県境の高原の村の春は遅々とした歩みでやってきます。今朝起きると大粒の雪が落ちていました。一時辺りは冬かと思うほどの真っ白な雪面と化してしまいました。

雪の降る中で梅を見て、少し道を下ると春爛漫の一本桜が待っている、暮らす街では経験の出来ない春の風景です。2019.04.10

今年の梅の花の見事な咲き方を見ると、2018年の梅の実が全く成らなかった反動かと思えてきます。今年の冬は枝を大量に切り取り肥料を撒いて梅の実が成る事を念じていたところでした。今年こそ大量の梅の実が成るような気がしています。3本の梅の木の内の2本が競って花を咲かせています。手前は古木で後ろが若木の南高梅です。2019.04.10

ナンコウウメは実を大きいのですが花びらも大きく少し桃色がかた美しい花です。2019.04.10
1本離れた畑の脇に植えられている梅郷も大量の花が咲いていました。樹勢が元気ですぐ脇芽が出てきてあっという間に花が咲いてしまいます。こちらは果たして実が成るかと案じています。2019.04.10
2018.04.11データ
県境の高原の村では梅と桜が一緒に咲きだします。満開にもう一歩の初々しい花の色は私の好みです。此処には梅の古木と後ろに街の植木屋さんで購入した南高梅があります。2018.04.11

2017年は梅の実が全くならず梅酒を作る事が出来ませんでした。今年は正月に滞在した折に根元に肥料をあげたのでたっぷりと実を鳴らしてくれるかもしれません。

満開にはあと数日の時間を要するようです。2018.04.11

古木の梅の木の花です。少し花を摘んだ方が良いのでしょうが可愛そうなのとこの姿も見たいのでいじらない事にしました。2018.04.11

大きな実の成る南高梅、花びらも大きめです。どちらかと言うと気難しい梅のようで沢山の花が必ずしも沢山の実を約束してくれているのではありません。

期待半分でその時を待つことにします。2018.04.11

木蓮の木の脇に植えた”梅郷”、この梅の木は大変元気で手間がかかりません。沢山の花は沢山の実を約束してくれる育てやすい梅の木です。粒は少し小粒です、これは放置して実を成らせすぎる事が原因と思われます。2018.04.11

今朝はこれから街に戻る朝、二日に渡り多くの北国の桜の花を見た後には、静かに花を開かせる梅は一服の清涼剤に思えます。まさに秘すれば花の趣です。

3本の梅の木に実がなる頃、運よく訪れる事が出来る事を願って帰路に付く事にします。2018.04.11

2014.04.14データ

標高400メートルの村では桜までもう一息、梅が満開の時を迎えています。車で10分も走るとそこは満開の桜、そして戻ってくれば満開の梅。華やかさと静寂、二つの美しい春の花を一時に愛でることが出来るなど恵まれています。厳しい冬を過ごす者への自然のご褒美です。手前が普通の梅で右後ろが南紅梅です。

 

 

 

左は梅郷という種類ですが、どこか寂しげな花の付方です。実も手入れが出来ないせいかほんの数個なるだけです。2014.04.14

4月13日夜11時に村に到着。空には満月が輝いていました。花々の芳香が一面に漂っています。セーターが無くては寒い夜ですが、ヘッド・ライトを付けて花を探して庭を歩きます。星が瞬き満月の柔らかな光が広がります。満月と梅を撮影してみました。 2014.04.13

 

旧データ

大きな木に花が咲くとあたり一面が華やかになります。冬枯れの庭にも明るい春の到来が近い雰囲気が醸し出されます。春のおすそ分けです。最も春の訪れを実感させる桜には、まだまだ間があります。梅の花は静かな花です。りりしく媚びない花だと思います。静かに咲く花を見る心は、やはり静寂、花の陰に立ってゆっくりと春の訪れを感じています。時々頬を刺す風には冬の名残の冷たさがあります。那須山の頂は雪、中腹の3メートルほどの鳥居も雪の下です。

 
梅干しここには2本の梅が重なっています。手前の古木は名前も知りませんが、知り合いの庭から移植したものです。田んぼ側に咲くのは花びらが大きな南紅梅です。この他にもう一本”梅郷”が植えられています。3本の梅から大きな竹ざる一杯の実がとれます。インターネットで梅干の作り方を学んで、その通りにカビがはえないように注意して造ったら、売られているしっとりして柔らかい梅干と同じものが出来たのです。自分でもすごいと思いました。このような情報を載せている人達に感謝しています。2個の梅干は2005年製、南紅梅ですが重石が入っているので扁平につぶれてしまいました。ねっとりしてショッパミがまろやか、ご飯のお代わりもう一杯、これこそ貧者の贅沢です。何もしなくても毎年収穫があります、買うのは塩だけです。

雪の梅の花芽春雪の梅

街ではあちらこちらで梅が満開です。きびしい冬の寒さの村で生きる梅は、つぼみがやっと色づいた頃です。まだ少し寒さに震える日をおくらなくてはなりません。多くの花が長い冬を耐えて、短い期間にまとめて咲きだすのです。それだけに彩りの深さは濃密です。花々の香りが庭を移動するたびに心を癒してくれます。優雅な色々が辺りの自然と調和して複雑な景色の層を形成するのです。 2010.3.8

 

南紅梅満開
南紅梅 南紅梅

南紅梅が大きな花弁を広げています。去年は梅が不作で梅の実の収穫が叶いませんでした。久しくした事が無いのですが梅干し用の梅の実を購入しました。今年は大丈夫のようです。豊かな梅の実の収穫が望めそうです。南紅梅は静かな咲き方が多い梅の中でも最も艶やかです。頭上を塞ぐ花の塊が待ち焦がれた春の到来を告げています。2010.4.12

06/26/2021
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