秋田駒ケ岳・1,637メートル②男女岳から八合目まで  地図 ①八合目から阿弥陀池 
男女(おなめ)岳頂上からの阿弥陀池

阿弥陀池から左に道をとって一登りで男女岳の頂上に出ます。眼下に阿弥陀池その後方には男岳。頂上から阿弥陀池に下り、雪渓の右側を横岳からの稜線に登り、左に焼森に向かいます。あたりの山の名前は分かりませんが岩手山がすぐ近くに見えます。極めて見晴らしの良い頂上です。

私たちの後ろから登ってきた方が地元の人で、花の名前や周囲の山の名前を親切に教えてくれました。帰路、八幡平に回って帰ろうと思い尋ねたところかなり時間が掛ることが分かり諦めました。事前にそれが分かって大変良い情報を教えていただき感謝した次第です。のんびりとしている私達を後にその地元の方はさっさと降りて行きました。阿弥陀池まで戻りトイレに入りました。その前に柄杓が置かれた水場があったので手を洗うことが出来ました。2011.7.11

概念図と時間
田沢湖温泉
3:40

八合目駐車場着

4:20

八合目駐車場発
5:20
片倉岳着
5:55
片倉岳発
6:10
阿弥陀池
7:05
男女(おなめ)岳着
7:22
男女(おなめ)岳発
8:00
阿弥陀池着
8:13
阿弥陀池発
8:20
焼森経由八合目着
10:10
男女岳の頂上です。雲の切れ間から眼下に田沢湖が見えます。ぐるりと山に囲まれているのが分かります。山が空いているので景色も花も気の向くまま心ゆくまで堪能出来るのです。それがとても嬉しい事でした。
男女岳から八合目登山口

ミヤマダイコンソウがあちらこちらに大きな群落を作っています。

阿弥陀池の避難小屋から男岳を望みます。前方が片倉岳の道です、私達はこの方向から歩いてきました。

ここで道は焼森と男女岳の道に分かれます。私達は一旦男女岳の頂上への道をたどります。僅かの登りで1637メートルの男女岳頂上です。

焼森への稜線はシャクナゲを中心とした高山植物に囲まれた見晴らしいの素晴らしい稜線です。涼風が心地よく、汗にまみれた体を洗ってくれます。可憐なエゾツツジの群落が見られます。目を挙げれば晴れ渡った青い空の彼方、左に岩手山・右に早池峰が望まれます。

 
シャクナゲの林を美しい蝶が蜜を吸っていました。私達を先導するように先へ先へと飛んでいきます。羽根を広げた時に撮影しようとしたのですが素早い動きで間に合いません。薄茶色の大変綺麗な小型の蝶でした。この旅の思い出に残る姿です。

阿弥陀池から焼森の間に見た花々

時折稜線にガスが吹き付けてきます。一時涼風が体を冷やしてくれます。

阿弥陀池から稜線に登る道の左に雪渓が残っています。そこへ降りてみると雪渓との際に幾つかの花が咲いていました。このような条件でもけなげに咲いている可憐な花に感動しました。稜線上はシャクナゲが多く見られます。焼森の頂上は砂礫で覆われ居ますが コマクサの群生地になっています。

イワイチョウ

ガンコウラン

少し小高くなった雪渓の際に花々と一緒に、目立つほど美しい自然の景色を作ってくれていました。

   

ヒナザクラ(雛桜)

雪渓の際の小高くなった台地にショウジョウバカマやガンコウランと共に小さな花畑を作っていました。

 
雪渓の際にショウジョウバカマの群落を見つけました。ガンコウラン、白いヒナザクラなどの高山植物が適度な間隔でそれぞれすみ分けています。狭いながらも、白い雪渓との組み合わせは照りつける夏の暑さを和らげてくれる天上の楽園です。

シャクナゲ:あちらこちらに咲いています。白と少し赤の混じちらこったものが目立ちました。

ミヤマキンパイ

男女岳の頂上直下にミヤマダイコンソウ等と一緒に咲いていました。あたりは黄花の群落になっています。

ミヤマハンショウズル:焼森に続くシャクナゲの咲く稜線上で上品な紫の花を見つけました。シャクナゲの枝に巻きつくようにして大きな花弁を広げています。初めて見る花でしたので、ありえないのですが、まさか園芸種のテッセンかと思ったりしました。

コマクサ:

男女岳の頂上でお会いした地元の人が教えてくれたコマクサ、焼森の頂上一帯には群生地が広がっています。思わず歓声をあげてしまいました。望遠で何枚も撮影しましたがうまく撮れませんでした。やっとこの写真がなんとか可憐なコマクサの姿を残してくれていました。最後に秋田駒ケ岳の女王にまみえることが出来ました。

焼森の斜面にコマクサが群生しています。登山道の脇にも見られますがかなり広い範囲に咲いているようです。
   
稜線から見た男女岳

シャクナゲの林の先に男女岳が見えます。僅かに阿弥陀池が青く光っています。人ごみにせっつかれる事も無く、気ままに晴れ渡った秋田駒ケ岳の景色とその下に咲く沢山の高山植物を見ることが出来た楽しい旅でした。これから出発点の八合目駐車場へと下ります。焼森からは左にコマクサの群落を見ながらの楽しい道が続きます。この旅の終わりに大きな思い出を残してくれました。八合目に下りてから乳頭温泉に向かいます。

秋田駒ケ岳 ・2
06/10/2020
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