐車場から片倉岳を目指す反時計回りの道を進みます。僅かな登りで片倉岳に到着、左手に男女(おなめ)岳の丸い山肌にそって阿弥陀池に向かいます。後は登りらしい登りもなくコマクサの咲く焼森の頂上まで歩けます。

片倉岳から阿弥陀池の間は湿地帯が多く花の多い場所です。横岳から焼森の間は石楠花が多く見られます。焼森の頂上近辺は細かい砂礫地帯で一面にコマクサの群落が見られます。

八合目駐車場着

4:20

八合目駐車場発
5:20
片倉岳着
5:55
片倉岳発
6:10
阿弥陀池
7:05
男女(おなめ)岳着
7:22
男女(おなめ)岳発
8:00
阿弥陀池着
8:13
阿弥陀池発
8:20
焼森経由八合目着
10:10
八合目から阿弥陀池

早朝の八合目無料駐車場。ゲートの閉まる前に登って来たので広い駐車場には5~6台の車が止まっているだけでした。男女岳と思われる頂上が見えます。右に片倉岳への斜めに上る道も見えます。この駐車場にはトイレと休憩所が備わっています。早めに朝食をとりました。アルパこまくさからの定期バス乗降場になっています。

駐車場から辺りの景色を眺めます。朝焼けの中、太陽が昇ろうとしています。今日は暑くなりそうです。

少し湿り気のある道を緩やかに登ります。息もきれない程の緩やかな登りです。道の際に続く花々を落ち着いて愛でながら進みます。

途中不思議な景色を見つけました。たしか秋田駒ケ岳は火山ではなかったかとこの景色を見て思い出しました。柔らかな山容のこの山の中で、極めて原始的な風景に出会いました。

沢山の花に出会って足が中々前に進みません。それでもぽっと前が開けると片倉岳の標識。後が男女(おなめ)岳だと思われます。登りはここでほぼ終わりです。あとは阿弥陀池までだらだらとした周回コースが続きます。辺りはコバイケイの群生地、ミヤマダイコンソウやニッコウキスゲが咲いています。

八合目から阿弥陀池の間に見た花々

この間は少し湿り気を帯びた半湿地帯のように感じます。草が茂りその中に高山植物が鮮やかな色で私達を魅了してくれます。花の名前は間違っている場合があるかもしれません、お許し下さい。

ゴゼンタチバナ(下は群生した場所です)
ハクサンチドリ
ハクサンチドリは登山道の脇にかなり沢山咲いていました。多分ランの仲間と思われる優雅な咲き方が良いと思いました。ゴゼンタチバナ丈の低い花ですが確りした花と葉が山野草らしいと思いました

モミジカラマツソウ

はっきりした白が一際目立ちます。丁度季節なのか、かなり多く見られました。

 
シモツケ
 
タニウツギ
 
オノエラン
 

ウラジロヨウラク

今が丁度見頃のようです。ドウダンツツジを思わせる釣鐘状の赤紫の花房がとても魅力的です。

 
ベニバナイチゴ

 
ノウゴウイチゴ
 
イワオトギリ
 
ツマトリソウ
 

ミヤマダイコンソウ

大きな群落が幾つもみられます。緑の高原のあちらこちらに鮮やかな黄色の島があるようです。

シロバナヨツバシオガマ
 
ウスユキソウ
   

エゾツツジ

鮮やかで愛らしいこの小さなつつじに出会ったことはこの山を訪れた大きな思い出になりました。大雪山で出会って以来の行幸です。咲き方、姿、色、全てが気に入っています。

 
 
 
コバイケイソウ
ニッコウキスゲ
 
ナナカマド
 
ヨツバシオガマ

阿弥陀池

次々と姿を見せてくれる花の群れに歓声を上げているうちに木道が表れます。ちょっと進むとそこが阿弥陀池でした。左に男女岳が見えます。漣のたつ湖面にその姿を映しています。出発が早かったせいかここまで人に出会うことがありませんでした。静かに咲く花を心ゆくまで観賞することが出来ました。トイレを備えた避難小屋の前から左に男女岳、右に焼森への道と分かれます。まず左に道をとって男女岳に登ります。
秋田駒ケ岳 1・
06/10/2020
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