至仏山・2228メートル その①登り・(その②下りと山の花地図

久し振りに時間が出来たので2013年9月9日・群馬県の至仏山(2228m)に一人で出かけました。花の季節が過ぎ、紅葉には間がある今、流石の尾瀬も一時静かな季節になるようです。

9月9日から1週間程、交通規制が解除され鳩待峠まで車で行く事が出来ます尾瀬沼が込み合う季節やこれからの紅葉の季節には車は戸倉までしか入れません。戸倉の駐車場から乗合タクシーで鳩待峠に来なくてはならなくなります。年々体力の低下は目を覆うばかりです。かなり写真撮影に時間を取られた事、体力の衰え、久しぶりに山に登ったので頂上の下で足がつってしまった等々、普通の方より2~3時間ほど余分に掛ったようです。2013.09.09

鳩待峠駐車場発6:08⇒山の鼻7:07~7:15⇒植物研究見本園7:20~7:50⇒至仏山登山口8:00⇒至仏山頂上11:40~12:03⇒小至仏山12:35⇒オヤマ沢田代13:00~13:20⇒鳩待峠2:15

9月8日関越自動車道沼田ICで降りて時間をつぶします。ICゲートとの先に駐車場がありました。鳩待峠の駐車場代が一日¥2,500と書いたあったので12時過ぎでないと二日分になるかと思ったのです。車で寝る用意をして寝袋にくるまりましたが眠れません。11時15分に出かける事にしました。日光に向かう120号国道を行きます。吹き割りの滝を過ぎて戸倉で片品川をわたります。時々道路には霧がかかります。駐車場に着くとゲートもなにも無くて車は自由に入れます。既に5~6台の車が止まっています。私も広大な駐車場の端の方に止めて寝る支度をします。

空には満天の星が瞬いています。寝付かれないままに横になっているといつの間にか眠ってしまったようです。外の明かりに起き出してみると管理人らしき人が石灰で駐車場に線を書いています。疎らな車がその人の指示で隙間を詰めて入口から並べ替えるようにしています。車は朝になってかなり増えていました。

外は霧です、管理人の人に駐車料金の¥2,500を払います。 駐車について:戸倉の駐車場代金は24時間で¥1,000と書いてありますので多分ゲートがあって時刻が表示されるのではないかと思います。乗合タクシーが¥900とありましたから往復で¥1,800、合計¥2,800になります。鳩待峠の駐車代は一日・暦日と書いてありましたからその日一杯と言う事のようです。それで12時過ぎに入らないと2日分かと誤解しましたが、どうも管理の人は夜になると帰ってしまうので夜遅くなると(限りなく夜中の12時近くならうるさくは言わないように感じましたが確かな事ではありません)。戸倉から鳩待峠はシーズンは一般の車が入れませんので、戸倉に車を置いて乗合タクシーで往復する以外ありません。今日はインターネットで調べると、草紅葉までには間があるようで鳩待峠まで乗り入れが可能でした。2013.09.09

①鳩待峠から尾瀬山の鼻

トイレは隣接した鳩待峠にあります。朝トイレにいってから管理人の人に見送られて出発6:8分。鳩待峠は霧に囲まれています。直進する道が山の鼻から尾瀬沼方面、左が鳩待峠から直接至仏山に登る道です。ここはバスやタクシーの乗り場になっています。

 

尾瀬沼の山の鼻を目指して下りていきます。なにか勿体ないほど下ります。因みに、至仏山は山の鼻からの道は登り専用で下る事は出来ないとの事です(環境庁のHPでは協力となっていますが禁止またそのニュアンスで書いてあったHPもあります。尾瀬保護財団 群馬県HP)。つまり鳩待峠から至仏山に直接登り同じ道を下山するか、一旦尾瀬に降りて山の鼻から至仏山に登り鳩待峠に下る周回コースのどちらかになります。私はこの周回コースをとりました。

鳩待峠を下ると木々の間の開けた隙間から左側の至仏山斜面の方向に霧がかかっています。幽玄な感じです。
木の間から至仏山が見えます。随分平らな山に見えますが、個人的な印象では山の鼻からの登りはほぼ直線的でこの写真の印象とは異なるものでした。
熊よけの鐘を時折鳴らしながら霧の道を下って行きます。時折左手に霧に覆われて朝日が差す至仏山が姿を現します。 川上川を左岸に渡ると山の鼻は間近です。霧が晴れてきました。快晴の一日のようです。
山の鼻には数人に人々が居るだけでした。左、至仏山の道に進みます。眼前に草原が広がっています。”植物研究見本園”と言うらしく木道が右方向に広がっています。
至仏山登山道のベンチから眼前に以前登った燧岳が見えます。草原と燧を撮影します。疎らな草原の花にも目を奪われます。2013.09.09
まだ静かな草原の木道を登山道に向かって歩いて行くと小さな池が目に入ります。写真を撮っている内に間違って”植物研究見本園”に入ってしまったようで小一時間ほどロスしてしまいました。
登山道はこの分岐を左に入るのでした。林の中へ踏み込んだ所に入山書等の記入する箱とカウンターが付いた登山口がありました。
②山の鼻から至仏山頂上へ
前日来の雨のせいなのか登山道は水が流れていてかなり歩きにくくなっていました。自然を保護するためだと思いますが木の階段がかなり多くこれも歩きにくい一因かもしれません。
森林限界を抜けると振り返る燧岳(2346m)の頂がだんだんと目の高さに近づいてくるのが感じられます。それを楽しみに登ります。

多分ここが高天原と言うところかもしれません。至仏山の頂が近い事が分かります。登山道は左に曲がりながら登りだしています。不覚にもこの先で左足がつってしまいました。

少し休むと痛みが和らいだようで登りだします。山に登るシャツもズボンも村に置いてきてしまったので,暮らす街の近くの土手を走る格好で登る羽目になりました。ズボンには黄色のストライプが付いています。こんな奇妙な格好で登っている人はいませんでした。

一人で山に来ると写真撮影が困ります。案の定自動で撮影したら頭が切れました。 残り咲きのシャジンの僅かな群生。燧岳が望まれます。

頂上があれかと見えるところで今度は右足までつってしまいあわててしまいます。ウオーキング・ストックをとりだしてそれを突きながら登ります。頂上はどうせ混雑しているからと岩に寄りかかって昼食をします。

足を延ばして目の前に尾瀬ヶ原と燧岳がまるで庭園のように広がる景色を眺めながら昼食です。30分程休んで歩き出しますがやはり足がつってしまって歩行に支障を来します。なんとか頂上にたどり着いてみると想像通り沢山の人々が昼食をとりながら休憩をしています。人の居ないところを選んで写真を撮り下りにかかります。多分下りになれば足のつったのも直るだろうと歩き出します。多少ぎこちなかったのですがかろうじて問題はないようです。2013.09.09

燧岳がほぼ目の高さです。2年前一人で燧岳に登った時は足などつらなかったのにと、体力の衰えを否応なしに認めざるを得ませんでした。尾瀬ケ原の草原との組み合わせは不思議な美しさです。この景色は燧岳より美しいようです。互いに向かい合う山に登って山の姿を見ると、ただの山には感じられない親近感が湧きあがってきます。その時の思い出が蘇るからでしょうか。この至仏山と燧岳、数年前の北岳甲斐駒が岳、思い出に残る良い山旅でした。2013.09.09
06/03/2019
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山の鼻から見た至仏山