脇を投げれる沢の水でゴミと土を落とします。腰が痛くなりました。沢山の街に住む友人の喜ぶ顔が浮かびます。

水を切る為に陰干しをします。こうしてみると夢中で採った大量のミョウガに、採った本人もその量にびっくり。早速ミョウガの天麩羅を食べる事にしました。それなら蕎麦を打とうと、夕方早目に取り掛かりました。

ミョウガ採りの前、りさい庵に朝９時３０分に野菜の買い物に出かけました。街では野菜の購入を極力控え、ここでささやかな衝動を爆発させるのです。とにかく安くて新鮮なのです。街の３分の一程度でしょうか。目の色が変わってしまいます。今回も大量の収穫、果たして食べきれるかを案じるより、買いたいと言う衝動が勝るのです。早速、ミョウガに加えて今夜の天麩羅の食材に使用します。

先週上高地の帰路、松本市の近くの信州・山形村唐沢そば集落”水舎”で感じた疑問を解決すべく何時もより僅かに太めに切って見ました。私の想像通りの結論です。今までが細すぎて私には風味の点で満足できませんでしたが、普通の太さにすると案の定それなりの風味が出てきます。それでも家人は、従来の細い方が良いと言うのです。味の好みには個人特有のものがある事を実感しました。次回からは半分が極めて細い蕎麦、半分が通常のものよりやや細めに仕上げる事にしました。

ミョウガやカボチャ、モロッコ・インゲン、カキアゲ等の野菜の天麩羅を心行くまで堪能しました。自らの手で収穫した新鮮な野菜を口にできる村の暮らしの幸せをしみじみと感じました。街に戻ってからは、シラスを混ぜてご飯にまぶす大好物の一品になりました。２０１２．１０．３