チョウジカズラ
この木を何で買ったのかが今では分かりません。とにかく最初は何でも植えたがったのだと思います。その内好き嫌いが出てきてしまうのはいかんともし難いことでしょう。

つる性の植物は一般的に遠慮がありません。そばにある花木に巻きついて際限なく勢力を伸ばしていくものが少なくありません。それが怖くて余りつる性の植物は植えないようにしています。

”ツルウメモドキ”で懲りました。赤と黄色の綺麗な実に引かれて近所の山から分けて貰いましたが、たまに訪れる者には、とても旺盛な勢力を抑え切れません。あっと言う間に裏山の杉に巻きついて手が届かないほど伸びてしまいました。泣く泣く根元から切りました。

このチョウジ(丁字)カズラはおとなしい方です。大きなナツツバキ巻きついて1メートル程の高さで枝を伸ばしています。花が咲けばコーヒーを片手に座り込んでしげしげと鑑賞しています。ただ格別褒める言葉は思いつきません。それだけ地味な花ですが、お陰で庭の植物相が豊かになることで変化に富んだ空間を作り出しているのは確かです。

幾ら王者のボタンでも、そればかりでは空間に奥行きが感じられずに、私は飽きてしまいます。チョウジカズラ等の花木があってのボタンです。自然とは巧みにバランスが取れているものだと思いました。2008.06.24

7/2/2008

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