至仏山・2228メートル その2至仏山から鳩待ち峠(その①登り地図

頂上からの下りは岩がごろごろして歩きにくい道でした。それでも下りなので足がつるというトラブルもだいぶ楽になってきました。振り返れば広がる秋の青空の下に越えて来た至仏山の頂きが見えます。至仏山は遠望するとなだらかな草原の山に見えますが、実際は登山道に岩がごろごろした山でした。

眼下には時折鳩待峠の駐車場、左手には尾瀬ケ原から立ちあがる燧岳。見渡す限り山なみが続きます。2013.09.09

小至仏山を一登りすると後は見晴らしの良い下りだけになります。登山道の両側は夏ならお花畑であっただろうという気配がします。今は花は殆ど見られません、既に花の季節はすぎてしまったようです。
小至仏山の辺りから見える燧岳、東側の斜面が見えるようになります。沼山峠から尾瀬沼への道は多分斜面の端の辺りでしょう。この景色ともお別れです。鳩待峠への下山路は林の中へ入っていきます。2013.09.09

小至仏山をほぼ下りきって気分の良い斜面に出ます。登山道には岩が少なくなってかなり歩きやすくなりました。

至仏山の頂が僅か見えるだけになりました。いよいよ超えて来た山とお別れです。

オヤマ沢田代と思われる湿地帯が木道の両側に広がっています。白い花がぽつんぽつんと咲いていました。

 

オヤマ沢田代で見晴らしの良い場所が終わるようなのでセルフ・タイマーで写真を撮りました。そして湿原の花の写真も撮ります。下り道になったお蔭で足のつるのがなくなったようです。登山道は林の中に入ります。辺りには人が居ません、熊に出くわさないように林の中の道を大急ぎで下ります。

突然鳩待峠の広場に飛び出しました。沢山の観光バスが止まっています、霧の朝出発した静寂とは打って変わって鳩待峠は喧騒の場所になっていました。至仏山の頂上で道を教えてくれた二人ずれの人がソフト・クリームを美味しそうに食べていました。如何にも汗にまみれた今食べたらさぞかしおいしいだろうなと思いながらも恥ずかしいので我慢します。お礼を言って駐車場に向かいます。

駐車場は車で満杯です。立寄りたいと思っていた寄居山温泉センターの事を駐車場の管理人の人に聞いていると、山の鼻の登山道から登った人達が何人か降りてきました。挨拶をしてから片品村の温泉に向かいました。2013.09.09

至仏山の草花

花の季節は終わったようですが、秋の花や残り咲きの花々がひっそりと咲いていました。花の名前は間違っているもの、そして不明のものなどがあります。2013.09.09

鳩待峠⇒尾瀬ケ原・山の花
尾瀬ケ原に下る登山道の脇に鮮やかな紫の花の塊が見えます。トリカブトの群落でした。夜露が花弁を覆っていました。
鳩待峠ではナナカマドが真っ赤な実を実らせていました。 ミヤマウイキョウは地味な花です。それだけに野草らしさを感じます。

↑アキノキリンソウもあるものは終わり、あるものは盛りです。高度の違いで温度差があるからのようです。

⇒サラシナショウマは薄暗い霧が覆う登山道ではその白花が目立ちます。   

山の鼻⇒至仏山

↑ウメバチソウが湿原の草むらに埋まってさいています。

←オヤマリンドウが湿原の草の壁からすっくと青空を目指して立ち上がっています。気高い青紫の鼻は遠くからでも見ることが出来ます。

森林限界を抜けた登山道の脇にシャジンの群生、いささか疲れたので一休みします。

シャジンの向こうには燧岳、草臥れて這いつくばった私には勿体ないほどの豪華な花園です。

←湿原でもアキノキリンソウが朝日に輝いていました。丈の低い湿原の草の中では優位を保っているようです。

 

⇒サワシロギクと思いますがたしかではありません。

イブキトラノオではないかと思いますが不明です。群生したこの植物の向こうは燧岳、私を感動させずにはおかない景色でした。
至仏山⇒山の鼻

↑ウスユキソウがたった一つだけ目に入りました。

花の名前が分かりませんでした。⇒

↑ノギクと思われますが間違っているかもしれません

←イワイチョウに似ているのですが花弁が少し違うようにみえます。

キバナアマナと思われますがいまどき珍しい鮮やかな黄色の花が咲いていました。 ミヤマツリガネソウと思われますが、確かではありません。チャボキキョウにも似ています。
オヤマ沢田代でウメバチソウをみました。2013.09.09
登山道の脇にはオヤマリンドウの群生地が続きます。
寄居山温泉センター(寄居山温泉・ほっこりの湯)

鳩待峠の駐車場を出て片品川を渡ると国道120号線に突き当たります。その交差点を右折して5分程で右にこの温泉施設があります。片品村・村営の温泉施設のようで、リニューアルしたらしく大変綺麗な温泉でした。駐車場も広く当日は平日の昼間なのですが地元の人が2~3人、切れまなく訪れていました。入浴料¥500。群馬県利根郡片品村鎌田4078-1 0278-58-45682013.09.09

露天風呂もなければ大きな施設でもありませんが内部は大変清潔で係りの方も親切です。駐車場も広くのんびりと山旅の汗を流すことが出来ました。関越道沼田ICと日光を結ぶ国道120号線の脇にありますが、片品川に沿った静かなローケーションです。とかく混雑する、つまり派手な看板・あからさまな商業主義が氾濫する尾瀬周辺としては出色の良心的な入浴施設だと思いました。

湯温は41.5度と書かれていましたので多少加温しているかもしれません。
静かな温泉で汗を流して気分は爽快です。小さな設備ですが係の人は親切で清潔な施設です。県境の村に向かう事にします。

眠くなったら我慢しないで休もうと決めて国道120号線を日光へ向かいます。丸沼・菅沼・金精峠・湯ノ湖・中禅寺湖・いろは坂と、まだ紅葉の混雑が始まっていない静かな景色を見ながら日光市内に出ます。今市に入り左折、芭蕉も通った日光北街道を経て矢板ICから東北道に乗り一路北へと向かいました。快適な温泉に入ったおかげで、眠くもならずノン・ストップで県境の村に到着しました。街から至仏山・日光を経て県境の村へ、そして街まで戻りましたがその走行距離は590キロでした。2013.09.09

06/12/2020
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鳩待峠の下山路から見た至仏山