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県境の村から車で那須岳駐車場を目指して高原道路を登ります。途中の北温泉の近くから朝日岳を見上げます。何時も見てもほれぼれする姿です。これが誰でも約2時間強で登れる山だと思えない印象を与えます。那須連山では最も好きな山です。
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まだ紅葉が始まったばかりのせいか駐車場も空いています。もっとも多くの観光客はお昼過ぎにやってくるので空いているのかもしれません。お目当ての朝日岳の紅葉はやっと始まったばかりのようでした。それでも凛々しい姿と紅葉の組み合わせに見惚れてしまいます。
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右に朝日岳、左に那須岳、絶好の撮影ポイントで遠足の高校生らしき一団が記念撮影をしていました。若者だけは元気です。普段着で寒さを感じないようです。家人に嫌な顔をされながらも、私は今日も地下足袋を履いています(遠慮して、指の分かれていない運動靴状のものを着用しました。あごを出すよりよっぽど良いと思っているのです)。この人込みでは少し恥ずかし気がします。皆強風に顔を強張らせながら景色を見ているので私の地下足袋など気にもならないとは思うのです(家人や私が気にするほど)。写真の那須岳の斜面もススキと紅葉の組み合わせが見事です。噴煙はこの裏側になります。
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朝日岳はどこから見ても見惚れてしまいます。とんがり具合や岩肌との組み合わせが見事です。右側の岩肌が紅葉しています。来週あたりは全体が真っ赤になるかもしれません。強風が吹き付けるのも気になりません。
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強風で帽子が飛ばされます。女性の中には強風を避けるためにほっかむり姿が結構見られます。格好など構っていられない程の風です。標高はそれ程ないのですが、強風は那須名物です。 |
峰の茶屋までの道に雪が残っています。寒さは強風だけではなかったようです。私もポケットに手を入れて登りました。 |
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峰の茶屋が見えます。強風を避けるように小屋の陰で食事をしている人もいるようです。小屋に着くと中にも結構人が居ます。トイレを探してうろうろしましたがなさそうなので直ぐに朝日岳へ向かいます。稜線は一段と風が強まります。体重の軽い家人は風で体が前に進まないようです。体を支えながら歩きました。
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山陰に入ってやっと落ち着いて景色を眺める事が出来ました。ここで朝食をとりながら辺りの景色を眺めます。リンドウが咲いていますが7分咲き程度、このまま雪に埋もれて終わるようです。茶臼岳の噴煙が強風の為に山の斜面を舐めるように流れています。白く見えるのは雪のようです。
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この辺りだけは、山の影を歩いているので強風を避けて朝日岳の姿を眺めることができます。頂上の右側が白くなっていますが雪だと思われます。 |
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これから進む登山道が見渡せます。左側から巻き込んで登ります。この少し先で巻き道を抜けます。風が一段と増してきました。
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山陰を出ると強風が一段と強まったようです。会津側から体を持って行かれそうな風が吹きつけます。
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岩陰には雪が残っています。家人は余りの強風に頂上直下から引き返すとの事で一人で下って行きました。
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朝日岳の肩です。空は晴れているのですが、立っているのにも難儀する強風です。小灌木に雪がこびりついて冬景色の様相です。
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朝日岳の肩からはわずかで頂上です。途中の道は冬の近いことを教えてくれています。
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頂上直下、小灌木に雪がまとわりついています。多分日陰の雪はこのまま溶けずに冬を迎えるのではないでしょうか。
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朝日岳の頂上です。後から登ってきたご夫婦の女性が強まった風に岩の間に身を入れて避けていました。私も足を踏ん張りながら周囲の景色を大急ぎで撮影して下山に掛ります。途中から引返している家人が気掛かりの為足は自然と速くなります。一気に峰の茶屋まで降りて駐車場への道へ入ると風が弱まります。大急ぎで下って行くと先に家人らしいコート姿をみつけました。一層足を速めて多分ここだと思ったところの角をまがっても姿が見えません。どうしたのか訳が分からず更に足を速めて駐車場へと向かいます。そこに着いても姿が見えません。
そろそろ心配していたところ30分程経ってやっと降りてきました。梨を2個手にしています。聞くと目の前を勢い込んで下って行く私の姿を見て声を掛けようとしたらもう居なかったとの事です。全く気付かずに追い抜いていたようです。その時、道にデイパックから梨を2個落して行ったとの話を聞いてあきれてしまいました。袋が家から持って来たものだったので分かったそうです。やはり稜線で風で体を倒されてしまったそうです。強風の凄さを目のあたりにして紅葉見物どころではなかった今回のハイキングでした。
那須甲子道路を平成の森公園へ向かいます。駐車場が一杯でした。更に甲子方面に向かい、途中赤面山スキー場の跡地に車を入れて山を見ながらのんびりと昼食のおにぎりを食べました。2011.10.03
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