富士山の展望台三つ峠山へ①富士山須走り登山口浅間神社  

静岡県の御殿場に所用があったのでついでに三つ峠山を散策してみる事にしました。東名高速から見る富士山は雲の中です。はたして雲が晴れるのかと案じながらの旅でした。その途中御殿場から須走登山口にある富士浅間神社の立ち寄りました。御殿場に来たときには立ち寄る場所の一つとなっています。緑で膨れ上がるような鎮守の森と空を塞ぐような巨大な富士山が私の心を引き付けます。

古い時代からの富士山信仰の登山口として栄えた神社です。多くの人々が講を組んで先達の元、ここから富士山を目指した名残の沢山の碑石が神社に建立されていました。神社は現在工事中で本殿などには参拝が叶いません。観光バスの訪れるコースではないので静かに境内を散策することが出来ます。
境内入口に富士の豊富な伏流水が流れ出た『信しげの滝』が音を立てています。前回は工事中で水が止まっていました。勿論これはどこかに自然水の調整弁があるのでしょう。2009.07.07

須走り浅間神社境内図
境内案内図の⑰に広い駐車場があります。そこから見上げた空には富士山がそそりたっています。

樹齢500年のハルニレ
エルムとも言われ北海道大学のキャンパスや植物園の巨木の並木が知られています。
樹齢300年・モミの木

富士講講碑群

富士講を始めとした山に登って信仰を深める各地にあったようです。この富士講はその中でも霊峰の富士山を登ることからありがたみもあったことでしょう。

長い道中の危険性を減じるためにも、幾多の講が組まれて富士を登るという肉体の酷使を伴った精神の浄化を目指したのです。この須走浅間神社は最も当時一般的だった須走登山口の神社として深い信仰を集めたようです。

講の成果を示すとともに、浅間神社への感謝をこめて境内には多くの石碑が建立されています。

鎮守の森の植物
 

境内の豊かな緑の森の中には心を騒がさないような静かな花がひっそりと咲いています。森の光が僅かしか差し込まないその中ではショウマの色が際立って目立ちます。と言ってもやかましい咲き方ではありません。そぞろ古の山を登った人々へ思いを巡らす心の邪魔にはなりません。

本殿左に手洗いがあります。そこに『長寿亀石』を名付られた石が置かれていました。多分富士の溶岩が固まった物だと思います。確かに亀の甲羅のような丸みを帯びた石なのですが、下の部分が欠けたようにも見えます。

神社で頭を垂れてから『三つ峠山』へと向かいます。

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11/18/2018
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