日光・女峰山・2464m②頂上から下山地図 ①唐沢小屋まで

(行動表)志津乗越出発 6:30⇒馬立7:32⇒沢で朝食7:45~8:10⇒唐沢小屋10:50~11:10⇒女峰山(にょほうさん)頂上⇒11:55~12:05⇒専女山で昼食12:25~12:50 ⇒帝釈山1:15~1:25⇒富士見平2:13~2:20⇒馬立3:55⇒ゲート通過3:15⇒志津乗越到着4:35(馬立から左回りに女峰山を越えて行きました。体力の衰えと写真撮影の為に立ち止まる事が多くかなり時間が掛っています。普通の方はこれ以上時間がかかる事は無いと思います)2013.10.21

唐沢小屋から10分程林の中を登ると一面ガレ場の広がった斜面に出ます。林道からも見えた頂上直下のガレ場です。森林限界を抜けて見晴らしは一段と良くなります。
ガレ場の岩石は何処までも流れ下って行くようです。これを人間の力で堰き止める事は、終わりの無い作業に思えます。

 

ガレ場を横断しながら少しずつ高度を上げていくとガレ場の間に緑が残っている場所が見えました。多分頂上の近くでしょう。もう一息で稜線に出るようです。ガスが山の斜面を駆け登ってきます。2013.10.21

女峰山頂上⇒帝釈山

11時55分標高2464mの女峰山の頂上に着きました。頂上の少し下に小さな社があります。その前は少し平らで休憩には絶好の場所ですが、二人連れの登山者の人が昼食を取っていました。霧降高原から登ってきたら誰にも会わなかったので荷物を広げて休憩したと申し訳ながっていました。頂上に着く頃には霧が酷くなる一方で景色は見えなくなりました。残念ですが、早々に先を急ぐことにします。どうも逆光になるとカメラの調子が良くありません、色が飛んでしまっています。 2013.10.21

10分程頂上に留まり自動シャッターで写真を撮ります。綺麗が晴れるの待って見ましたが、斜面に沿って早いスピードで駆け上がってくるばかりです。

頂上から帝釈山に向かって下りに掛ります。天気が良かったらさぞかし見晴らしの良い素晴らしい尾根道でしょう。女峰山頂上から30メートルほどのこの下りが最も快適でした。

快適な尾根道を僅かのアップ・ダウンを繰り返しながら歩きます。振り返ると頂上辺りの景色は殆ど霧の中で定かではありません。

時折それでも霧の流れが途切れて女峰山の頂上と思われる尖った山が見えますが、一瞬で霧の中に隠れて撮影する間がありません。

女峰山から快適な稜線を20分程歩くと鎖が垂れ下がった小高い岩が表れます。専女山です。霧の晴れ間を待ちながら昼食を取る事にします。25分程昼食を取りながら待って見ました。それも無駄な希望だったようです。晴れていたらさぞかし見晴らしの良い場所だろうと残念です。

厚い霧の壁の中にぽつんと専女山という標識が立っているだけです。2013.10.21

いくら待っても、霧が驚くほどのスピードで斜面を途切れることなく駆け上がってきます。霧の立ち込める中、この尖った頂きが女峰山かもしれません。諦めて帝釈山に向かいます。

帝釈山から志津乗越の駐車場まで

霧で何も見えませんが大きなアップ・ダウンの少ない快適な稜線を歩きます。帝釈山の頂きは平で広いスペースがあります。2013.10.21

帝釈山からは、前夜来の雨で更に登山道が抉られたようで歩きにくい下り道が50分程続きます。樹林帯に入り景色は見えなくなります。小雨がぱらつきだして、漂う霧と相まって夕方のような雰囲気になりました。唐沢小屋まで後先しながら登って来た登山者の人はここまで会えませんでした。頂上で二人ずれの方にあったきり殆ど一人旅です。突然樹林帯が切れて広場のような場所に出ます。
富士見峠と言うのでてっきり狭い山道にあるのかと思ったらかって林道が通っていた跡が見られる場所でした。ここから志津乗越近くの駐車場まで林道を2時間弱近く歩く事になります。10分程は放置されたままの林道を歩きます。
苔で覆われた岩の上に石積みが見られます。 富士見峠から50分弱歩くと突然車が10台程止まった場所に出ます。護岸工事が行われているようです。崩壊した谷の岩が転がり、流れで巨大な黒々とした岩盤が不気味に光っていました。これからも今まで通り終わりのない工事が営々と続くのでしょう。自然の凶暴な力を見るとひるみますが、人間の諦めを知らない意志の力も侮れないと感動しました。ここからは車の通る歩きやすい林道になります。
黄金色に色付いたカラマツの林が途切れながらも続いています。富士見峠から志津乗越の駐車場までおよそ2時間続きます。雨が強くなってきたのでレイン・ウエアーを着込みました。 紅葉が程良く混ざり合って景色にアクセントを付けてくれます。

時折黄金色に輝くカラマツの木が表れます。長い林道歩きに飽きを感じますが、その時を狙ったように姿を現してくれます。

個人的な趣味として、一面とか一杯の紅葉とかにはどうも気が向きません。所々に、それも赤くない葉っぱを見るのが好きなのです。私には好ましい頻度と纏まりです。雨が落ち、霧が漂う夕方のような景色、一人でとぼとぼと歩いていると無性に普段の生活の場所が懐かしくなります。足を急がせました。

3時30分、登る時に沢に向かって下りて行った馬立の標識に戻ってきました。

ここからなら1時間は掛りません。ただし、帰路はここまでは少し下り気味でここから後半は緩やかな登りになるのです。2013.10.21

ゲートまで戻ってきました。志津乗越近くの駐車場まではまだ緩やかな登りです。帰りは駐車場まで15分程掛るでしょう。

遠くに車が見えてきました。ぽつんと一台だけ止まっています。何とも心強い私の相棒です。疲れたなどと文句も言わずに望む場所まで私を運んでくれます。

矢板市に出てから東北道に乗り村に向かいます。雨と汗で濡れてしまった体を洗い着替えをしようと日光市営の”やしおの湯”に入浴していく事にします。大変分かりにくい場所でした、カーナビにセットしておいて助かりました。夕方のせいかかなり混雑しています。食事などの設備がかなり良いように見えます。露天風呂を備えた入浴部分の大きさは、夕方の一番入場者の多い時間帯のせいか若干せまいような気がしました。一部循環式の温泉だと思いました、温泉に入るというより入浴すると言う印象です。電話0288-53-6611・日光市清滝和の代町1726-4・木曜休館・10:00~9:00・入浴料約¥500(時間・年齢により割引あり)。清滝ICの近く、市内を流れて鬼怒川に合流する大谷川が目印です。

汗を流して快適な気分です。眠くもならず東北道を走って村に帰りつきました。訪れるには大変便利な日光、山頂の尖り具合・見晴らしの良い快適な稜線歩き、十分満足できた女峰山でした。女峰山①②終了2013.10.21

06/03/2019
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霧が流れる女峰山頂上・下りから望む