大雪山・旭岳・2290メートル その②下山・山麓の紅葉

2013年9月30日~10月2日まで札幌に所用で出かけました。30日に仕事が終わったので10月1日、札幌からレンタ・カーを借りて、雨の中大雪山の旭岳に登りました。出発前は十勝岳を登ろうといろいろ調べたのですが、札幌に来ると10月1日の午前中は雨との天気予報、安全の為にケーブルカーで途中まで行ける旭岳に変更しました。最悪でも、雨が酷ければケーブルで姿見の池まで登って紅葉を見るだけと決めて夜明け前の朝4時50分札幌を出ます。

(所要時間)ロープウエイ乗車9:00⇒ロープウエイ姿見駅下車9:10⇒旭岳頂上11:40~11:50⇒ロープウエイ姿見駅着1:05⇒ロープウエイ乗り口戻る1:15

旭岳ケーブル・カー(カーナビには0166ー68-9111でセットできると思います。)

9月30日までは朝6時、10月1日から朝8時が始発になります。往復¥2,800、片道¥1,600。約10分程です。2013.010.01

早朝4時の札幌市内の駐車場、前夜から借りていた小型車、慣れない車でカーナビのセットに焦ってしまい旭岳ロープウエイ駅の設定がうまくいきません。駐車場の中は薄暗いので一応旭川市役所をセットして札幌市街を抜けます。2013.010.01
カーナビで手間取り4時50分駐車場を出発、札幌市内の繁華街もひっそりとしています。雨がフロント・グラスに吹きかけます。カーナビ設定のトラブルと相まって、まことに意気の上がらない出発です。
とにかく道央道札幌ICから高速に乗ります。深川のサービス・エリアでカーナビをセットすべく地元の方にうかがうとその方もICが旭川北か旭川鷹栖かはっきりしないようです。40分程掛りましたがなんとか設定しました。どうも電話番号が違って居たようで、分かれば簡単なことでした。6時15分、ホテルで作ってくれたサンドイッチで朝食にします。大変美味しく、全て食べてしまいました。昼食を買わないといけません。

旭川北ICで降りて旭岳温泉のロープウエイ駅を目指します。6時55分、石狩川を渡りました。雨は強まるばかりです。雨を心配している内に市街地を抜けてしましました。昼飯を買うのを忘れて大慌て、コンビニなど見当たらない道を走ります。

突然町が現れて北海道のコンビにセイコウ・マートが見えました。弁当とバナナとヨーグルトを買いました。

8時40分、ちゃんとセットされていたようで大雪山の公営駐車場に到着しました。既に始発の8時のケーブルは出た後でした。

インターネットでケーブルカーの乗り場の駐車場は¥500で隣接するこの公営駐車場は無料と書かれていましたがその通りです。平日・雨、紅葉の時期とはいえ広い駐車場はがらがらでした。

デイパックに衣料品と食料を詰め込みレイン・ウエアーを着込みます。あれほど忘れないようにと注意した手袋が見当たりません。幾ら探してもありません、ポケットに手を突っ込んで歩きました。ホテルに帰ってバックを整理しているとその手袋が出てきました。毎度ながら山に行くたびに忘れ物をして情けなくなりました。見上げる旭岳は雲で覆われています。傘を差して出発します。2013.010.01
ケーブルカー姿見駅から山頂への登り

ロープウエイには25名ほどの人が乗り込んでいました。姿見駅で降りると駅でこの近辺の観光等の説明をしていました。

私は雨の中を登りだします。メリハリのはっきしりとした北海道の自然が広がっています。説明を聞いている人たちはそれで下に戻るのかと思っていると、上からかなりの人が下りてきます。どうもかなりの人が長靴を借りて姿見池までの湿地帯を散策するようです。傘を差して雨を除けながら下ってきます。登るのは私一人で恥ずかしくなりました。2013.010.01

登山道の脇に白玉の木が白い実をぶら下げています。北海道の花は色彩が格別鮮やかに感じるのです。白玉の実の白さに見惚れています。辺りは湿地帯で雨で水たまりが出来ています。既に登山靴の中は水浸しです。2013.10.01

姿見池までの登山道が曲がりくねっています。どうも散策の道が幾つかあるようで下山時に間違ってうろうろしてしまいました。9時15分、姿見駅を出て10分程で眼前に噴煙をふもとにまとった旭岳が見えてきました。頂上は雲の中に隠れています。雨は間断なく降ります。防水カメラと普通のカメラを交互に使い分けながら写真を撮ります。時折レンズに水滴が写り込んでしまいます。旭岳山麓の噴煙は辺りに大きな音を立てながら白い煙をを吐き出しています。活きている山だと感じました。2013.10.01

9時20分、草紅葉の草原が広がります。噴煙を吐き出す荒々しい旭岳、雨雲に覆われた頂上、鮮やかな草紅葉、北海道らしい景色に感動します。

個人的な感想なのですが、北海道の自然の色合いが何故かとても鮮やかに感じてしまいます。あいまいさのないはっきりとした色合いのコントラストに見惚れています。

姿見池を過ぎると緩やかに山頂への道が登りだします。姿見の池がここから見ると名前の通りです。周囲に湿地帯が広がっています。ケーブルの時間に合わせて時折数人の人々が雨の中池を見学に登ってきます。
旭岳山腹の噴煙が足下に見えます。気味の悪い音を立てています。
対岸の稜線と手前登山路との間の沢の頂点が頂上なのですがガスの中に埋もれて全く見る事が出来ません。

砂礫の登山道が続きます。天気が良ければ,景色を見ながらのんびりを登れてさぞかし楽しかったであろうと残念です。レイン・ウエアーの防水能力が劣化したらしく雨が沁み込んで不愉快な気分です。手が冷たいのでポケットに突っ込んで歩きます。

噴煙ははるか下になりました。その先には緑の林が広がっています。突然ガスの中から男性に引率されたツアーと思われる5~6人の女性に出会います。1時間前の、8時のケーブルカーで登り出したようです。後はずっと一人です。

10時46分ガスの切れ間から左手に頂上らしきものが見えてきました。
10時40分、旭岳の頂上です。時折ガスの切れ間から近くの山が見えますがすぐガスに囲まれてしまいます。雨が激しく、風も吹いています。長くとどまる事は出来ないので写真を自動シャッターで数枚とり10時50分下りに掛ります。

雨と風の吹く頂上には誰もいません。休憩もままならないので下る事にします。2013.10.01

(②下山と紅葉は近日中に掲載申し上げます)

06/11/2020
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姿見池からガスの中の旭岳